2024/02/20 のログ
ご案内:「無名遺跡」にアーディスさんが現れました。
アーディス > (初めてこの国の遺跡に入った訳だが、色々とキレてんな、と言うのが感想だ。
遺跡では嵩張るものだから、幾つかの水薬の入ったポーチを腰に。
後は長剣と短剣を装備して潜った訳だが。)

いや、なかなかにキレてんなこいつは……

(石像の様な魔物を斬り潰し、一人ごちる。

何と言うか、びっくり箱と言うかおもちゃ箱と言うか。
まるで統一性を感じない光景の中、歩きながらそんな感想が口から出た。

昨日から潜っているが、飽きさせない作りと言うべきか。
それとも別の何かか、そんなものを感じていて。)

アーディス > (通常、何かしらの類似例を見出す事が出来る。
そんなような事を、昔パーティを組んでくれた相手に教わった。
些細な事でもそういった共通項が見いだせるのだと。

だと言うのに、この遺跡は何だ。
まるで次の部屋と前の部屋の共通項すら石造り位で、他が何と言うかベクトルが違う感じがする。

雑多に詰め込んだおもちゃ箱、或いはびっくり箱。
そんな印象を感じてしまったのも仕方がない。

ややあって、少し開けた所があったのでそこの壁に背中を預ける。
どっかりと座り込み、息をゆっくりと吐いて。)

本当、何だってんだここはよ。
これじゃ真面目にどういう事なのかよく判らねえぞ…?

(言葉にしがたい不気味さ、と言うものを感じるのだ。
お陰で警戒は解けないが、弱める事は出来た。
一息入れるように、ポーチから水筒を取り出すと水を口に含んで。)

アーディス > (暫し休んだ後、地上を目指して歩き出す事にして)
ご案内:「無名遺跡」からアーディスさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にアストラさんが現れました。
アストラ > こつこつ、こつこつ────。
石造りの廊下を歩く一つの足音が響く。
腰元まで長く、緩やかに波打った蒼銀の髪を揺らしながら、一人の女冒険者が足を運ぶのは無名遺跡。
広く、構造も時折代わり、未だ全踏破がなされることのないダンジョン。
複雑に複数のダンジョンと絡み合って、九頭龍山脈の地下深くに広がる、正式名称のない遺跡には、未だ取り切れないお宝が眠っている。

「それでも随分と、探索は進んだものねぇ」

少し留守にしていただけなのに、最新の地図が出来て販売されていた。
果たしてこれが役に立つかはわからないのだけれど。と紙を拡げる。
今の所は順調に、地図通り進んで来れているのでアストラに不満はなかった。

「さて、もっと下には何があるのかしら」

地図がある時点でここら辺はもう探索され尽くして、美味しいモノはなさそうだ。
だとすればもっと下。下層へ続く階段を見下ろし、妖艶な唇に弧を描いて躊躇いなく階下へと下っていく────。

ご案内:「無名遺跡」にラッツィオさんが現れました。
ラッツィオ > 女が階段を降りていった先には、広々とした空間があった。
街にある宿屋ぐらいならば、すっぽりと収まってしまうだろう広さ。
そこにはいくつかのテントが張られて、炊事に使えそうな焚き火も設置されていた。
テントは傷がついていることもなく、手入れされていることがうかがえる。
危険な深層へ挑む準備を整えるため、冒険者たちが協力して整備した小規模なキャンプだった。

そのテントのうちの1つから、石の階段を降りてくる音を聞きつけて外に出た人影があった。
1人はずんぐりとしたドワーフ、1人はそのドワーフの2倍は背丈があろうかという狼頭のワーウルフ。
美女に擬態する奇妙な魔物すらも現れる遺跡であるから、近づいてくる銀髪の美女に対しても警戒を緩めない。

その2人の後ろから、長く鱗のついた尾をしならせながら男が現れ――。

「お前らがいの一番に出てったら、野盗の縄張りに踏み込んだかと勘違いされるだろうが。
 俺が出るまで待てっつってンのによ……と」

仮眠をとっていた男は、物音に起こされる形で上半身裸のままテントから出てきたのだった。
先に外へ出ていた男たちと相対している女に顔を向けると、おっ、と小さく声を漏らし。

「よお、久しぶりだな。生きてたか」

アストラ > 「あら、休憩所。そうね、階段の傍は基本安置よねぇ」

階段に出る魔物はそうそういない。
その下の階層、広々とした空間に出ればいくつかのテントが張られるのを見て納得した。
魔物の襲撃が来ている様子もなく、どうやら冒険者たちが作り上げたセーフティゾーンらしい。
金の目がくるりと天井や壁、辺り一面を見渡してから、ふと視線を感じた。
ドワーフにワーウルフ。どうやら擬態を警戒しているらしい。
冒険者としては正しい判断だろう。男冒険者の死亡率は凶悪な魔物か、美人に擬態した魔物に精も根も尽きるまで吸い付くされる時だ。

こういう時は冒険者タグを見せれば解決するわけだけど、と思っていた矢先にさらにテントから顔を出す人物に視線が行く。

「あら、ラッツィオ? 久しぶりねぇ」

何度か顔を合わせて、身体も重ねたことがある相手に軽く手を振る。
お仲間らしい二人にも冒険者タグを見せて、「アストラよ」と紹介すれば、娼婦兼冒険者なんて噂もある女だ、知っている可能性も大いにある。
タグをしまいながら、男の方へと歩み寄って相変わらずの立派な筋肉を誇る肉体美に目を細めて笑いかけ。

「ちょっと遠出していたのよねぇ。ふた月、み月くらいだったかしら?
 こっちに戻ってきたばかりなのよ。貴方がここにいるのも、珍しいわね? 転職したのかしら?」

ラッツィオ > 大小2つの人影が銀髪の女に近づいていき、身分証明として提示されたタグを覗き込む。
納得したように頷き、彼らもまた各々タグを取り出して彼女に見せた。
突如現れた美女の正体が魔物でないと判明すると場の緊張は緩み、
ある意味では女魔術師として正統派な露出過多のローブを身に纏った美女に好色な視線を向け始めるのだった。
ワーウルフなどは「アストラねぇ…」など、彼女の名を知っているようですらあった。

「なるほど、戻って早々に遺跡探索とは、アンタって存外、冒険者 "らしい" とこもあるよなァ。
 俺はコイツらの仕事に便乗させてもらってんだ。
 貴族サマの嫁に手を出した不届き者が、無謀にも遺跡に逃げ込んだらしくて、そいつを捕まえて来いってな。
 魔物相手は本業じゃねェから困ってたんだが、ちょうどよく乗ってくれてな」

圧迫するように彼女の前に立っていたドワーフとワーウルフを左右にどかし、彼女が見えるように顔を出す。
久しぶりの遭遇のせいか、彼女の表情や体に艶が増しているように感じ、溢れがちな胸元などに無遠慮な視線を投げてしまったが。

「――で、だ。
 コイツら2人が頼りないってわけじゃねェんだが、見ての通りに脳筋でな。
 アストラみたいに腕の立つ魔術師が、その逃げ出したクソ野郎を見つけるまで力を貸してくれた助かるんだが、どうだ?
 報酬は相当ワリがいい」

立ち話もなんだろうと、ちょうど腰掛けられる大きさに削られている瓦礫などもあるキャンプのほうへ、彼女を誘いながら。

アストラ > 身体を見られるのは鳴れている。むしろ好色な視線を隠さない相手の方がわかりやすくて好みだ。
ハーフカップの衣装から零れそうなほどの豊満な膨らみを見せる白い乳房には谷間が出来ている。
そこからきゅっとくびれた腰周りに、また重そうな臀部までスタイルを主張するような体のラインに沿うローブ。
深いスリットから覗く長い脚は白く、柔らかそうなむっちりとした腿の肉が乗るように、バンドが留められているのも見えるだろう。
そんな娼婦さながらの恰好で、一人でいるのだから、魔物と疑われるのも致し方ない。
無遠慮な視線を投げるのも相変わらず。いい男だから全然構わないのだけれど。

「まあ、らしいも何も冒険者なのだけれど?」

と、冗談めかすように笑いながら腰に手を当てる。
事情を聞けば、なるほど逃亡犯を追いかけて遺跡に入ったと。確かにここに潜むのは手っ取り早い。
こんな深部にまで逃げて、生きて帰れるかはさておき。

「ふぅん。そうね、この先は初見だから前衛がいてくれるなら助かるけれど……」

割のいい報酬と聞けば否やはない。
誘われるままにそちらへと移動しながら腰を下ろせば、胸を強調するように胸の下で腕を組んで「どうしようかしら」と考えるポーズ。
脚を組んで、ほとんど恥骨のあたりまで白い生肌を晒しながら、ちらりと相手と、二人の男たちを見る。
軽く首を傾げて、ちらりとラッツィオの方を見やり。

「貴方はともかく、お二人は?
 私が一緒でも構わないのかしら? 不安ではない?」

即席のパーティを組むこと自体に抵抗はなさそうではあるが、こちらは"女"。
冒険者の中には後衛職の、魔術師の、それも女は体力がなくていざという時に足手まといだと思う者もいる。
魔力が切れたら役立たず。お荷物にもなると。
魔力が無尽蔵レベルで豊富なアストラではあるが、それを知らず偏見を持つ者も多い筈だ。

「私としては、即席パーティらしく、しっかりと親睦を深めたいところだけれど」

どうかしら?と、誘う言葉の意味を果たして彼らはどう受け取るか。

ラッツィオ > 「スリルも金も同時に得られて、アンタにとっちゃ確かに一番 "らしい" 仕事なのかもしれねェわ」

何らかの魔術的な防護はされているのだろうが、少なくとも彼女の豊満で煽情的な体を隠すという点において、
薄衣のローブが役立っているとは到底思えない。
腰に手を当てるというさり気ない仕草だけで、豊かすぎる乳肉が生々しく波打つ様子が見えてしまうのだから。
キャンプへ誘うように男が歩き出した後、ドワーフとワーウルフが彼女を先に行かせて後ろからついていったのは、
ローブにくっきりと浮き上がる肉厚なヒップが、歩みと共に左右に揺れる光景を楽しむために他なく。

美女を目の前に牡欲が滾るのはさておき、雇った2人も遜色ない冒険者である。
焚き火を囲むように腰掛け、こちらに顔を向け口を開こうとしたところを、遮るように話し出す。

「待て待て。分かってる。仕事を頼んだのも、アストラを誘ったのも俺だ。
 3人が4人になったからって、お前らの取り分を減らすつもりはねェ。
 アストラの取り分は、俺の分から全て出す。
 ――それなら、腕が良くて美人な魔術師が同行してくれることに、なァんも文句はねェだろ?」

冒険者同士、タグを見るだけである程度の実力は把握できる。
彼らが心配していたのはアストラ本人ではなく、仕事を達成したときに受け取る約束となっている報酬のことだった。
自分の取り分が減ることはない、その一言だけで納得し、向けられていた鋭い目つきは男から彼女へと移った。
それは、彼女の口から出た言葉に惹きつけられてのこと。

「ああ、そいつは賛成だ。親睦を深めて、阿吽の呼吸で動けるようになっておかねェとな?」

女の言葉の意味が分からぬ男たちではない。
どころか、万一即席パーティの話が流れたとしても、彼女を娼婦として買っていた可能性すらある。
ニタリと愉しげに笑って腰を上げると、テントの方へ歩き出す。
彼女をテントへ誘うべく、ドワーフとワーウルフが左右から彼女を挟み込むと、肉感的な体を撫で回しながらその場に立たせ――。

ご案内:「無名遺跡」からラッツィオさんが去りました。
アストラ > 【移動】
ご案内:「無名遺跡」からアストラさんが去りました。