2024/03/24 のログ
ご案内:「タナール砦」にホアジャオさんが現れました。
ホアジャオ > 「んがぁ~… 疲劳的(つかれた)…」

正午ごろから始まった砦周辺の戦闘は、日暮れを合図に双方引くことになった。
いまは魔族が砦を占拠していて、人間側が攻め手だ。いつもの通りというか、戦場ではすばしこさだけが取り柄といっていい女は半分囮役。群れから少しはみ出して特攻するように見せて、相手を引き付けてこちらの包囲に誘い込む。

「いンだケドさー… 」

砦から離れたところに設営された陣地は、今引いてきたばかりの兵士でごった返している。女はその兵士たちの流れに逆らう気力もなく、恐らくは英気を養うためと称する宴会場(といっても広場に酒樽が置かれているだけ)のほうへと歩いている。

ブン殴れると思える相手に対してぐっと我慢するのはストレスがたまる。しかし我慢しなければ自分も危ないし戦況だってうまく回らない。

「はああああああああ~」

体力的というよりも気力的に疲れた女は、宴会場のぎりぎり傍で人の流れから離れて、肩を落とした様子で簡易修練場が設営されているほうへ歩き出す。
一遍、藁人形でもいいから思いっきりぶん殴るか蹴るかしないとむずむずする。気がする。

ホアジャオ > 宴会場は姦しい。修練場も陣地の端に設営されていたため、破壊音に驚いた近くの鳥やら動物やらが騒いでも気づくものは誰もいなかった。

翌朝、見回りの兵士が修練場に木っ端微塵になった木々や雑に修復された藁人形や修復しきれずに折れた棒だけになっている有様を見つけ
設営部隊の兵士がそろって意気を削がれることになったとか…

ご案内:「タナール砦」からホアジャオさんが去りました。