2024/06/03 のログ
ご案内:「無名遺跡」にプシナさんが現れました。
プシナ > 「――――――へぶっ!?」

(どべちゃ。Hカップの重量故―――という事でもないのだろうが、胸から落ちた むちぽちゃは何とも情けない声を上げた。これまた大きなお尻ばかりを膝立ちで突き上げた着地ポーズが、豊満な割れ目に黒紐を食い込ませるTバックを、遅れてふわりと降りてきた神官衣の背裾で覆い隠す。しばしそのまま固まっていた少女だったが、突如がばりと起き上がり、その挙動でノーブラのたわわを ばるぅんっと跳ね上げながらきょろきょろきょろ。落下の際に手放してしまったらしい松明を拾い上げ、女の子座りでへたり込んだまま周囲を見回す。苔むした石畳。倒れ崩れた巨大な石柱。ドーム状の高い天井。奥壁に設置された小さな噴水は未だ生きているらしく、見事に削り出された白亜の獅子頭からちょろろろ…っと清流を吐き出していた。先程までいたのと同じダンジョンの様相。そして出入り口が一つだけの広間には、先客の気配が残されていた。瓦礫を集めて作ったと思しき焚き火跡。そこからほど近い場所に立てられた一人用テント。)

「あ、あ、新、しい。………ま、まだ、温かい、し、ひ、人が、……いる?」

(手近にある焚き火に残された炭に指で触れると、未だほんのり温かい。テントも使い込まれてはいるものの風化の気配は程遠く、ホコリなどが積もっているということも無い。迂闊に踏んでしまった転移罠によって、どうやらプシナは誰かの野営地に飛ばされたらしかった。)

ご案内:「無名遺跡」にアトリさんが現れました。
アトリ > 「…………」

(不意に感じる魔術的な現象の予兆に対し、咄嗟に身を隠した。その生業や単独行動を好む気質ゆえ、どうしても用心深く敏感になる。野生の勘、というものに秀でているのかも知れない。ともかくとして、テントの陰に屈めた身を隠す。小柄な身体は威圧感に乏しく、初対面の同業者にはガキだとナメられる事も珍しくない……のだが、こういう時にはそれなりに便利なものでもある。その右手にはまだ火を着けていない太い薪を一本握りしめ。慎重に息を大きく吸い込むと、そのまま音も立てずにゆっくりと立ち上がる。未だ焚き火の痕跡に見入っている様子の侵入者を目指し、壁際から大きく回り込んで背後に迫る)

「…………ねえあんた。此処に何しに来たの」

(一応、殴り掛かる前に声をかける。聞こえる声、そして後ろ姿の背格好から相手を自分とそう年頃も変わらぬであろう少女だと判断し、一寸だけ警戒心を緩めた格好。尤も、相手が振り返れば今にも殴りかかりそうな勢いでしっかりと棍棒代わりの太い薪を振りかぶった小娘とばっちり視線が重なってしまうはずだ)

「いいかしら。おかしな真似はしないように。もしあんたが物盗りだったら……目から火花が出るくらいぶん殴ってやるんだから」

プシナ > (冒険者。などと言っても名ばかりで、中身はほぼほぼ純朴な田舎娘のまま。下手したらそこいらの街娘より鈍臭いまである ぷにぽちゃなので、プロの所作で気配を殺し身を潜め、足音無く移動する小躯には一っ欠片も気付いてはいない。背後から見ても脇から魔乳の膨らみを確認出来る後姿は隙だらけが服を着ているかの如し。)

「――――――――………つッぴ!?」

(そんな少女なので、真後ろからいきなり浴びせかけられた誰何には、素っ頓狂な悲鳴と共に駄肉をビグンッと震わせて硬直する。しばしそのまま石化していた桃色頭なれど、おそるおそる肩越しに童顔を振り向かせ)

「…………っ!? …………っ、ひ。 ぁ……、ひぃ、ぃ……っ」

(フルスイングポーズの小躯を目にして再びびくんっ。腰が抜けたかへたり込み、涙目の頭部だけでも守ろうというのか両腕の覆いを顔の前へと。その分、下肢の隙は際立って、内股気味に膝を持ち上げたガーターストッキングのむちむち腿は、柔肌の白と、その付け根に食い込む妙にアダルティックなショーツの黒とのコントラストをちら見せしていた。)

アトリ > 「……んん。物盗りにしちゃあ……」

(あからさまな反応。あからさま過ぎてもしかするとこれはこちらを油断させようという演技なのかとすら疑いもする……が、すぐに頭を左右に揺すってその考えを打ち切った。振り返ってきた瞳が余りにも切羽詰まったものであったから。……まるで弱いもの虐めでもしているかのような気さえしてくるほどに)

「あんた。ずいぶんと、残念なカンジ……ね?」

(これが演技ならもう騙されても仕方がない、私の負けだとばかりに握っていた薪を無造作に足元へと放り捨てる。からん、と乾いた音を立てて転がり落ちるそれを尻目に改めてビクつく少女を頭の上から爪先まで、無遠慮にじろじろと値踏みするような観察の視線を幾度となく往復させ)

「……ああ、もう。殴らないから安心なさいな、残念さん。あんた、物盗りではないのね? ならいいわ」

(そのまま大きく「ハァー……」と嘆息を溢しながら、少し癖がついてハネた金髪頭の後頭部をガシガシと掻き回す。その乱れぶりからは髪質そのものは良さそうでも、余り真面目に手入れはされていないらしい事が容易に見て取れる。目の前の少女が自覚しているのか定かではないが、あられもなく露出している太腿と、妙に扇情的な下着からは視線を逸らしてもう一度大きく溜め息を溢し)

「……パンツ、見えてるわよ。しまいなさい」

プシナ > 「…………ふぐぅぅう…っ」

(駄肉たっぷりの身体を精一杯縮こまらせて、桃色頭を両腕で抱え込むドン亀のポーズが、言い返せない指摘に情けない唸りを漏らした。しかし、その情けなさのおかげなのか、どうやら先客の警戒心は解けたらしい。手にしていた薪を落とす音に、双腕のガードを緩めて怖々と涙目の上目遣いを向けたなら、こちらを じぃっと観察する翠瞳にぶつかって再び「ぴぃ…っ」 ヒヨコ声と共に ぴゃっと目を背けた。そうしてびくびくしていた所に、優しげな声音が掛けられて、再びちらりと見上げた桃瞳が捉えたのは、想像していたよりもずっと可愛らしい少女の外見。ぴょんぴょんと外跳ねする、それでいて艶のある金髪。気の強そうな、けれども深く澄んだ翠瞳。小さい背丈と慎ましやかな胸元は10を越えて少しといった子供の風情。しかし、先の隠形といい発する言葉といい、プシナなどより余程に冒険者らしい立ち振舞いに若干の戸惑いを覚えた。)

「――――――ひぁ…っ!? あ、ぁう……ぁぅぅ……っ」

(ともあれ、殴られたりはしないらしいとの事で安堵して、身体の強張りをゆっくりと抜いている所で ひょいと投げられる指摘。一瞬「?」と小首を傾げて下向けた童顔が、大慌てで白腿を閉ざして神官衣の乱れを整え赤面する。自分よりも小さな子にお姉さんぶられる事の多々ある ぷにぽちゃではあるが、我ながら本当に情けないと思う。………思うのだけれど、転移罠にて飛ばされたどことも知れぬ薄暗がりの中、出会えたのが可愛らしくも頼りがいのありそうな少女であった事は正直とても嬉しかった。思わずぽろりと涙を零しそうになるけれど、流石にそこはぐっと我慢。)

アトリ > 「ねえ、残念さん。此処はあんたみたいなのが日帰りのピクニックで遊びに来るような階層じゃないと思うんだけれど……」

(まるで「どうしてこんなところに来ちゃったの?」とでも問いたそうな視線を金髪少女は桃髪少女へとまっすぐに向ける。いそいそと見えていた下着を隠そうとする仕草をちらりと見てからそのまま顔へと移した視線は、相手に対して感じている胡散臭さ、頼りなさの類を一切合切隠そうとはしない無遠慮かつ素直な瞳である)

「……ところであんた、何か失礼なこと考えてない? 考えてないなら別にいいけど。
 でも、もしそうだったら奥歯引っこ抜けるほどぶん殴ってやるんだから」

(「冒険者稼業は同業相手にナメられたらおしまいだ」そんな信条にきわめて忠実に従いながら、相手が何か考えている様子に釘を刺すようにぴしゃりと告げる。そして一寸置いてから消えた焚き火に再び火を灯すべく腰ベルトに吊り下げた革の物入れから火打ち石を取り出した)

「そろそろ引き揚げるつもりだったけど……ま、いいわ。あんた、お腹は空いてない?
 とりあえず何かあったかいものでもお腹に入れときなさいよ。
 そうしたら少しはちゃんと人間の言葉を思い出してくれるでしょう?」

プシナ > 「……………ぅ、……ぷ、しな。 ………プシナ、……です。…………て、転移、罠……で、と、とば…飛ばされ、て………」

(このままでは『残念さん』という呼称が定着してしまうという予感でもあったのか。コミュ障陰キャが精一杯の抵抗を試み、聞き取りづらい小声の吃音で名を告げた。長い前髪に隠れた桃瞳を脇に反らしたまま、自分がこんな場所にいるこれまた残念な理由を口にする。向けられているジト目の気配が大層気まずいのか、いつしかぴっちり正座の形で揃えられたむち腿がもじもじする。)

「ッ!?」

(そんな彼女から突如ととして向けられた暴力的な脅し文句に一溜まりもなく肝を冷やしたプシナは、桃色頭を必死にぶんぶん左右に振った。《失礼な事》とか言われても思い当たる節はまるでない。むしろ、こんなにちっちゃいのにすごいなぁ……と、若干の憧れを抱きつつある ぷにぽちゃである。『こんなにちっちゃいのに』だの『可愛いなぁ……』だのが失礼な事だというのなら、さっきからずっと考えているのだけれども。)

「…………………ぁ、あったかい、もの……?」

(背負い袋に入っているのは歯が砕けそうなくらいに固くて酸っぱい黒パンと、しょっぱすぎる干し肉くらいな物。どちらも温かさとは無縁。となると自然、桃色瞳が向けられるのは、彼女が作った簡易かまどに掛けられている鍋の中身。節操のない食欲が「くゅるるるぅぅう……」っと新種の小動物めいた鳴き声を漏らす。)

アトリ > 「……ふぅん。それじゃあ残ね……おっと、プシナはこれからどうするのかしら」

(「ちゃんと一人でお家に帰れる?」などと問えば、些か相手を小馬鹿にしている風にも見えそうなものだが、相手にとっては切実な問題であっただろう。相手の返答次第で今後の行動をどうするか……そんな思案を続けながら、火打ち石で再び息を吹き返した炎で温められる鍋の中身に乾いた草葉を放り込み。やがて形容し難い臭いが立ち上っていく)

「味は保証しないけど我慢して飲みなさい。疲労回復と獣除けの効能がある草を煎じているの」

(琺瑯のマグカップは自分の愛用品。ソロの冒険者がわざわざ食器を幾つも持ち歩く筈がないので、相手に振る舞うものも自然とそういう形になる。緑色の薬湯をたっぷりと掬い取ってカップに注ぎ込めば、湯気が立つそれを彼女にそっと差し出した)

「さ、慌てずゆっくりどうぞ。……火傷しないようにね」

(面倒事が嫌いだからこそ、一度の説明で万事が片付くように相手に告げる言葉も丁寧なものになる。尤も、生来の気質によるものも大きいのかも知れないが。ともあれ、目の前の少女が自分にとっては【禁句】に近いであろう失礼なことを考えているとは露とも知る由はない)


「……ああ、そうだ。こっちも名乗っておかないとね。
 アトリ、よ。名前を呼ぶ必要があれば、此処を出るまでは覚えておきなさい」

プシナ > 「………………ど、どう、……しよう………」

(残念さんと言いかけた所できちんと名前で呼んでくれた事に素朴な嬉しさを噛み締めながら、けれども続く問への返答もやはり残念極まるノープラン。ハの字に眉尻を下げて、ちらりと少女に上目遣いを向ける様子は雨の中、捨てられた子犬のそれ。それでいて再びを火を灯された焚き火に温められる鍋の中身には興味津々らしく、桃瞳はちらちら彷徨うのだけれども、そこから香り始めた臭いには「そんなぁ……」と言わんばかりの表情が滲んだ。それでも愛らしい少女からの好意を無碍にするという選択肢は存在せず、冒険者らしからぬ上質なマグカップに注がれたそれを、ぺこりと小さく頭を下げて受け取った。臭いはともかく手の平に伝わる温かさには心底ほっとする。)

「――――――ぁ、ぁり、がと、ぉ………あ、あと……アトリ、ちゃん……」

(お礼の言葉に へにゃとした笑顔が付随したのは、こんな状況だと言うのに可愛らしく優しい同性の冒険者と仲良くなれそうな雰囲気を感じたからだ。《アトリちゃん》。自らが発した物なれど、仲良さげな呼称にたわわの内がぽかぽかしている。ふー…、ふー…と息を吹きかけ湯気を散らして、ずずず…っと啜った薬湯は、思っていた通り苦くて青臭かったけれども、清涼感のある後味だけは悪くないと思えた。)

アトリ > 「ふう。……一人で帰るのが怖いなら、あんた……あたしを雇いなさい。
 さすがにロハで人助けするほどあたしはお人好しにはなれないわ。
 ……けど、報酬があるなら、ちゃんとそのぶん責任は持ったげる」

(一人では決められなさそう。ならばこちらから指針を提示してやるほうが話はスムーズに進むかも知れない。そう判断して切り出した。漂う薬湯の匂いはお世辞にも良いものではなかったが、嗅ぎ慣れている小娘にとっては不快感を覚えるほどのものでもない。鍋にぶち込まなかった分の干し草をモシャモシャと味気なさそうに頬張りながら、カップを啜る彼女の様子を時折ちらちらと眺め……続く彼女の言葉には小さく嘆息をひとつ)

「ところでプシナ。あんた、多分あたしの事を子供かなにかと思ってるでしょう。……あたしはこれでも17なんだからね」

プシナ > 「―――――――っ!♡」

(薬湯を啜りつつ、ちらちらと少女の様子を盗み見ていた小動物が、ため息と共に告げた提案で ぱぁぁあ! と桃髪に隠された童顔を輝かせた。一も二もなくこくこくこくこく。頷く小首に合わせてばるんばるんばるんばるん。ノーブラの柔肉が波打ち踊る。そんなやり取りの後、妙にしみじみとした声音で告げられた事実には)

「………………?」

(きょとん。中身の消えたマグカップを両手で挟み込んだまま、心底意味が分からないといった風情で小首を傾げた。さらりと揺れた前髪から覗く桃色瞳もまた、悪意のない純朴な色で「??」とハテナマークを浮かばせる。)

「――――――あ……」

(そうしてついに何かに気付いたらしい。丸くなった桃目に『そういう事かぁ』という理解の色が広がった後、若干の緊張感を撫で肩に漲らせたぽっちゃり娘は、ぷにぷにの桜唇をちょっぴり開いて「あ……ぁ、はは、は……?」 ギャグだと思ったらしい。遠慮ばかりが先行する笑顔はいっそ痛々しい程ぎこちない。へったくそな愛想笑いであった。)

アトリ > 「……っ……」

(目の前でばるん、ぶるん、ぼよよんぶるん。頷く仕草に引っ張られ、追随するように縦横無尽に揺れ弾む豊満な乳果実。思わず漏れる、気圧されたような息遣い……からの)

「!!」

(鋭い威圧の視線。自分に備わっていないものを見せ付けられ、自慢されているような気分になって少々不機嫌そうに小さく鼻を鳴らすのであった)

「……フン。ちゃんと支払えるんでしょうね?」

(目の前の少女ならば、うっかり財布を落としていた、などと言われても「まあ……そうだろうな……」と納得させられてしまう説得力を備えている。問いかけには半分本気の心配も混じっていたのだが……それも、続く相手のぎこちない笑い声が虚しく響くその様子にどこかへと飛んでいってしまう。もともと反骨心の強そうなツリ目が更に不機嫌そうにツリ上がるのだ)

「このおばかおっぱい! これは冗談なんかじゃないんだから!
 ぶん殴って奥歯ガタガタ言わせてやろうかしら!!」

(そんな怒号が響いたりもしたが、やがて休息と談話が一区切りついたところで緩やかに始まる帰途…… 再び始末された焚き火を残し、畳まれて背嚢に括られたテントを担ぎ上げれば、腰に吊るしたショートソードの柄を手のひらで弄びつつ少女は告げる)

「……いい? 変なものがあってもうっかり触ったりしないでね。
 また転移の罠に引っかかっても、あんたを探しに戻ってあげられないんだから」

プシナ > (一部分の動きを食い入るように見つめていた翠瞳が、突如、険も露わにギロリとプシナを睨む。肉付きの豊満さに比べて心底小心な むちぽちゃは、理由も分からず びくびくっとして視線を反らした。支払いについては…………)

「――――――だ、だめ、……かも」

(泣きそうな顔。なにせこちとら30万―――最近ようやく29万になった借金持ち。華奢な首に巻き付く首輪が示す通り、その身が借金の形となっている。せめて少しでも印象をよくしよう。なんて考えての愛想笑いは、またしても何故か少女の地雷を踏み抜いたらしい。大爆発である。)

「ひゃっ、ひあぁぁあぁああああッ!? ごごごごめっ、ごめにゃ、ごめにゃさいごめにゃさいごごごめにゃさいっ」

(そろそろ足が痺れてきたな。崩しちゃってもいいかな……という気配を滲ませていた正座の両足をぴゃっと正し、再び桃色頭を抱えて小躯を丸めるアルマジロのポーズ。纏う鱗はぷにぽちゃの駄肉なので防御力は皆無だ。必死の謝罪のおかげか、はたまた自称17歳の精神年齢の高さのおかげか許してもらえたプシナは、移動の準備を整える彼女を手伝おうとして軽く足を引っ張った後。)

「わ、わか、わかった…! う、うん。 ………き、きき気を、つける……ね」

(こくこくこくこくぶるんぶるんぽよぽよよん。決意の桃瞳。力強い頷き。そして大いに荒ぶるノーブラでもって、少女に応えた。何やらまた借金が増えそうではあるものの、ここで彼女に見捨てられたら生還は多分絶望的。なので、助けてくれるなら何でもするの精神で、運動音痴はぎゅーっとメイスを握りしめた。)

アトリ > 「……持ち合わせがないなら……後払いでもいいけど。
 ちゃんと取り立てるからね。ビタイチでもまけてほしけりゃ精々気張りなさい」

(借金地獄の只中に居ることなど知る由もない故、告げる言葉も自然とキツいものになるのだが、シビアな冒険者生活。できることならタダ働きなどまっぴらごめんなのである。例え今報酬を得られずとも、今後長期的に取り立てて絞り上げるプランを脳内で描き始めている。プシナの借金額は更に微量に増えることになりそうだ。とまれ、さんざん暴発したおかげか、帰途の中級冒険者は至って冷静なものだった。時々、転んだ少女を助け起こしてやったり、落とし穴から引きずり上げてやったりする手管はまさに熟練冒険者のそれである。余り相手の方向を見ないのは途中で気付いてしまったからだ。……豊かな膨らみを包み込む衣服がぴっちりと肌に食い込んで、乳首の尖りをくっきりと映し出してしまっていることに……)

「……なるべく魔物と鉢合わせしないように気をつけて進むから、ちょっと時間は掛かるけど。
 一週間くらいは見ておきなさい。食事も最低限にするけれど……まあ、あんたは大丈夫そうよね。
 らくだのコブがいっぱいついてるもの」