2024/09/15 のログ
ご案内:「無名遺跡」にマグゴブリンさんが現れました。
マグゴブリン > 九頭龍山脈の麓に数多く点在する有史以前の遺跡群。
かつての魔導機械文明の痕跡とされる遺跡からは古代の財宝や、
文明の名前の由来ともなった貴重な魔導機械が発掘される。
しかも、発見された遺跡は全体の一割、二割に過ぎないとも言われており、
未盗掘の儘で現存する遺跡の数も多く、一獲千金を狙う冒険者や遺跡探索者は後を絶たない。

だが、この遺跡に利用価値を見い出しているのは何も人間のみに限らない。
この地域に棲息している魔族や魔物にとっても迷宮と化した遺跡は隠れ家に都合が良く、
謂わば、先住者として遺跡にて住まう者達が存在していた。

今、此処、名もなき遺跡の中でも小規模な遺跡に暮らしている小鬼達も御多分に漏れず。
遺跡を住居と定めた彼等は機械文明の遺産を活用しながら防犯用の罠を張り巡らせて、
迷い込んだ冒険者や探索者、近隣の住人を捕獲して、或いは、他所から連れ込んだ雌も含めて、
自分達の仔を孕ませる為の、繁殖用の牧場施設を築いていた。

迷宮奥の一室、合言葉を告げねば開かぬ扉の内側にて、人間やミレー族を始め、
魔物めいた者も加えた多くの雌が、檻で区切られた部屋で足枷を付けられた状態にて囚われており。
彼女達は水や食事の提供を受ける代わりに、日がな代わる代わる訪れる小鬼達にその肉体を玩ばれ、
胎内に吐き出される胤にて仔を孕み、産み落とし、更には、成長した自身の仔に孫を孕まされるという
いつ途切れるとも分からない悲劇のサイクルを延々と繰り返していた。

ご案内:「無名遺跡」からマグゴブリンさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にモルガナさんが現れました。
モルガナ > 「まったく……。家で大人しくしていればこんなことにならずにすんだでしょうに」

 近衛騎士団を率いて無銘遺跡に赴いたのは理由がある。
 家を飛び出した貴族の三女。見目麗しく魔力の質と魔術に秀でた才女。
 冒険譚に想いを馳せて窮屈な屋敷を飛び出した末に冒険者となり、行方を眩ました。

 当人は知らぬが家を飛び出した後も領主たる父の息がかかった見張り役に足取りは把握されていたが、
 無銘遺跡への探索を最後に消息は掴めぬこことなった。

 ミナスジェイラスより爵位は低いが人脈と資産は備えている豪商上がりの新鋭貴族。
 貸しと繋がりを作るのは悪くないだろうと言うのは長女たる自分と領主たる次女の判断。

 が、ようやく見つけた手がかり……、豪奢な装飾を施した特徴的な杖は分岐点の始まりに据えられていて。

「……仕方ありませんわね」

近衛騎士団と共に分かれ道を二手に分かれ、手分けして捜索を開始する。
だが、更に二手、更に二手と入り組んだ道は人数を分断し、やがて、自身一人となって奥に望む。

「……流石に、考え直すべきでしょうか」

独り言ちて、踵を返し、孤立したことに危機感を覚えたのは、狙う何かに目をつけられた頃合いだろうか。