2024/12/01 のログ
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ご案内:「無名遺跡」にシアンさんが現れました。
シアン > 無名遺跡中層のとある一区画――
其処はまるで生き物のはらわたの中だ。
床、壁、天井の全てが鮮やかに赤く生々しく襞が盛り上がった肉で覆われて時折蠕動している。
ぬぢゃ、ぬちゃ、と足を踏み降ろすたび気色悪い音が立って、
踏み心地も悪いし饐えたような匂いが充満していて息苦しい。
なぜだか淡く発光しているおかげでカンテラなどの明かりは要らないものの、見ていて楽しいものではないので精神衛生上宜しくない。

「……」

最初、上層の隅の隅で発見されたというこの肉壁は、日が経てば経つほど横にも下にも拡大して下のほうは今や中層までその勢力を広げている。無名遺跡の全体からすれば、それでもまだまだ、ほんの一部ではあるがこの先もさらに成長していけばどうなるやら……幾人もの冒険者や騎士その他諸々が探索と研究をして、尚、触手部屋のようなものが暴走しているのだか、新種のスライム種のような何かが急成長しているのだかも判別が付かないというのだから此処らしさ溢れる奇々怪々さだ。

「あー。めんどくせえ」

出来れば関わり合いになりたくなかったのだが、こういうとき、ベテランは声が掛かりやすい。
丁度手隙だったのもあって指名依頼を断り切れず踏み入る羽目になった愚痴を未だ零しつつ、
ここはこうなってて、こっちの通路は肉壁で塞がって、あっちは新しい経路が出来て……と、
手にした羊皮紙とペンでマッピング作業中。

ご案内:「無名遺跡」からシアンさんが去りました。