王国北方、タナール丘陵地帯に築かれた、魔族の国と最も近い砦の一つ。
魔族の侵入を防ぐ国防の要の砦である。
何度も人間と魔族の間で奪い奪われを繰り返しており、ある時は人間の砦、ある時は魔族の砦という風に一進一退が続いている。
魔族に奪われた場合などは、中にいる女騎士や兵士などは彼らに囚われることとなるだろう。
人間に敗北した魔族も同様である。魔族とて無敵というわけではない。
人間が奪い返した時や、魔族に奪われた際などはその内装や罠の仕掛けなどが変わることが多い。

※魔族との戦いの主戦場になります。戦闘ロールなどをしたい場合はここでどうぞ。
 奪い奪われ、という砦なので、入室者が現在、砦はどちらのものになっているのかその都度決めて構いません。
 敗北して敵に捕らわれるなどの展開もご自由にどうぞ。

●フリー設定ルームです。最初に入室する人が部屋の設定を自由に設定できます。
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参加者(0):ROM(1)
Time:07:04:17 更新


ご案内:「タナール砦」からメイラ・ダンタリオさんが去りました。 (05/21-21:01:55)
メイラ・ダンタリオ >  
 表面が怯み、削れる。
 大きな歪をつくるように、目の前の首がない馬故に見える軌道上へ穿つ砲剣の一撃が放たれるや
 背の剣を片手で持ち上げる。 肉厚 鉄塊 片手では持ち上げることすら
 引きずるだけで、持ち上げるだけで人が幾人必要かわからないそれを浮かせ、馬はそれに蹄が耐え抜く。
 轡がそろっていた一面から抜け、道を造るように左右の下段へと 右、左 振り上げるような馬上からの撃。

 一騎駆け同然の道を空けさせる強引な手段。
 剣の質量 質量を振りぬく動力 騎馬の速度。
 人型や背が人並みなモノらがはじけ飛ぶ。
 鋭い切っ先で割れようと、中心から付け根で叩きこまれて跳び転がろうと
 道が開けばいいように集団の路が“いやがらせ”をする。

 贅肉のついた巨体が目に付く。
 ゴブリン級ではなくオーク級か それですら、その棍棒とぶつかり合うように剣が棍棒を弾き返す振り抜きを行うや、続けざまの群れ
 それらがすれ違いざまに切りつける 突くよりも、突きの動作で端を斬り破るようにするだけでいい。
 弩も混ぜればよりいやがらせは続く。
 その嫌がらせで両手を顔の前で掃うようにしていれば、帰す脚で戻って来たメイラがその肋骨下の内臓を包む下腹
 剣を邪魔しない肉の塊の部位を横薙ぎに振り抜くことで、飛び散るモツと体液。

 散らかし終えれば一度引き、再び一群となればまた散らかそうと迫るだろう。
 そのころには、こちら側の門から飛び出ることができるだけの者らが飛び出て、挟撃姿勢をとり
 包囲の一部が散り散りになっていく。
 砦の外へと逃げれば周囲の魔物が増える分だけ、第四師団も動き出すだろう。
 周囲の魔物を個別に仕留めるほうが被害も少ない分だけ調子づき、勢いも衰えずに終えていく。


   「―――ッッ(フシュィィィィッ……!!)


 雨の中、冷え切った鎧 こぼれる熱気は動かし続けた体の熱量からこぼれた吐息で占められる薄く白い吐息
 乱杭歯が反り返った兜の口元からこぼれ出れば、向こうもこちらを人間扱いする余裕はない。
 やがては門のほうへと、迎撃する形で包囲から向こう側が攻められているだけの形となって、砦の中へと入っていくことにになるだろうか。



   「―――それで。」


 ガチンッと兜の上顎をずらし上げ、露出した赤い瞳とギザ歯
 それはいまだ熱を帯びて、牙は研がれたまま。


   「無能者の“女好き”は何処にいますの?」


 大剣を持つがまま、馬から降りた姿で自由を得た怪力令嬢は、数人が止めるのを掴み投げながら
 相性最悪な相手としてズンズンと進んでいくことになっただろう。
(05/21-20:57:36)
メイラ・ダンタリオ >  
 “王国第四師団による密書”のやり取り
 現在囲まれたように防衛している砦は分が悪い。
 籠城とはどこまでも外部の力を頼るしかなく、出来上がった裂け目から双方が飛び出ることでビリビリに引き裂いて
 そして蹂躙していくしか方法はない。

 引きこもれば自害か蹂躙が待っていて、もはやこれまでと死兵と化せば痛みは与えることはできただろう。
 完全敗北というものよりは幾分か増しだ。
 だが“女好き司令官”ではどうにもならない。
 優秀な冒険者がいたようだ 現在のあらましまで語った後
 王都に今だいたメイラがそれを耳に挟んだことによる、狂奔といっていいメイラの狂気が伝染しているといってもいい
 まるで逸れ病に侵されたかのような一群は密書のやりとりによる向かう団と合流することになった。

 砦のやりとりはイタチに等しい。
 奪い奪われる場だ。
 しかし、目の前で矛になりましょう 破城槌になりましょう と無駄な損耗を控えさせるし手柄などまるで興味はないような
 そんな狂った視野で語るメイラの甘い言葉は、手柄を横取りされること、“魔混ざり者(まざりもの”)のメイラの手を借りること
 それらを差し引いて同行を許された。

 皆ももう知っている。
 負けて生きればゴブリンやオークのオナホにされるのだ。
 顔が美麗ならば尚の事。
 あれらは腕肉を齧りながらだって尻孔に精液を流し込める。

 メイラの中にある激情は 女好き司令官 も 尻孔オーク も 全てが燃料になれる。
 またがる愛馬も、呼応する。
 首無しで付け根に銅板蓋がされた愛馬が、装甲を纏う姿で蹄を当て、豪脚で砦まで突進する。
 砦に密集している 雨の中進む 今日はほぼ雨が止まない。
 こちら側まで行っていればもう終いに等しい状況の中、メイラはその醜い兜の内側で バキッと歯ぎしりを立てる。


   「―――完全包囲。」


 メイラと共に蹄を合わせる一群 先頭を走るは、弩を構える者ら。
 メイラも同じく、腰に備わる肉厚な短剣を前方に構え、剣の切っ先が砲口へと変化する。


   「―――放ッッてェッッッ!!」


 放射を描いて、落下により速度を付けた無差別な矢のそれ。
 穿つのは砦を囲む者らであり、王都側にいる軍勢が優先。
 完全包囲であろうとも今は片側にしか用はない。


 続いて二者目。


   「―――放てェッッ!!」


 それと共に、弩を投げ捨てる者らは槍を構えて突撃する。
 散らかして 散らかして、散り散りになったところで撃破しつづけてやればいい。
 馬に乗ったまま始まる一回目。 雨の中 それは蹄と雨音の重なりが等しくなるかのように始まった。 
(05/21-17:54:36)
ご案内:「タナール砦」にメイラ・ダンタリオさんが現れました。 (05/21-17:32:35)
ご案内:「タナール砦」かられあさんが去りました。 (05/18-13:55:32)
れあ > 女好きで知られ、女としか会わないとまで言われるその司令官に面会して、密書を渡す。
この司令官が、そーゆートンデモナイヤツだったので、この仕事が女冒険者の私に仕事が回ってきたという訳なのだ。
最初は高額収入だ!と喜んだものの、救うためとはいえ殺しをしたことで、心の中がザワザワしていた。
依頼を引き受けたことをほんの少しだけ後悔する。

砦司令官が「変な気」を起こさないように「王国軍第四師団のカメオ」をこれ見よがしに提示しつつ、返書の作成を急がせて、待ち時間の間にお湯場を借りて体を洗い、死骸の匂いを落とす。
十分に時間をかけた湯あみの後、髪を拭き乾かしながら、司令官の部屋の扉を足で乱暴に開けて「まだなの?」「ねぇまだなの?無能なの?」と八つ当たりしつつ、急かし作成させた返書を受け取って、懐にしまい込む。
勿論私は、自分が運んできた指令書の内容も、返書の内容もしらないまま、この仕事を終える。

「脱出用の抜け穴の使用許可をくださいな」

帰り道には秘密の通路を使い、砦から離れた森の中へ出る。
そこは最初に砦周辺の様子を伺った場所にほど近かった。

「あーここだったのね」

身体に着いた埃を叩きつつ、今一度砦を囲む魔軍の陣容を見る。
普通に考えたら、今度の指令書は反攻作戦に関するもの。
この後、王国軍が魔軍を急襲して、砦の中の軍がそれに呼応する、そのためのやり取りなのでしょう。

「せいぜい浮かれていなさい」

篝火の中の魔軍に吐き捨てた後、王都に向けて走り出しました。
(05/18-13:55:31)
れあ > 人間側に外部から内部への働きかけがあった事を悟られてはならない。
そう注意を受けた仕事だった。

件のゴブリンは、愉しむためにじわじわと人間を犯し続けている様子で、男性の絶叫は続いていた。
歩哨の途切れたタイミングで、城壁にとりつき駆け上がる。
一呼吸で登り切った先、人間の兵士とかち合った。
「ひぃ!?」とか言ってビビった彼に、息を弾ませながらジト目を向ける。

「見ればわかるでしょ。密偵です。こんな美人な魔族がいるもんですか」

胸元から「指令書」を取り出して、ヒラヒラと躍らせる。
ちなみに誰も美人とか言ってくれないから自分で言いました。

「ちょっと貸して」

彼の手からクロスボウをひったくる。
和弓とは違うソレを、あまり操ったことは無いけど。
城壁から身を乗り出し、狙いをつけて、素早く2射を放つ。
一発目は男性を犯していたゴブリンの胸に突き立ち。
二発目は犯かされていた男性の頭を貫いた。
前者は致命傷にならなかったけど、後者は狙い通りの死を与えることになったのを確認して、ふーっと息を整えてから、クロスボウを男に返しながら告げた。

「女好きの変態とかって噂の司令官の所に案内して。王国軍第四師団からの使いです」
(05/18-13:35:54)
れあ > 待機を続け、いよいよ雨の気配が近づいてくる中、敵陣中央付近でなにやら動きがあった。
人で言う所の歓声とでもいうものだろうか。
ひょいと顔を出し、指で輪を作って、そこから片目で遠見する。

人間が捕らえられていた。
男性は裸にされ、素手で「大き目のゴブリン」みたいな奴との格闘を強いられていて、それを見世物として楽しんでいるのだ。

「娯楽を愉しむ知性はある、か」

私も捕まったら、即座に殺されるとかじゃなくて、何か娯楽として消費される可能性があるんだと感じ取る。

でも、可愛そうな男性を助けようなどとは思わない。
救出任務とかなら、動くけど。
知り合いだったりして…と思って、泣き叫びながら戦っている男性の顔をサーチするけど、まあ知らない顔。見捨てるけどごめんね。
って言うか、見捨てるどころか今雨が降ってきたら、GOしようと思ってるので、それまで殺されずに粘って欲しい。応援してる!

なんて見守っていたら…。
男性は腕を折られ、顔から地面に叩きつけられ、ビクビクと痙攣する。そしてそんな彼に大き目のゴブリンがのしかかり─。

「うそ…」

始まったのはレイプ。
魔物は通常じゃ考えられないサイズの「ソレ」をいきり立たせて、男性の尻を掴むと、強引に、力任せに─。
絶叫が城壁を揺らす。

「あ~これは殺したくなっちゃうヤツか…」

喜々として喜ぶ魔軍の姿に怒りを超えた殺意を覚えてしまう。
陣に火を放ち、その混乱の中で男性に苦痛の無い死を与えつつ、ゴブリンの首を飛ばして逃げ去ることを考えた。
その時、冷静になれと言わんばかりのタイミングで、雨が降り出す。
(05/18-13:00:42)
れあ > 難なく、と言って良い程に容易く、目を付けた城壁の近くの茂みへとたどり着いた。
その周囲には、虫の集った魔族なるものの死骸、および、人間兵士の死骸が転がっている。
それらが放つ悪臭は、今回に限り味方。私の匂いを覆い隠してくれるのだから。

懐を漁って、作っておいた強壮丸薬を口に含む。味は最悪だけど、栄養価は抜群。
交感神経興奮作用のある薬草も練りこんであるそれを、ゆっくり舌の上で溶かして飲む。

魔軍の規律はよくわからないけど、時々城壁をぐるりと回りこむように歩いてくる歩哨は、2人二組。時間もそこそこ定期的。
次の次の次くらいで行こうかな~なんて思いつつ、空を見上げる。
曇り空に漂う湿気。ほどなく雨も降るだろうか。それもまた好都合。

「雨が降ったら…が確実かな」

任務の期限は8日以内。
このまま、雨が降るまで数日待つことも考える。
(05/18-12:52:11)
れあ > ちなみに母国に「魔族」がいなかったので、私はその詳細を知らない。
上級の魔族なら、意思疎通が図れるらしい。
下級の魔族なら、この地に来て何度か討伐した「ゴブリン」のような、凶悪な獣って感じなのだとか。

歩哨といっていいのかわからない連中がウロウロしているけど、例えば小石を投げて、その物音で注意をそらせるか試してみると、小石につられて10匹単位が移動して、ワサワサと茂みを探り始める様が見られた。

「お馬鹿さん…」

歩哨の居ないタイミングで動き、時に小石やネズミなどの小道具を使って注意を逸らさせ、じわじわと敵陣の中を進み、ぐるりと砦を見渡して、登攀するのに良さそうかつ、魔軍の死角にもなりそうないい感じのロケーションを見つけた。

魔物には夜目が効く奴がいるので、夜を待つ必要はない。
可能な限り壁に近づき、イケルと思ったタイミングで、駆け上るように壁を越えてしまおう、と見積もった。

不意に、結構近くまで歩哨魔族の一匹が接近してくるのを見て、気配を殺す。
見つかったら任務失敗。巨額の報酬および、イケメンさんとの縁も露と消える。
最悪逃げられなければ、殺される事になるのだろう。

もちろん、そんな最悪は起こりえない。
目の前の歩哨魔族は、ただの獣程度の知性しかそなえていない。
そんなのから逃げきれない忍びなどいない。
イザとなったら茂みの中に引き込んで殺し、そこらへんに落ちてる矢を使って城壁からの射撃で死んだように偽装すればOK。
結果的に、歩哨魔族はそのまま素通りして去って行った。

「も~。おどかさないでよね」
(05/18-12:32:04)
れあ > 「これがタナ―ル砦、か」

現在森に伏せ、目標物の砦を目視中。

王国軍第四師団の長なるイケメンと縁を結んで受けた仕事。
その内容は『タナール砦への連絡書配送。現在交戦中の砦であるため、危険が予測される。
連絡書を宛先の司令官へと届けることを依頼とし、連絡書が届き、受け取りを持ちかえれば報酬発生』というものであった。

予測された危険のうち、もっとも深刻そうなものは「砦が魔族によって完全包囲されている可能性がある」と聞かされていて、実際そのようになっていた。

つまり、ここから魔族なるものの目を欺いて、砦内部に潜入しなければならないのである。

推奨された侵入ルートは2つ。
一つ、脱出用の隠し通路を利用する。
これには大きな問題があり、その場所を知らされていなかったのである!
そしてもう一つ、砦の城壁を乗り越える事。
壁は度重なる戦いで、結構傷ついていて、登攀するのにちょうどいい無数の傷やほころびがある。

「登るしかないか…」

登攀の注意点、それは敵軍たる魔族に気取られない事。

とりあえず、草地に伏せるようにして、砦を囲む魔軍の動向を伺う。
(05/18-12:15:11)
ご案内:「タナール砦」にれあさんが現れました。 (05/18-12:05:48)
ご案内:「タナール砦」からナランさんが去りました。 (05/18-01:20:15)
ナラン > 広がる夜景は、広々とした草原に続く夜空だけだ。それを透かし見るように目を細めるが、怪しげな影は見当たらない。狙撃の可能性は低そうだ。
それでも用心のために、持ってきた明りはごく小さく絞って壁際に置いて、床に落ちた弩の弦の端を持つ。明りを照り返す鳶色の瞳を眇めてみるが、一見千切れたような跡は見当たらない。上手く直せば再び使えるようになるだろう。
試しに弩機に掛けて弓の反対のほうまで伸ばしてみたが、十分に長さはあるようだ。

「…あとは、どうやって張るか ですけど…」

一旦ほっとさがった眉が、今度は顰められる。
弩の仕組みはあまりよく知らない。果たして自分の弓にそうするように張ってもいいものか、自分の力だけでこの太い弦を十分に張ることが出来るのか。

ふと振り返ると、水たまりがあった場所には今は水を吸った布だけになっていた。女は水を吸った布を取り上げると、部屋の端へ行って溝の上でぎゅっと絞る。出来た流れは部屋を周りこむようにある溝を通って、階段の下の方へとこぼれていく。
兎に角いちど、やってみるしかない。絞って渇いた布を弩の屋が立てかけてある傍に置くと、女は弦を矯めつ眇めつしながら弓の反対へと掛ける。

どうにかこうにか様になるまで、持ってきた明りの油は持つだろうか―――
(05/18-01:20:14)
ナラン > 昼間強く降った雨は夜に差し掛かったころに漸く止んで、今は靄のような雲がちらほらと残る空から月光が丘の上の砦を照らしている。
長い間取っては取り返されを繰り返した古びた砦が丘の上に浮かびあがる姿は、数多の傷を抱えた戦士のごとく、堂々としかしぽつねんと夜にそびえていた。

砦の歩哨にはあちこちに篝火が焚かれ、それがそこに浮かぶ影は人間の兵士だ。どうやら今はヒトの手にあるらしい。昼間の驟雨のおかげで戦闘が苛烈を極めることは無かったけれども、古びた石壁から沁み込んだ雨は内部でいくつかの小さなトラブルの原因を作っていた。『濡れた床』というただそれだけでも、守り手としては拭い去っておきたい懸念だ。果たして戦闘はなくとも、今宵の砦は未だに騒がしい。

その砦の外壁伝いにある塔の一つ、大きな弩がある部屋に一人の女がいる。ターバンやそこから零れる編んだ黒髪や、衣装を見るに遊牧民のようではあるが、覗く素肌はらしからず白い。

「…… これは… なかなか…」

窓の隙間から吹き込んだらしい雨でところどころに水たまりがあるのもさながら、弩も何かの拍子に弦が外れてしまったらしい。ぴんと張られているはずのそれは今片方にだらりと垂れ下がっている。

ヒトが砦を奪取したのはつい昨日のこと。その時から壊れてしまっていたのかもしれないが、傭兵である女が雑に仰せつかったのは『ここを使い物になるようにしろ』ということ。

小さく吐息がこぼれるが、やることははっきりしている。
持ってきた布の山からいくつかを水たまりに置いて、それから弩の具合を見ようと窓辺へと歩いた。
閉じていた木戸をひらくと湿った夜風が流れ込んできて、女の黒髪を靡かせた。
(05/18-00:55:40)