2023/08/10 のログ
ご案内:「タナール砦」にキールさんが現れました。
キール > 月明かりに照らし出される魔族が占拠している砦への夜襲。 首尾よく人間側の潜入部隊が成功し、砦の入口を開くや否や、その場所から人間側が流れ込んだことにより、
数時間前までの静かな空気は破られ今や喊声と怒号が飛び交い、血の匂いや、臓物の匂いが混ざり合った戦の匂いが支配している。

砦の入口付近で目立つ男が一人。 2m程の身長に丸太のような腕や足、分厚く鍛えられた体を鎧に押し込めながら暴れる大男。
鉄棍を振るい防御の上から力によってねじ込まれ鎧が拉げ、肉の潰れる音を響かせながら崩れ落ちる魔族。
只の障害物となった肉と金属の塊を乱暴に払い、控える魔族にぶつけ足並みを崩せば巨躯に見合わぬ素早さで肉薄し、魔族を打ち上げ天井に叩きつけ、砦の中へと踏み込んでいく。

踏み込んだ砦の中、さらに何人もの魔族を打倒すれば、鉄棍の先は鈍い血に染まり、飛散る返り血によって体を彩る男は顔にへばりついた返り血もそのままに凶相の笑みを浮かべ、目についた場所へと足を進めていく。

キール > 広い食堂の扉に近づけば、中には魔族の気配。
扉を潜ったところで一気に襲い掛かるつもりであろう。
その扉を見れば分厚く頑丈な木の扉、蝶番は食堂側にあるが、
何度も訪れたことのある場所の為大体の位置も掴んでいる。
無造作に近づくと、鉄棍片手に持ち、もう片手で腰後ろの手斧を持ち、上下の蝶番のあたりに手斧を打ち込んでいく。

そうして扉自体にダメージを与えると、男は一度振り返り扉から少し離れた場所に戻り、地面に横たわる魔族の死体を鉄棍にひっかけそのまま祖の扉へ向けてスイングする。

足の筋肉が膨らみ、力を爆発させ、連動する様に腰を鋭く入れ、鉄棍を持つ手や腕に血管を浮き上がらせながら振り抜けば鋭い音を立て飛んでいく魔族の肉体。

それはダメージを負った扉を壊し、巻き込みながら、食堂の中で敵を待ち構えていた魔族の一軍へと破片をまき散らしながら襲い掛かる。

咄嗟に防御をしつつも、その重量や塞がる視界によって魔族たちの連携が崩れ僅かに浮足立った隙をつく様に巨躯の男が食堂の中へと滑り込む。

男の左側に陣取っていた魔族の腹に鉄棍の先を打ち込み返す動きで右側の魔族の武器もつ腕を跳ね上げその反動を使い胸に鉄棍の先を打ち込み無力化。

一度崩れた魔族の連携を嘲笑う様に男は腕を振り、時に脚で魔族を踏み殺しながら食堂の中を進んでいく。
鉄棍を受けた剣は火花を散らしながらなまくらへと姿を返させ、小楯は鈍い音を響かせながら腕ごと拉げさせ、暴力の嵐の様に命を奪っていく。

鉄棍ごしに感じる肉を潰し骨を砕く感触、脚や拳で直に感じる感触。 吹き上がる血潮やぶちまけられる臓腑が作る噎せ返るような濃厚な香りに男の闘争本能は煽られ、ただ純粋な暴力を男は楽しんでいく。

その姿は人よりも、相対する魔族たちに近いかもしれないが、本人はそのような事など全く意識せず、後から来た仲間が倒れようが、人質にとられれば人質ごと砕き、人間や魔族も関係なしに、闘争本能や破壊本能のまま、体や武器、転がる死体やテーブル、木のジョッキや、料理の残っている皿、全てを使い食堂を制圧していく。