2024/03/09 のログ
ご案内:「無名遺跡」にネックレスさんが現れました。
■ネックレス > (無名遺跡の一角、ある通路。
そこにネックレスが一つ落ちている。
どの様な形なのかは、見る者によるとしか言えない。
元々がよくわからない代物なのだ。
ただ、品が良くつけたくなるデザインのそれが通路の隅に落ちている。
……冒険者か誰かが、落としたのかもしれない。)
ご案内:「無名遺跡」にアレンシアさんが現れました。
■アレンシア > 「ん……なんだろ?」
たまたまダンジョンを探索していたアレンシアは落ちているネックレスを見てひょいと持ち上げた。血とか付いてないし誰かの遺品ってわけではなさそうだけれど……?
と暢気なことを考えていたのだった。
■ネックレス > (掴まれた瞬間、劇的な変化が起きた。
周囲の空間が、ぐにゃりと歪む。
歪み、捩じれ、拾得者を包むように変形していく。
或いは、その間に手放して脱出しようと判断すれば逃げ切れるかも知れないが。
――何も無ければ、ネックレスごとこの場より消える事になるだろう。)
■アレンシア > 「え……??」
やばっ。と思う間もなくアレンシアは謎の空間に飲まれその場から消えたのであった……
【移動します】
ご案内:「無名遺跡」からネックレスさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からアレンシアさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にアグラットさんが現れました。
■アグラット > 長年放置された遺跡にしては、綺麗に整備された一画。
その回廊を、このような場所に似つかわしくないボンテージじみた服装の女が歩く。
だが、その背中の蝙蝠じみた翼、そして頭の角は、彼女が人間ではないことを如実に示していた。
「ふん、侵入者か。不幸なことね…私がいる時に来るなんて」
その女魔族、アグラットは無名遺跡に拠点を築き王国内で破壊工作を行っている魔族の国のサキュバスである。
そして彼女の種族としては異例なことに、人間相手の戦闘を好んでいた。
磨き上げた華麗な武術による殺傷こそ彼女の望み。
これまでに著名な冒険者や騎士が幾人も彼女の手にかかっている。
彼女は魔術空間より愛用の大鎌を取り出すと、気配のする方向を見据える。
「まぁ、朝の準備運動には丁度良さそうね」
彼女は自分が負けることなど微塵も考えていない。サキュバスに物理攻撃は効かないのだ。
そして、魔族が人間などに負けるはずがないと信じ切っている。
アグラットは、不幸な侵入者がいるであろう場所に向け駆け出した。