2024/03/31 のログ
ご案内:「タナール砦」にファイネアさんが現れました。
ファイネア > がきん、がきんと金属の打ち合う音が響く。
タナールに併設されている修練場からの音だ。
先ほどまで槍を打ち合わせていた自身は、ゆっくり壁際に戻ってくる。
革袋に入った水を一口含み…。

「ぷ、は………。」

盛大に息を吐いた。
一応、きちんと武器を用いた手合わせを数戦行った。
運動後の心地よい汗もかいた、という感じ。
女だてらに、という事で褒められる一幕もあったが…。

「ん-……。」

やはりそれなりに腕の立つ相手だと打ち負ける事もしばしば。
技術はまだ伸ばせるかしらね、と内心で考える。
さて、汗もかいたし湯浴みでもできれば最高だが。
併設されているところにいくか、温泉でも探しに行くか…。

そう考えながら、人の足取りに目を向ける。
打ち合いは続いているし、先ほど手合わせした男性や女性もいる…。

ご案内:「タナール砦」からファイネアさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」にオスカーさんが現れました。
ご案内:「タナール砦」にファイネアさんが現れました。
オスカー > タナール砦視察を兼ねて老獪なご当主はいつもの鍛錬をすべく、
修練場に数多ある武具から軍刀ではなく槍を手に取る。
空気を切り裂くようにぶぅんっと音を立てて振り下ろされる長槍。
こんなものかと右足に重心を置き腰を低くして槍を前に突く攻撃作法を行う。

周りにも同じような年代のおっさんから年若いものまで幅広い年代がいるようだ。
現役世代のような若者やそれを指導する教官の邪魔にならぬ様に修練場で槍を一身に振るう。

「ぬぅん!この位にしておくか。」

槍を振るうのをやめ左手で持ちかえると壁際に戻り、
控えている者から水の入った木のコップを受け取り豪快に喉を潤す。
コップを控えていた者に返すと使っていた槍を元の場所に戻すべく
壁際から槍置き場へと向かい、槍と引き換えに軍刀をそこから拾い上げると
丁度 修練場で先ほどまで女だてらに一度だけ手合わせてくれた女性がいるではないか。

「む?先ほどの素晴らしい槍裁きの者か?」

目線があった気がするのでそう声をかけて『どうしたのかね』というような一言も添え伺おうとする。

ファイネア > 腰に佩いた2本の曲刀を直していると、ふと目線があった。
しばらく前にやってきたガタイの良いお爺様だ。
周囲の反応を伺うに位の高い人物なのだろうとは思う。
無理をしている様子ではないが、義足故か周りの者が気遣うシーンもあった。
女だからちょうど良いだろう、と相手に選ばれたのは自分ではあるが…。

なかなかに達者な人物だった。さすがにあの膂力は『普通では』受け止めきれない。
良い経験になったな、という印象を抱いたものだ。

「素晴らしいかはわからないけれど…さっきはありがと。オジサマ。」

元々敬うという事は得意ではない。
桃色の瞳は反応を伺っているようにも見える。
気安い言葉を無礼ととるか、呵々と笑い飛ばすか。
豪胆な人物のように見えるが、周囲は一瞬ハラハラしたような表情を見せる。

「どうもしない、って事もないけれど。汗でも流しに行こうかなって。」

オスカー > この砦はそこそこの腕の立つものがよく召喚されたり揃うと聞く。
顔なじみの同年代のおっさん仲間からは『引退したのではないか』や『無理はするな』など
気遣われることがあったが都度『貴様らが心配だから来たんじゃ』等と軽い会話位はしていた。
槍は膂力だけではないと常々見聞いていたが目の前の女性はこの爺の槍を受け止め尚且つ予想に反した裁きも披露してくれた。

「うむ、こちらこそ感謝するぞ。日々鍛錬あってこそであるな、ふむ?、かっか、言葉遣いは丁寧でなくてよい。」

言葉遣いに関してすわと周囲が緊張した顔立ちになるがそれらの者たちに対して
お茶目におっさんウィンクとしーっとする仕草も添えて黙っとれと言う仕草をする。
呵々と笑い飛ばして普段使っている言葉遣いでよいと許しもしてしまう。

「ふむ、ここのは落ち着かんじゃろう、むさくるしい男どもが使う風呂場は地獄ぞ?
 砦付近の汗を拭える場所は色々と休めまいて。」

いいところ知っとるぞ儂、とばかりにニヤリと笑いかけ

ファイネア > この女、もちろん周囲の反応は気づいてはいる。
だからと言ってそれで気後れする気質でもない。
こんな事で処罰というならとっとと一抜けしている所だ。

けれど目の前の老体はそれを呵々と笑って見せる。
なるほど。想像の通り、豪胆な御仁のようだ。その様子には好感を持った。

「へぇ、ありがと。育ちがあんなり良くなくて。」

ごめんなさいね。と小さく舌を出して見せた。

「良い所知ってるの?
…まー、女性のみの利用時間もあるけれど…それなら聞いちゃおうかなぁ?」

騎士や傭兵にも女性はいる。いるから女性のみの利用時間くらいはあるだろう。
だからと言って安心できる、というわけではないのがここの悪い所かもしれない。
覗きとかなんとか。

るん♪と腕に両手を巻き付け、行きましょオジサマ、という姿は周りにはどう映るだろうか。
お、想像の通りがっしりしてる、と本人はどこ吹く風ではあったが―――。

オスカー > 周囲に気づかれても常々爺は言っている、現場にいるときは気遣い不要だと。
言葉遣いくらいで処罰何ぞしたら委縮するじゃろうがとは一度だけ周囲に愚痴ったくらいはある。
女性に対しても修練場で相手してくれたこともあり
それなりに腕の立つものであれば敬うこともあるし対等にしようと考える。

「ふむ、そうか 儂の前では自由に振る舞うといい」

気にするな、儂が許す、とまた呵々と笑い飛ばしてしまう。
砦付近の風呂場のほとんどは男どもがよく集まってしまい数少ない女性が使える利用時間が狭いと聞いている。
騎士の女性専用風呂は確か同性が守衛をしているはずで傭兵は別の場所だったような。
ここの風呂場は覗き文化が広まってて中々とんでもない悪習慣がある。

「儂が寝泊まりしている場所近くなら 穴場というのもあっての
 いい湯が楽しめるぞ? 何より覗きとかはない。」

うむ、参るぞと腕組をされながら 控えている者に後は頼むと言伝をして連立って修練場を後にしていく―――。

ご案内:「タナール砦」からファイネアさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」からオスカーさんが去りました。