2024/10/12 のログ
ご案内:「無名遺跡」に幻燈の亡霊さんが現れました。
幻燈の亡霊 > 無銘遺跡表層。

その回廊で多くの魔物が干からびていた。

ゴブリン。オーク。オーガ。サキュバス。インキュバス。

肉欲が強く、時に冒険者を凌辱し弄ぶとも言われる魔物達。

その亡骸を辿る先に青白い影が一つ。

「ァアアアア……。……ァアアアアアア……!!」

べしゃり、べしゃりと粘ついた足音を立て、周囲の風景が蜃気楼の如く歪む。

憎悪、渇望、怨嗟、衝動、妄執。

それは遺跡の犠牲となった者達の魂を歪めて作り上げられた彷徨う罠。

ボロボロの白い衣服をまとい、体を揺らし、時折その姿がぶれて変化していく。

長身に、痩身に、子供に、恵体に。

慎ましく、豊かに、ふくよかに。

実り、引き締まり、男好きのする。

その口からは絞り出すような鬼哭が生じ、獲物を求めて彷徨う。

やがて立ち止まり、身を反らし、嗚咽を漏らす亡霊の下腹部が盛り上がる。

男性器。

それが現れては姿を消す。

凌辱。蹂躙。

まるでその身に受けた結末を生者へ強いるように、その相手を求めるように彷徨い続けて。

ご案内:「無名遺跡」から幻燈の亡霊さんが去りました。