2024/01/07 のログ
ご案内:「無名遺跡」にミラさんが現れました。
■ミラ > ダンジョン探索中の冒険者相手の配達採取依頼を完遂し、階層を降ってきた分だけ昇る帰路。
当然地図を確認しながら移動をしてきたのだが、突然目の前に、あるはずの無い帰路が現れる。
首を傾げながら後方を確認し、少しばかり引き返して見ると……
今、自分が地図に記されていない場所に居ることが判明した。
しかし、動揺こそすれど我を失うことはない。
ダンジョンで行動していると、こういった事象が起こることは決して珍しいとも言えなかった。
冒険者がこぞって訪れるような場所にはありがちな、常識の埒外の現象──
その現象に際して、いかにリカバリーするかが力量というものだろう。
そう考えて、位置から地図を作り直すくらいの気概で通路を歩き出し。
冒険者としてはシーフ兼マッパー担当の冒険者でもある己には、相応のノウハウがあった。
ご案内:「無名遺跡」からミラさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にマグゴブリンさんが現れました。
■マグゴブリン > 九頭龍山脈の麓に数多く点在する有史以前の遺跡群。
かつての魔導機械文明の痕跡とされる遺跡からは古代の財宝や、
文明の名前の由来ともなった貴重な魔導機械が発掘される。
しかも、発見された遺跡は全体の一割、二割に過ぎないとも言われており、
未盗掘の儘で現存する遺跡の数も多く、一獲千金を狙う冒険者や遺跡探索者は後を絶たない。
だが、この遺跡に利用価値を見い出しているのは何も人間のみに限らない。
この地域に棲息している魔族や魔物にとっても迷宮と化した遺跡は隠れ家に都合が良く、
謂わば、先住者として遺跡にて住まう者達が存在していた。
今、此処、名もなき遺跡の中でも小規模な遺跡に暮らしている小鬼達も御多分に漏れず。
遺跡を住居と定めた彼等は機械文明の遺産を活用しながら防犯用の罠を張り巡らせて、
迷い込んだ冒険者や探索者、近隣の住人を捕獲して、或いは、他所から連れ込んだ雌も含めて、
自分達の仔を孕ませる為の、繁殖用の牧場施設を築いていた。
迷宮奥の一室、合言葉を告げねば開かぬ扉の内側にて、人間やミレー族を始め、
魔物めいた者も加えた多くの雌が、檻で区切られた部屋で足枷を付けられた状態にて囚われており。
彼女達は水や食事の提供を受ける代わりに、日がな代わる代わる訪れる小鬼達にその肉体を玩ばれ、
胎内に吐き出される胤にて仔を孕み、産み落とし、更には、成長した自身の仔に孫を孕まされるという
いつ途切れるとも分からない悲劇のサイクルを延々と繰り返していた。
ご案内:「無名遺跡」にハクさんが現れました。
■ハク > 友人であるミレー族の少女の行方が知れなくなり10日。
自分を含む4人の女冒険者パーティで少女が最後に向かったとされる無名遺跡に向かう。
入口こそはさほど珍しいものではなく、数人の出入りが観測されていたため奥へと向かう事にした。
奥に入るもそこまで深い遺跡ではないようで、行き止まりにたどり着く。
4人で他の遺跡を探すか、一度街に帰ってみるか、などと話して居た所……小柄な猫ミレーの斥候少女が小さな壁の割れ目を見つける。
調べてみるとその奥にも空間が広がっており、人間の成人男性であれば通れないような狭い穴に友人の持っていたハンカチが落ちているのもまた見つけてしまう。
小柄な自分は問題なく、同じ体格の猫ミレーの斥候も入れる。牛ミレーのタンクは装備を外せばギリギリ入れて、最後に人間の僧侶が穴を抜けた。
どうやら別の遺跡なのだろう。雰囲気の異なる遺跡に少し警戒心をおこしながら探索を続ける。
どこから湧いたのやら、ゴブリンが数匹歩いているのも見つけたので見つけ次第処分し、ところどころにある罠を解除できるものだけ解除しながら進む。
空は見えないが、夜になったと判断して休憩をとる事にした。
探索した範囲で唯一水が近くに流れており、出入り口が1箇所しかない小部屋に休憩所を設営してから順番で休憩を取る事になった。
最初の見張りはハク1人。ゴブリン程度しかいない遺跡であれば1人ずつで問題ないと判断して、出入り口の所で寝ず番として腰をかける。
――途中、この遺跡を根城とするゴブリンたちに侵入を知らせる警報を鳴らしてしまったことも4人とも気づいていない。
■マグゴブリン > 迷宮奥に鳴り響くのは侵入者を知らせるアラート音。
同時に赤色に点滅する魔導機械が作動して、水晶板に侵入者の光景がありありと浮かび上がる。
機械仕掛けの罠が蔓延る迷宮を踏破しようと試みるのは女ばかりの冒険者4人。
道中、偶然出くわした歩哨のゴブリンが呆気なくも斬られる様子に水晶板の前の仲間が憤るも、
彼女達がとある小部屋に足を踏み入れた所で宿営の準備を整え始めるのを見て、
水晶板越しに覗き込む小鬼の醜貌が、人知れず、愉悦に歪んだ。
彼女達が見張り一人を置いて、休憩に入った頃、小鬼の群れは扉の前へと足音を潜めて集まり始める。
各々、粗末な弓や棍棒といった武器を構えるも、決して、中へと足を踏み入れる事はなく、息を潜めて気を窺う。
やがて、水晶板の向こう側で部屋の様子を覗き込んでいた小鬼が、室内のボタンを押し込めば、
小部屋の四方の隅から、霧のような煙が噴き出して部屋中に蔓延する事だろう。
魔導機械文明が齎した部屋に仕掛けられていた罠、否、或いは別の用途に用いられた代物かも知れない。
部屋中に噴き出したガスは焚き火を鎮火させて、その場の生物の呼吸を奪い、一時的に意識を失わせる効果を発して――――。
■ハク > 「せめて空が見えれば、星の灯でもう少し見やすいでござろうになぁ」
小部屋の中は焚き火の光が明るく、出口は幸いにも1箇所しかないためその方向からしか外に漏れる事はない。
漏れるにしもて多少だが入口に布を掛けてあるため外に漏れる光の量も減ることだろう。
真っ暗な廊下部分にはその光だけでも目立つだろうが、靴の音が反響する床材になっていた。
ゴブリンであれ騒ぎながらくるだろうし、万が一装備を整えているようなゴブリンがいても靴音でわかるだろう、という判断でこうして火を焚いている。
「んー……」
少し催してきて小部屋の外に出て、周囲を見回す。
敵の気配はまだない、ということで安心して少し部屋から出て少し離れた所で魔力被膜を解除してその場で排尿する。
桃の香りとともに、孕みたがりの雑魚淫魔としてのフェロモンをその場に残してしまうことになるが、床が掘れない場所なので仕方ないと諦めて軽く水で流した。
そして部屋に戻ってきて、焚き火の前に座り10分程度。
そろそろ次の仲間に交代するか、というタイミングで部屋の四隅から何かが部屋の中に撒き散らされ、そのガスで声を上げることもなく意識を失い床に倒れてしまう。
奥で寝袋で寝ている他の3人の仲間も、同じように眠りについたまま意識を失っているだろう。
ご案内:「無名遺跡」からマグゴブリンさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からハクさんが去りました。