2024/11/25 のログ
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ご案内:「無名遺跡」に破滅の魔女さんが現れました。
破滅の魔女 >
 その女が歩いた痕には無残な魔物の死骸だけが残る。
 高いヒールで優雅に歩く一人の女。静謐な蒼の瞳はどこまでも【冷徹】。
 そのカタチまでくっきりと分かるような大きな臀部の辺りまで伸びた黒の長髪。
 頭部には魔法具であるティアラを付け、深いスリットの入った蒼いドレスから伸びた長い脚が、交互に動く。
 きゅっと絞られた腰つきとの差が激しい豊満な乳房は大事な部分だけを細く狭く隠しただけで、弾力に富み歩く度に揺れている。
 如何にも襲ってくれと言わんばかりの雌が歩き、それを狙って這い出た低級な魔物がどうなったかと言えば。

 氷の刃で幾重にも切断され、氷の槍で貫かれ、あるいは氷漬けにされるか、針山に突き刺さったかのごとく穴だらけになる。
 肌寒さすら感じる冷気の中で、女だけが何事もないようにただ歩く。

「────……見つけたわ」

 さらなる地下へと続く階段。
 無名遺跡と呼ばれるダンジョンに足を踏み入れてからどれぐらい経ったかはわからないが。
 破滅の魔女と呼ばれる女(ドール)は口元に笑みを浮かべて、さらなる深層へと足を運んでいく。
 深層まで潜れる人間の冒険者がどれほどいるかは知らないが、魔族である魔女を襲おうとするものが果たしているかどうか。
 そこが魔物か他者の縄張りかは知らないが、階段を下り、苔むした通路にヒールの音がやけに響いた。

ご案内:「無名遺跡」から破滅の魔女さんが去りました。