2024/10/04 のログ
ご案内:「無名遺跡」に幻燈の亡霊さんが現れました。
幻燈の亡霊 > 無銘遺跡の回廊に湿った足音が響く。

ひたり、ひたりと、ゆっくりとした足取りでその人影は体を左右に揺らしながら徘徊する。
逝きつく果てがあるわけでもなく、ただ、行きつく場所もなく、掠れたうめき声をこぼしながら
獲物を求めて彷徨う。

時折、その姿が掻き消えて数歩先に現れる。
時折、その姿がぶれて金髪に、黒髪に、栗毛に変わる。
時折、その姿が痩身に、豊満に、長身に、少女に変わる。

獲物の気配を感じ取るように、狙う獲物が発する気配(欲望)へ惹かれるように
姿を変えて、否、獲物が反応する姿を引きずり出して彷徨って。

幻燈の亡霊 > 欲望。淫蕩。肉欲。淫辱。

ただただ肥大していく生ある者の営み(犯し貪り合うこと)への渇望。
獲物と定めたものであれば固有の領域に捕らえ、理性を蝕み、獣に堕とす色情に満ちた彷徨う罠。

無辜の被害者の魂、その多くを再利用したそれは、精気を啜る相手を求めて。

ご案内:「無名遺跡」から幻燈の亡霊さんが去りました。