2024/11/08 のログ
ご案内:「タナール砦」にゼオンさんが現れました。
ご案内:「タナール砦」にユーさんが現れました。
■ゼオン > タナール砦。
魔族の国と王国の隣接する地域にあって常に橋頭保として争奪戦が繰り広げられる激戦区。
それは双方の水面下で政治や軍略以外の思惑、陰謀や欲望が渦巻くにも都合が良く、
そこに同胞が犠牲となった怨嗟も相まって戦火は常に途切れることなく。
現在は砦は魔族側に制圧され、王国側が侵攻している。
だが、定石通りの戦い……、従来の魔族軍への戦法が通用せず、
王国側の指揮系統の混乱、士気の低下など多くの不可解な状況が多く見られた。
それは守りを盤石にする為の搦め手。
新たな戦略を取り入れる上で、これまでにない要素が魔族側に含まれるようになったことが推測された。
それを受けて、埒外の戦力として、報酬さえ積めば動く特記戦力が投入される。
「そっそっ♪ どんどんいっちゃってー。
別に特別なことしなくてもいっからさー、大丈夫大丈夫♪
ちゃぁんと俺も今日すげえ真面目にお仕事すっからさ♪」
普段は仲間のゴロツキを異常強化するバフを兵士の何名かにかけ、
雑兵の中に混ぜて敵の攻めを揺るがせる指揮をとる褐色肌の男。
「さって……、最近魔族食ってねえもんなあ……?
男だったら、まあ公開リンチで憂さ晴らせばいっか。」
逆に己へは潜伏……、隠者や暗殺者、闇の魔族もかくやという気配隠匿の術法を行使する。
それは気配をただ断つのではなく、周囲の雑兵の気配と同等にまで紛れさせる、ゴロツキが街で繰り広げる乱戦で構築した独特の術法。
場をかき乱す強化を受けた兵士達もやがて時間差で凶化が発動して
奇声を張り上げながら魔族側へ命も顧みず飛び込んで戦線をかき乱し、
更に己の気配を溶け込ませながら、標的であろう相手を探して。
■ユー > 「ここが魔族と争いを続けている場所か…」
別に来るのは初ということではない。
しかし、平和な道を歩もうとしている自身の自治区と比べると
ここにいるのは戦いをすることで何かを得ようとするものばかりだ。
見学のために今日は来たのだが、実際に争いが始まっているところを見ると
どちらが勝っても悪いところがあり、戦いという無駄な行動によって
命を落とすことの方が問題に見える。
「…愚かだ。だが…共存の道を作れる程の舞台も整っていないのだろう
仕方のないことだ…」
その惨劇の間を肌が触れ合う距離で体験している。
すでに周りの一般兵には自身の姿が映らないように
自慢の角から発せられるピンクの催眠雲のようなもので
自身は姿を隠しているような形となっている。
そのまま戦場を見つめている…
■ゼオン > 己に戦術を指南した者の話によれば、搦め手を使う、自分と同じように潜伏やかく乱を行う者への対策はいくつかあるという。
その一つ一つを試す、それもごくシンプルな方法で。
「んー……、んー……、んーぅ……?」
双方ともに潜伏し、確かに観察してみれば敵は意図的に自分から視線を外していく動きを取る。
そう言う術を使うのだからそうなのだろうが、では、味方がどういう動きを取るのか、と観察していけば、やがてある一点に行き当たる。
「んー、つーまーりー……? てぇーことはー……?」
ふらり、ふらりと顎に手を当てながら思案顔で敵味方の間を縫うように歩いていく。
さなか、己に気づかずとも得物を奮う魔族に苛立ちを覚えて顔面を殴り潰して、
そのまま腕に魔力をまとわせ強化しながら、その一点に向かって、とはいえ
自分もそこを看破できているわけではないから、時折味方の視線が総じて外れている方向へ
確認しながら近づいていき、
「ここかなぁーっとぉ!」
いるかどうか分からない、その場所目掛けて、腹部か顔か、それとも人型でさえないのか分からないが
振りかぶった拳を、無造作に、腹部ぐらいの高さへ叩き込み。
■ユー > 「…おかしいな」
眼の前に、少しずつ近づいてくる人物の影が見える。
それは本当に近づいてきているのかもわからないほど
だが確実に近づいてきていると…そう見える。
しかし、術はかかっているはずであり、問題なく物見の見物をしていいはずではあるが…
そうこうしていると、その人物…まあ、顔も見たことがあるわけではないが
それは眼の前にやってきた。
「…」
気まずい時間が流れる。何も無いはずの空間に対して、何かを見ているかのように
行動をしようとしている人物がいるのだ。
それはとてもじゃないが正気とは思えないので、
”まだ大丈夫だろう”と、安心してしまったのであった
「!?ぐっ…!?」
その人物は、己めがけて拳をねじ込んできた
腹部に当たった拳を受け、私は数メートル吹き飛ばされる。
「…見えているのか?」
確認のため、再度催眠をするために、角に魔力を溜め、
ピンクのもやを出し、辺りに充実させていく…
■ゼオン > 「おっ……?」
相手が魔族の街を統べる十二人の魔族の一角、それも搦め手においては他者を圧倒的に凌駕する使い手とも知らず、
その高難易度の催眠に晒されて打撃を打ち込むも、その手の感触、手ごたえさえ感じられず、
ただ、腕が”不自然に振り抜き切れなかった”事実に首をかしげて。
「あー、でもだいぶコツつかめたわ、やっぱ実践って超大事♪」
再び周囲の状況からあたりをつける。おそらく相手の目的は奇襲や暗殺の類ではない。
なら待ちの構えでとどまっている、ならば。
「次はこう、だなっと!」
指を鳴らせば狂化した兵士が苦しみ出す。
急激な魔力の膨張、しかし元は雑兵、それが制御できるはずもなく、
刹那、生命力を放出して周囲に衝撃波が巻き起こる。
それが狂化した兵士総てが時間差で立て続けに発生し、敵味方問わず吹き飛ばし粉塵を巻き起こしながら場を阿鼻叫喚の地獄に変えていく。
その粉塵の中、視界を塞ぎ、
「一歩、二歩三歩からぁーのぉー! ドォーン!」
あたりをつけた場所目掛けて間合いを詰めながら肉が軋む音が響くほどの強化が伴った前蹴りを同じ高さに打ち放つ。
それから見えない相手が吹き飛んでいく先を、周囲の粉塵の流れから目測で見定めて、
「おらよっとぉ!」
倒れ込んでいる、そう推測した相手の腹部へ肺の空気全てを引きずり出すように更に蹴りを見舞って。
「動くなよテメエ。下手なことしたマジで潰すからな。」
遠慮も倫理もない。それはナグアルであれば餌食となる魔族によく見られる品の無さ、格の低い振舞い。
それが、力さえ伴えばなんの躊躇もない災害になるのだと、目の前の男は言葉を投げかけて示して。
■ユー > 「うぐぇっ…!?」
吹き飛ばされた先で更に蹴りを喰らい、眼の前の相手が
不味い相手であると理解する。
逃げなくては…しかし、今動くのは問題がある
「…ぐっ…ぅ…」
痛みが残っている腹部を撫でながら催眠を解く
「…なんだ貴様は…人間なのか?」
■ゼオン > 「いや喋んなって」
無造作に手が伸びる。そのまま首を掴み締め上げて呼吸を奪いにきて、
「つかすげえデカ乳じゃん。やっべ。犯すしかねえわこれ。
俺が人間以外に見えんのかよ、ウケる♪
ま、テメエはデカ乳にデカ角で完璧魔族なの分かるけどな」
玩具を見る目。知性の低い悪鬼が生物を玩具と見るような視線。
その男の手が、無造作に着衣を掴み、引き裂いて―
■ゼオン > 【部屋移動します】
ご案内:「タナール砦」からゼオンさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」からユーさんが去りました。