2024/03/02 のログ
ご案内:「タナール砦」にプリスカさんが現れました。
プリスカ > タナール砦は現在魔族に奪われ、それに対する王国軍の反攻作戦が行われていた。
魔族の侵略を阻むはずの優秀な砦は、魔族に奪取された今は侵略の橋頭保と化している。
そして、その堅牢さは元の持ち主に対しても遺憾なく発揮され、王国軍の兵力を削っていた。

「学習能力が無いのねぇ?私が来てる時にいくら攻めても無駄なのに…。」

壁上で矢を雨あられと放つ魔物の軍勢に混じり、一人の女魔族が人間の軍勢を見下ろしながら笑う。
その眼下の壁面には、人間達に向け緑色に輝く異様な門が開け放たれている。
とはいっても、それは砦の内部に続くものではない。
それは召喚用の門であり、魔族の国に繋がり無尽蔵に魔物を吐き出しているのだ。
今回はそこから強固な殻を持つ蟲のような魔物が溢れ出て、王国軍に襲い掛かっていた。

「ふふ、いい気味だわ!」

女魔族が高笑いする。召喚門を設置したのは、強大な魔術師たる彼女、プリスカだ。
王国の人間に対し限りない悪意を抱く彼女に、一切の躊躇や情けは存在しない。
彼女を排除できなければ、王国の勝利は無いだろう…。