2023/09/12 のログ
ご案内:「タナール砦」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 風の向くまま気の向くまま、普段はこれと決めた目的も持たぬ、神出鬼没な少女。
…ではあるものの、時に、何かしら目的を持って動く事もあるもので。
本日は、珍しい相手からの頼みで、こうしてタナール砦に訪れていた。
「とりあえず、人の手に渡る手伝い、ねぇ…?
保険代わり、な感じじゃろうが、妾が居る意味があるのかないのか…」
そんな少女が居るのは、砦に設置された見張り台。
現在、魔族の側が占領をしているはずなのだが、人の側の少女は、普通にそこに居座っていた。
おぉ、良く見える、と人の国側、魔族の国側と視線を巡らせながら。
もっちゃもっちゃと、手にした袋から、饅頭を取り出し頬張っている。
ちなみに、居たはずであろう見張り、その姿は見当たらない。
「まぁ、妾に出来るのは、これくらいじゃろう。
戦うのは任せて、妾はのんびりとさせて貰うかのぅ」
見張りを失えば、今、この砦がどこまでの侵攻を受けているのか、その情報は伝わらない。
防衛戦においては、それなりに不利になるんじゃないだろうか?とか思い、こうしているのだ。
一人、二人、三人…さて、何人くらいだろう、報告の無い事に疑問を感じた者達が来たみたいだが。
面白そうな相手ではなかったので、『何も無かった』事にして、お戻り願っておいた。
いや、まぁ、攻められている状況で、何も無いなんてある訳はないのだが。
それなりに、砦内は混乱している、と言う事だろう。
次の饅頭を手に取り、あむ、と一口。
頬張りながら、次は誰が来るだろうか、とこの屋上に出る為の扉を眺めていた。
■タマモ > 一応、この見張り台に来た際、屋上全体を覆う結界を張っておいた。
人払い…ではなく、閉じ込める為の結界、出口のない無限回廊。
己が楽しめると認識した相手、それを条件に、その空間に落とすものだ。
ただ、この結界、本来の目的であろう魔族だけでなく、誰であっても取り込んでしまう、なんて欠点も抱えていた。
様子を見に来た魔族ならば当然の事、攻め落とし、その報告をしにきた人でさえ、取り込むのだ。
…今は人の味方なのに、味方を取り込んでどうするの?なんて質問が聞こえそうだが。
まぁ…うん、気にするな?
少女の性格を考えれば、そうした事も起こるだろう、それを想定して任せているはずだ。
そんなお眼鏡に適うような誰かを、ここへ送るのが悪い。