2023/11/10 のログ
ご案内:「タナール砦」にサウロさんが現れました。
サウロ > (魔族領が近い国境沿いの砦の一つ。
 魔族との戦いが激化する中、一進一退の攻防が続いている。
 城塞都市の内紛も含め、人間側は魔族に対し不利な局面に立たされていると聞いていたが──。

 現在砦は王国軍が取り返しているが、砦内に魔族が仕込んだトラップなどの術式を解除する為に、
 魔法の心得がある相棒は連れていかれた。
 ミレーだとバレなければ良いのだがと心配しつつ、砦の外周を巡回する哨戒部隊に加わったサウロは、
 松明を手に夜の暗がりの中を歩いている。
 鎧に剣盾、いつでも戦闘状態に入れるようにはなっている。
 正式な騎士団や軍と違って国の正式な認可を持たない自由騎士は、傭兵や冒険者と同等の扱いだ。
 隊を持たず、国内を流浪し、行き付く先で騎士として助力する。
 タナール砦も、そんな旅の合間に立ち寄った一つ。)

「……騎士団を辞めていなかったら、ずっとここに居たかもしれないのか」

(元々は王国騎士団に所属していた身。
 腐敗していった騎士団内で、お偉い方に睨まれた者の左遷先が魔族との戦場の最前線であるこの砦。
 ここに送られて一年も生きていられれば御の字という話も聞いた事がある。
 なんとも複雑な思いで、砦を見上げた。)