2024/02/26 のログ
クローネ >  
さて、不平不満をそのまま真っすぐに受け止められてしまえばそれ以上の愚痴は封じられる。
雇い主に散々文句を垂れたところで何かが良くなるはずもなく、ため息一つ吐いて女は気怠げに歩み寄る少年を見据え。
その、紡がれる言葉へと耳を傾ける。
ところどころその表情や声色に感じ取れるものもあり、女にしては珍しく少年の言葉を最後まで聞いていた。

「ふぅん…?
 まぁ、暇潰しに話だけは聞いてやってもいいけど?」

そんな、随分と高慢な返し。
雇い主に対する口ぶりでは到底ないが、少年が所々に醸し出す雰囲気…己を値踏みするような視線に。
ただのエロガキか、それとも見た目だけの曲者か。
さぁてどっちかな、と…ひとまず話には耳を向けて。

ホウセン > けんもほろろに突っぱねられる目が消えた訳ではないが。
それでも、交渉継続となったら、笑みは深まろう。
上っ面ばかりは、どこまでも端正であれと造形された人形のように整っているのに。
笑顔に類似した形であるには違いなく、
されと人間的な何かが、僅かに欠けているような。
雇い人の態度にも、目くじらは立てない。
自身も外見的には年上の冒険者に対して、礼を欠いているのだからお互い様と。

「特段難しい話でもなければ、”ここ”なら物珍しい話でもない。
魔族共が残していった魔道具に、有益なものが無いか探るだけじゃよ。」

支配勢力が変わる都度、撤退時に整然とチリ一つ残さず去れる筈も無く。
良く分からぬ置き土産が転がっているのは、間々あること。
捕虜尋問用、調略用、寝返り尖兵化洗脳用――痛めつける為だけの遊興用。
ご多分に漏れず、今回もいくつか見つかったという事で、
そういった厄介な代物の買取もするこのお子様に声が掛かったようだ。

「どうにも趣味の悪い魔族が跳梁しておったようで、傍目で見るだけでは鑑定も儘ならぬ。

だから、実験台(助手)が必要と思うてな。」

本当が半分、嘘を一握り。
妖仙たる眼力は、見るだけでもある程度の素性を見破れるというのに。
エロガキで真っ当な存在ではない。
十分に厄ネタの類。

クローネ >  
雇い主の話を聞きながら、小箱の上で脚を組み上げその上に頬杖を突く。
さてさてコイツが何者なのかは知らないが、このナリでこんな仕事を仕切っていうわけだ。
王国貴族の類にも見えないとなれば見た目通り隣国の商人か何かか。
で、あるならば口から出た内容の通り、魔族の残していった魔導具に興味を惹かれるもわからないではない。
女も雇われとしてこの砦に来たのは初めてではない。故に、少年の言葉にはやや苦笑を浮かべた。

「そーゆーの、アタシらが掠め取ってっていーんだ?
 …ま、戦利品ってワケでもないか。ってことなら───」

「…ま、今回はパスかなー?
 大体ロクなことになんねーわよ、そういうの♪
 アンタがもうちょっと大人だったら"別の暇潰し"提案してやっても良かったけどねー♡」

ただの厄ネタは御免被る。といった風情。
目の前の雇い主、やや常人離れした、このまま育てばさぞ美麗なビジュアルになるんだろうなー、と…まぁ一目見た時から思ってはいた。
…が、どうも普通に成長を重ねる少年ではなさそうだ、と。

「で?アンタ何者なわけ?ただのガキのフリをするでもなし。
 さらっと悪趣味な仕事持ちかけて来るし」

何が狙いなのやら、と。
見目麗しい少年を見下ろす視線は言葉とは裏腹に、仕事は兎も角少年自体に興味は抱いたらしい色を見せる。

ホウセン > 帝国ともツテを持つ貿易商。
募集要項を貼り出していたギルド辺りなら答えるのだろうが。
雇い主に興味を持っていなければ、正体不明もよい所か。
ちんまい商人が、女冒険者を値踏みしていたのだし、
商人自身も値踏みされていてるのは甘受しよう。
視線を避けようともしないのは、自己肯定感の発露。
心持ち両脚を肩幅に開いて踏ん反り返るのは、些か主張が激しいとしても。
持ちかけた話が断られても、整った眉一つ動かさない。
指呼の間で息衝いているのは間違いないのに、上っ面っと中身のちぐはぐ感があるやもしれぬ。

「お主ぐらい緩い者の方が後腐れなくヤれるから、助手にはうってつけと思うたのじゃがのぅ。
ま、気が乗らぬのであれば仕方なしじゃ。
然し…何者と問われてみると、答えに窮するものじゃな。」

”別の暇潰し”と匂わされてドギマギするような初々しさは、とうに干乾びている。
さて、問いには答えるのが性分の饒舌家が、腕組みをして思案顔。
煙に巻くというより、心底迷っている風だ。
己の素性は喧伝するものでもないが、絶対に秘さなければならぬというものでもない。
――大方の”人間”など、どのようにでも差配できるから。

「分かり易い所からなら、とてもとても見目麗しい大店の嫡男かのぅ。
ふむ、それは見て分かるとな。
呵呵!ならば次の球となろうて。
人の営みを見聞する好事家…というのであれば、腑に落ちやせんか?」

己が人外とまでは触れない一方で、凡百の人間とも隔意があるという言い回し。
懐から流れるような仕草で煙管入れを取り出し、黒漆と銀で装飾された煙管を咥え。
慣れた手捌きで煙草を詰めると、指先に火気を集めて着火。

「故に、人のあらゆるものを知りたいし、試したいというのは性のようなもの。
であれば、常なる平々凡々よりは、刺激的なことに耳目が向く。
どうやらお主は…只人から”外れて”おるようじゃから、目を掛けようとしてみたのじゃよ。」

ゆぅっくりと煙草を吸い、ふっくらとした唇の端から紫煙を吐き出す。
年頃の子供がする、格好つけの真似事ではない。
そんな得体の知れぬ存在から、興味を持たれるというのは如何なものか。
面倒なモノに魅入られると言い換え可能な状況。
されど、妖仙は悪びれず、得心がいったかと軽やかに小首を傾げて。

クローネ >  
「ご相悪様ぁ。後腐れなくヤるのは同意だけど自分から玩具になってやろーなんて、暇でも思ったりしないっての。
 ──はぁ、人の営みを見聞する好事家…、ね……」

見据えていた瞳を半目がちに、呆れたような声色。
別にすっとぼけているわけでもないのだろうが。
文字通り問いかけを煙に巻かれたような気分になるのは致し方なし。

「腑に落ちるっつーか、アタシが求めてた答えとは違うのよねぇ…。
 とはいえ、ただのガキんちょじゃないってことはよ~~~くわかった」

なんだっけ、魔族とは違う。
女の知る範囲の知識では思い当たる名称が出てこなかったが。
只人でない、ということだけは納得がいった。
そんなことを思っていると目の前の雇い主の口から自分が只人から外れている、などという言葉が聞こえ、女は眉を顰める。

「目を掛けるならイイ女だとか言い方があるでしょうが。
 失礼な、アタシは正真正銘いたってフツーの人間だっての」

組んでいた脚を解き、木箱から立ち上がると少年を見下ろしながらそんな言葉を投げかける。
この女は自分が至って普通の人間であると思っているらしい。それは或る意味で正しく或る意味で間違ってはいるが。

「ま、アンタがアタシの暇つぶしの玩具になる、っていうなら少しくらいノってやっても良かったけどね~♡」

子供が趣味ってわけでもないけど、と付け加え。女は笑みを降らせる。
只人為らざる者を、只人なると自称する女が見下すような口ぶりである。

ホウセン > このちんまいお子様の、持って回った古めかしい物言い。
難解にしようとしている意図は無くとも、結果的に分りにくくなってしまうのは宿痾か。
発言者は発言者で『ま、全てが理解されることを期待しているでもなし』と、
悪びれないから改善の余地がない。
少なくとも、動機については理解されたようだから問答としては十分か。
とはいえ、女のノーマル人間宣言には、傾げた首の角度を更に傾げる。
この女、自身の纏わりついている怨念の量に気付いておらぬのかと。
魔術よりは呪術に近しい領分だから、女を鈍感と謗るのは不公平なのは弁えており。
だが、見れば見る程に、底の浅い情念が絡み合って、ドロドロと淀んで。
分類するならアレだ、痴情の縺れを千倍毒々しくしたような。
醜くて浅ましくて、故に業が深いと。

「ふむ、一考の余地が無いでもないのぅ。
ぎぶあんどていく…というたか、その辺りは商いでもよぅある話じゃからな。」

完全な上から目線の物言いは、物理的にも上からされたものだったか。
木箱から立ったなら身長差は歴然で、頭一個分以上の差がある。
咥え煙管のまま口にしたのは、人外全般の高慢ちきなイメージからすれば意外なものやもしれぬ。
一部、条件を呑んでもよいと口走ったのだから。
尤も、そんな殊勝な性分の筈も無い。
僅かに僅かに、虚をつく隙間を作るためのもの。
隙は一瞬でよく、予備動作さえ伴わずに無音で距離を詰め、つぃ…っと右手持ち上げる。
ピンと人差し指を伸ばし、指先で触れるのは、女の布面積の少ない装束。
布に触れ、肌に触れ、皮下脂肪に触れ、筋肉に触れ――と、
性質の悪い冗談のように指が身体を透過する。
やがて臓腑の側から子袋へと指を掛ければ、その接触だけは肉感を伴って。
小さく一揺すり。
続いて、前後に、左右に、牝の急所たる其処を揺らしてやろう。
如何な怒張でさえ、正面から突く以上はここまで動かされることは無いか。

「お主らが言う所の玩具とは、快楽を得るために作られる手合いもあると聞く。
ならば、この振る舞いは大外れにはならぬと思うておるのじゃがなぁ?」

所謂、大人の玩具を引き合いに出した舌先三寸の韜晦。
自分の言い分の無謬性なんて信じていない形だけの口実。
情緒皆無で即物的な仕打ちだというのに。
人間の性を知る人外の手管が、生意気な”人間”の足腰を砕けたかは、
女の負けん気次第だろう。

クローネ >  
女の身を取り巻く情念の汚泥が在ろうが、本人は何処吹く風である。
気づいているいないの前に、まるで気にも留めていない。
そんなモノどうでも良いのだと、心から想うスタンスが、業の深さなど意にも介さぬ女の在り様か。

一考の余地、などと口にする子供に浅くため息を吐き、ひらひらとその手のひらを振ってみせる。

「あーもう、本気にしてるのかしてないのか…。
 アンタみたいな胡散臭いガキ、相手にするわけないでしょうが───」

リップサービスも知らんのか、と言いたげな気怠そうな表情を浮かべる。
女からすればこの少年は、言葉巧みに相手を絡め、己の言う見聞や刺激の糧とする者、だろうと。
直情的な女が相手にするには苦手なタイプ。さっさと話を切り上げて、適当に仕事だけこなしておさらばか。

「……っ!?」

そう思っていたが故に、少年の行動の一切は咎められることなく、無防備な女の下胎を捉えていた。
直接胎を揺さぶられる、得も言えぬ感覚と、まるで心音が跳ねるような刺激が女の下半身を一瞬で貫き、その細い膝を揺らす。
すんでのところ、木箱に手をつき、崩折れることこそしなかったが──。

「(何しやがったこのガキ…!)」

何かをされたのは理解る。
質の悪い媚薬を叩き込まれたわけでもなし、股座から溢れ落ち始める熱を感じる。
都合の良すぎる解釈に舌先三寸が、女の元々短い堪忍袋の緒を引き千切るのは余りにも容易である。
内心を隠そうなどという気すらもなく、鋭い眼が突き刺すような視線をホウセンへと向ける。

ホウセン > しれっとした顔で、綺麗なままの顔立ちで。
やりたいからやってみたという、身も蓋もない動機。
確かに、姦しい人間だと思わないでもなかったが、
不快ではなかったし、至極自然に辱めたらどうなるかと興味が湧いただけなのだ。
さて、初撃の成果はと女を見遣る。
一応は崩れ落ちこそしないようだが、身体能力には一定の機能不全があるように思えて。
嚇怒らしいものを目で射込まれても、否、射込まれたからこそ、遁走は無いと踏み。

「お主が相手にする気が無いのなら、儂が相手をする気になった…というので十分じゃろう。
身体の方は、嗚呼、やはりここの好さは知っておったようじゃから、もう少し愛でてやろうか。」

言外に、女の意思など歯牙にも掛けないという表明。
先刻までの見下し台詞を吐いた女のどちらが傲慢なのかという有様で。
殴打やら魔術やらを叩き込むのなら、今、この瞬間が好機。
まともに通るかは兎も角、さもなければ。
人差し指一本だった最初の接触から、更に残る四指も肉の内側に。
帝国や南方の諸国で見られる心霊医療に似た技術は、
子供のものとはいえ拳一つ分が分け入っているのに痛苦をもたらすことは無くて。
五本の指を全て使い――子袋を、ぎゅっ♡っと雑に握ってやる。
揉んで、捏ねて、揺らして。
母たる器官を、まるで玩具扱い。

「嗚呼、そうじゃったそうじゃった。
玩具であろうとするなら、お主が悦んでおるかを確かめなければなるまいよ。
ほれ、クローネ。
胎を弄られて、如何な心地か言うてみぃ?」

前戯で乳を揉むように、急所中の急所をあり得ない刺激を繰り返し送り込み。
いけ好かない小僧に胎の中を”支配”されているのだと、肉体へ学ばせて。
素直に迎合するタマとも思えないけれど、妖仙に噛み付き足搔く様が遊興になるだろうと水を向けて。
性質が悪いのは、こんな真っ当ではないやり口もシ慣れており。
幾人もの実験体を使って得た経験値は、獲物の意向に関わらず、容易に絶頂を与える技巧を育ませていることか。

クローネ >  
不可解。
皮膚や筋肉に守られている子宮(ソコ)を。
素通りするように通り抜け、直接何かをされている。
魔法に精通するクローネからしても、己を非物質化し素通りするならば胎に触れることが出来るはずがないことは理解る。
これは自信の知る魔法の体系とは異なる術技である。
──などと言っている余裕も、在りはしない。

「っか、はッ──♡」

子宮を直接握り締められる経験などある筈もない。
女がこれまで貪ってきたあらゆる快楽とは別種の感覚に、為す術もなく女に肉体は支配されてゆく。
剥き出しの白い内腿へと蜜が滴り、部屋の床へと垂れ落ち水たまりを作ってゆく。
いとも簡単に頂に叩き上げられた女に差し向けられるは、今はどんな心地かという嘲るような問いかけ。

「っ……♡」

「さ、ぁ…?♡ さっきから、ナニかしてんの…?♡」

雄を肉ディルド呼ばわり、日頃から気ままに食い荒らす女の気性がそう簡単に素直に言葉を吐くわけもない。
未知の快楽の波に身体の余裕など在るはずもないが、口だけは十分にまわる。
それが、目の前の少年の思うツボであるとまでは、考えていないのだろうが──

ホウセン > そも、王国のものとは異なる魔術体系が基礎となっている。
其処から長い時間を閲して、興味本位でこねくり回し。
原形を留めていないものも間々見受けられるのだ。
解析できなければ、魔術的抵抗も効果的に練り上げるのも難しいのかもしれぬ。
そうして殆どノーガードで強制絶頂をキメさせられたという結果を、
見落とすような下衆妖仙でもない。
身体的なコンディションを見定めつつ、捻くれた言葉に目を細める。
――愉しんでいるのだ。

「呵呵…!何がどうなっておるのか分からぬ不感症ぶりでは、男に愛想を尽かされても知らぬぞ?
それはそれで不条理な話じゃから、もうちっと分かり易ぅシてやろうか。」

だから、直球でアクメってるくせに等と指摘せず、変化球で投げ返す。
子宮を掌握しているのは右手。
左手には、女冒険者を翻弄するのが片手間なのだと物語るよう、煙の立ち上る煙管を持ったままだったのに。
それをぴょっこりと唇に咥えて、左手に自由を与え。
差し向ける先は、やはり獲物の下腹部。
もう、布も肌も肉も阻害要因にならないことを思い知らされているであろう人外の指が、体の内側へ。
今度は胎を狙わず、やや下方へ。
下草を掻き分けようかという辺りで、細っこい子供らしい指を折り曲げ、フック状に。
指を這わせるのは、クリトリスの本当の意味での裏側。
体外に飛び出している突起の反対側、体内に張った二本の根のような神経叢を、指先でこちょりとダイレクトに。
こちらは既知の快楽に似通うかもしれず、されど振れ幅が群を抜いて未知カテゴリになるやも。

「色に絡んだ恨みを買うような身の上のようじゃが、斯様に内側から嬲られるのは経験がないかのぅ。
どうせ快楽の逃がし方も分からんじゃろう。
さっさと降参するなら、今ならまだこの程度で許してやらんでもないが…如何する?」 

子宮揉みを馴染ませながら、陰核を指の腹で撫で擦るように裏側の神経叢を刺激し。
鍛えることもできない部位を辱めてやるのだ。
妖仙が用いているのは両手のみで、疲れ知らず。
オマケに普通のセックスと違うから、暴発して終いという可能性も絶無。
分が悪いことは、女とて承知しているかもしれないものの、負けん気の強さがどう算盤を弾かせたものか。

クローネ >  
「(──あるわけねーだろ!!)」

こちとら健全にセックスを愉しむ淑女。
直接子宮を圧迫されたりだのなんだのと、経験したことがある筈がない。
内心そんなことを思ってはいるが、口を開ければ出るのは嬌声。
上擦り声で詰ろうが迫力なぞ微塵もない。
淡々としたその口振りが腹立たしくも、今の状況で口すら出ないのであれば、脚が情けないことになっている以上出るのは手くらいのものか。
なぞと思案している間に、少年は次の"手"を繰り出す。

片手と同じように肉体を素通りする光景に怖気を感じもするが、何をするつもりかという危機感のほうが勝る。
もっとも、その疑問はすぐに答えが出て──。

「ひぁふッッ!?♡ ~~~~ッ♡♡」

──、一撃で昇天させられる程の刺激。
淫核の裏側、快楽神経を直接刺激されたクローネは弓なりに背を反らし、無様にぷしゅっ…♡と潮を吹き散らし、果てる。
一発張り手でもくれてやろかと振り上げようとした手も、その指先な振るえ痙攣する様を見せるのみ。

「──♡、こ、こーさん…♡ こーさん、するから…っ♡」

このガキ、ヤバい。と本能が告げる。
おそらくこの程度の手練手管、この少年の手の一部に過ぎない。
更にその箱を空け続けられれば何が飛び出してくるか予想もつかない。
どうしてこう、この国には見た目で判断してはいけないヤツが多いのか。

宣言したは良いものの、ずるりと木箱を背に崩れ落ちる自らの身体はろくに効かない。
形ばかりの降参を口にした女を少年が如何にするかは少年の心ひとつに委ねられ…

ホウセン > 健全セックスを、相互の快楽追求と定義するなら。
妖仙が行っているのは、性交の一部ではないのだろう。
弄び、辱め、反応を愉しむ。
悪趣味な見世物か、はたまた快楽による拷問かという有様なのだから。
妖仙に対して、恐らく最も有効な物理的な殴打という抵抗さえも、
快楽で力を奪われてしまったら、挽回の機会は更に更に遠くへ。
ある意味では、当然の帰結として――潮吹き強制絶頂を披露させるに至った訳で。

「嗚呼、促した以上は受諾をせねばなるまいか。
それにしても、気風も見掛け倒しの弱々っぷりじゃな。」

木箱に寄りかかりながら床にへたり込んだ女を見下ろす。
つい先刻までは見上げる立場だったのに。
その逆転を屈辱と取るかは、女の事情だ。
降参を口にしても殊勝な口ぶりでもないのだが、形式は整っている。

「さて、降参をしたのなら、後の処遇は儂の手の内にあるという事でよかろう?」

例えば、この砦にいた敗残兵のように。
不穏な言葉を吐いた妖仙は、術の隠蔽まで組み込んだ人払いを展開させて。

多くの人が動き回る砦の中、日の目の当たらぬ”監獄”が完成し――

ご案内:「タナール砦」からクローネさんが去りました。
ご案内:「タナール砦」からホウセンさんが去りました。