2024/12/29 のログ
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ご案内:「無名遺跡」にエストさんが現れました。
エスト > 九頭龍山脈に点在する遺跡の一つ。
そこの奥で魔道具の明かりで遺跡内を照らしては住み着いた魔物を駆除していく。
依頼ではゴブリンとの事であったが、実際に足を運べばゴブリンは少数であり、後は魔獣なのか魔物なのかよく判らないものばかり。
詳しく魔物学でも学んでいれば分かったかもしれないが、あくまでよく見る魔物しか知らないので正体がわからないままい駆除をして。

「これで13……そろそろ打ち止め?」

跳びかかってきた四つ足の何かに短剣を突き立て始末し、息絶えたのを確認しては短剣を抜き血を払う。
13匹といえばそれなりな数であり、一つの群れと言って問題ない数。

それらを始末し終えれば少し考えて、討伐証明に尾を切って採取袋に押し込み。

「念の為にもう少し奥も確認しないとね。巣があったら大変だし」

もしあれば度数の強い酒で造った特製火炎瓶で焼き払えばいい。
どんな生き物でも火には弱いのだからと考えては魔道具の明かりを手元に寄せて遺跡の奥へと足を進めていき。

もし何かいればすぐに動けるよう、片手に抜身の短剣を持ったまま遺跡内の通路の奥や、行き止まり、そして部屋や壁の隙間などがあれば念入りに確認していく。

ご案内:「無名遺跡」にオズワルドさんが現れました。
オズワルド > 「ぬわー!」

そんな声が遺跡に響き渡った。具体的には、遺跡の上の方から聞こえてくるだろう。
同時にガコンッ、ギギギギ、バカンッ、どう考えても遺跡のギミックが発動したかのような音が、頭上方向から聞こえてくる。
その結果は、数秒もすれば判明するだろう。

具体的には、未調査の行き止まりスポットの天井に穴が開き、そこにゴブリンの死体と人間種の頭蓋骨と真っ赤に染まった茸と、ついでのように濃緑の背負いカバンを背負った人間が転がり落ちてきたのだ。

「あだっ、だだだだ…!背中、背中やばいバキバキ言ってる。言語習得しちゃってるって…!」

間の抜けたようなことを言っているが、ぱっと見は無傷。
どうやら一緒に転がり落ちたゴブリンの死体が助けてくれたらしい。なおそいつは首が折れた上に頭が半壊してお見せするにはグロい状態になっている。

エスト > 「巣はなさそうだし…これで全部みたいね」

これ以上いない様子ならこのまま帰っても問題はない。
そう考えて黍を返し戻っていこうとするが、突然に聞こえた声に足を止める。
この辺りには誰もいないのは確認済みなのに声がするとなると、ゴースト系の魔物でも居たのかと警戒を強め。

その声の出所を確かめようと耳を済ませれば、別の音も交じり。
その聞こえる方角が上となれば、誰かが罠でも稼働をさせたかと警戒し。
そしてその音が響き、もういいかと思っていた通路の先の天井に穴が開き、死体やら何やらと落ちてくる事には不意を打たれ。

「……は……え?」

死体が、ゴブリンの死体はまあいいとし、一緒に落ちてきた人影は元気な様子。
ゴブリンの死体は酷いことになっているので結構な高さはあったはずと考え。
それで痛みだけで元気に見える姿はどう反応をしていいかわからず、そんな様子をぽかんとした顔で見てしまう。

オズワルド > 「ていうかここどこよ。落ちたのはわかるけどどんだけ深いの――」

擦り傷切り傷は顔やら手やらについてはいるが、推測される落下距離を考えれば、傷の少ないことに何らかの理由があるか幸運かのどちらか。
なお今回は後者である。

本日の幸運者が頭をふるっと振ってから周囲を見渡せば、暗い遺跡の中に浮かび上がる明かりが一つ。
魔道具と思われるものに照らされている、どう見てもエロい格好の人物が一人――!

「…………。すいません助けてください、追われてるんですゥー!」

渾身のヘルプコール。その声に重なるように、たった今男が転がり落ちて来た穴の中を通り抜けて降りて来る足音。
もしかしたら聞き覚えがあるかもしれない。貴方が先ほど仕留めた13匹の獣。それと同じ足音――それも複数のモノだ!

エスト > 落ちてきた割には本当に元気な乱入者。
上の階層の特に気にしなかった通路から落ちてきたのだろうかと、多少混乱しながらも考えて。

見た感じ物取りの類ではない様子で危険はないと思うが警戒をし。
その落ちてきた人影、それが明かりの範囲に入れば近い年齢に思える少年であり。

どうしたのかと問いかけようとするも、先に少年からの助けを求める声。
その声に重なるように聞こえる足音は先ほど処理した魔物の足音に酷似していて。

「早くこっちに来て。まとめて焼くよ」

その足音を聞いてからの行動は早く、少年に自分のほうへ来るように告げるのと同時に短剣をしまい、代わりにガラス製の大ぶりな瓶を手にし。
その先端を明かりに近づけ全力で穴へと投げ込み。

直後に瓶の割れる音と小さな爆発音、そして穴から噴き出すように炎があふれ出し。

「危ないと逃げるよ。動けるようにね」

そう言っては燃える穴から魔物が飛び出してこないかと目を凝らして。