2023/12/06 のログ
ご案内:「タナール砦」に朧月さんが現れました。
■朧月 > 人間の側と魔族の側、どっちが攻めて、どっちが守っているのか。
そう問われれば今は魔族が占領し、そこを人間が攻めている状況だろう。
もっとも、どちらが優勢であるのかは分からない。
砦が制圧されそうな、そんな状況であるのか。
攻め切れず、押し返されている状況であるのか。
なぜならば、つい今し方に到着したばかりだから。
緊迫した戦の場でありながら、危なげな千鳥足でそんな場所へとやって来る。
瓢箪へと口を付け、グイッと酒を呷り。
取り敢えずは、この戦場の特等席らしき場所をグルリと探るように見回した。
「いやぁ、これが噂に名高いやってやられてのタナール砦、だっけか?
まったく良いタイミングで来れたものだねぇ」
少し離れた場所で戦いを繰り広げるのを横目に、観客気分でフラフラしている少女が一人。
適当に腰を下ろし易い、それでいて眺めの良い場所を探し続けていた。
あわよくば、楽しめそうな強き者を探り出し、一つ拳を交えてみたいとも思っている。
そうはいっても、ザックリと見た感じは…希望薄か、とも思えるものではあるが。
■朧月 > ちなみに状況が勝敗決した後の宴の場であっても良かった。
彼女が求めるのは興奮昂ぶる戦いであっても良く。
酒の振舞われる勝ち戦の賑わいの場でも良い。
今は戦いの途中であったから、そうしているだけなのだ。
「お、がんばれがんばれー、そっちもまけるなー」
もう一口酒を呷りながらブンブンと手を振り回し、場違いな応援を投げ掛ける。
戦っている側からすれば、やかましく鬱陶しい事この上ないものだろう。
今日の夜空は薄く雲が覆い、月の姿が窺えない。
彼女からすれば、月見が出来ない代わりにこの戦場を見るのを肴にしている感じなのだ。
■朧月 > 戦っている側からすれば、こんな少女に構っている暇はない。
そちらはそちらで戦いに集中する。
そうして続く戦いは、どちらの勝利で決着が付いたのか。
それは、砦に居た者が知る事だろう。
ご案内:「タナール砦」から朧月さんが去りました。