2023/12/02 のログ
ご案内:「無名遺跡」にエスクレンタさんが現れました。
エスクレンタ >  遺跡の中層にあってとある小部屋に、巨大な背負い袋の前で猫背で座り込むローブ姿の人影一つ。
 目の前には上等な絨毯が広げられ、そこに並ぶは消耗品や道具の数々。

「はてさて誰か来るかなぁっと」

 魔族人間ミレーに魔物、誰ぞ問わず商いをする。
 ただしその場は遺跡の中層。自力でそこに至る冒険者か、はたまた罠で落し込まれた犠牲者か。
 たまに遺跡在住の魔族も来る。

 遺跡に潜むオークにゴブリンなんかも。

 皆、その商人がいる場では戦闘の禁止、不可侵であることを守れば等しく商談に応じられる。
 たまに商人という理由だけで侮る輩もいる。

 そう言う手合いは追い返すし、好みなら貪りもしよう。
 己の烏賊の頭を畏怖してまともに取り合わぬのであれば、丁重にお帰り願う前に貪りもしよう。

 ただし身の安全は保障するし、貪ったらちゃんと代金も払う。商人だから。

ご案内:「無名遺跡」にラッツィオさんが現れました。
ご案内:「無名遺跡」からラッツィオさんが去りました。
エスクレンタ > 「おんや……?」

 ひたり、ひたりと足音が聞こえる。顔をあげれば一匹のゴブリンシャーマン。
 片手にもったズタ袋を肩にかけ、会釈を一つ対面で腰を下ろす。

「久しぶりだねぇ。元気でしてたかい?」

 口吻の触手を揺らめかしながら端の一本がピンと立ち、人で言えば片手をあげて応える仕草を見せて、
 シャーマンが取り出したタリスマンやアミュレット等を並べて。
 大方返り討ちにした冒険者から奪ったものなのだろう。

 彼はこうして商品になる物を持ち込んでは儀式に使う薬草等を物々交換を持ち掛ける。
 きちんと血糊等も磨いて持ち込んでくるから礼儀のなった客の一人としてサービスもする。

 まだ駆け出しだった頃に、これからゴブリンを率いる長として女の味も知らぬでは詮無かろうと筆おろしをしたこともある。

 今では立派に遺跡の一角に根城を構え、捕らえた冒険者を孕み袋に管理している。
 なんとも立派に成長したことだ。

「ちゃんと孕み袋の世話は忘れてないかい? 慰み者にするはいいが、きちんとした手入れが長持ちする秘訣だよ?」

 薬草を渡す際に一言告げればシャーマンは頷いて、きちんとどう”手入れ”しているかゴブリンの言葉で応えて来る。
 ……取引した品の中には媚薬の材料もあるが、病気になった時に備えての素材も含まれており、
 人から見ればおよそ原始的なのだろうが、それでもゴブリンの中では準備を欠かさない勤勉さを見せていて。

 その背中を見送って、一息つけば、背負い袋に伸縮する腕を潜り込ませて鞄を引き出す。

ご案内:「無名遺跡」にクラレさんが現れました。
ご案内:「無名遺跡」からエスクレンタさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」からクラレさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にエスクレンタさんが現れました。
ご案内:「無名遺跡」からエスクレンタさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」に『嬲る者』さんが現れました。
ご案内:「無名遺跡」から『嬲る者』さんが去りました。