2024/05/03 のログ
ご案内:「タナール砦」にクローネさんが現れました。
■クローネ >
冒険者ギルドで急ぎの仕事、となると大体はワリに合わないことが多い。
ちょくちょく見るのは、此処タナールの砦への派兵だ。
王国軍が奪っては奪われてを繰り返す魔族の国との国境線。
争いが絶えないってことは、常に増員が必要、ってコト。
だからそれなりに美味しい額面で依頼がまわってくることが多いわけで。
──とはいえ、相手は魔族なわけで。
「そらみたことか」
そう零すのは傭兵として参加した女。
怒号飛び交う戦場からは随分と離れた、砦の一室に身を隠していた。
「こんな負け戦やってらんねーっての。
てきとーに戦況が落ち着いた時にでも離脱するか……」
言ってしまえばサボりであるが、仕事に命を賭けようとも思っていない。
どう見ても人間側の敗北は必至。食い下がりに加担するほどやる気もない。
■クローネ >
女の勘が正しかったか、予想通り。
魔族軍に押されはじめた王国軍側の軍勢は撤退戦を余儀なくされる。
さて、そうなれば女もようやっと動きはじめ、
殿は正規の王国軍に任せすたこらさっさと撤退する。
その後はギルドに一つ文句を言いにいきつつ、もらった報酬はいつも通り一日で飲み干すのだった。
ご案内:「タナール砦」からクローネさんが去りました。