2024/06/22 のログ
ご案内:「無名遺跡」にシアンさんが現れました。
シアン > 遺跡上層部。内部構造は迷宮の様相であるが、先達者の功績により道案内や印が刻まれていたり照明があちらこちらに増設されて視界は明るい。加えて、通路自体がとても広く、馬車が横列に三台走っても尚余裕がある、出現する魔物もさして手強くない、と、初心者・新人の冒険者でも深入りさえしなければ十二分に帰れ――……

「ほんっとやらしぃんだよな、ここぁ」

る、と、油断していると、とんでもない目に遭う事はよくある話。
昨日は無かったのに今日いきなり出現するトラップ、
何でこんなとこに居んだと嘆くしかない強力な魔物、
エトセトラ、エトセトラ、エトセトラ……。
そういうものに餌食になって帰ってこない者は何人も居る。

「さて、と……」

だが、上層であるが故に救助依頼もちょくちょくと発行されるのだ。
……大体発見した頃には“要救助者”でなく“遺品”なのは世知辛い話ではあるが。
兎角そんな『いやらしい』迷宮に行方不明者捜索にやってきた冒険者一名、只今、

「帰りの経路は解るよな? マッピングしたるよな? 良し。行け行け、帰れ帰れ」

リストにはなかったが丁度ゴブリンの大群れに囲われてしばかれてた新人連中を発見。ゴブリンをきっちり一匹残らずしばいてから救助して、しっしと手払いで追い立てたところである。……金にならねぇ……と、顔にそれはもう解りやすく書いてあるぐらい嫌そ~~~な面で重傷者も居るってのにしまいにはケツでも蹴り飛ばさんばかりの勢いで追い払ったあとに、ため息を付く。

「……こんな雑魚何匹始末したって小銭にしかなんねぇんだよ、ほんとにも~」

殴り潰したり踏み潰したり黒焦げにしたりと結構バリエーション豊かな戦果を足蹴にしながら、さらにもう一度、デカいため息。

ご案内:「無名遺跡」からシアンさんが去りました。