2023/10/07 のログ
ご案内:「無名遺跡」にタマモさんが現れました。
■タマモ > やっと最近、涼しくなってきた。
しかし、そんな事など関係ない、そんな場所。
無名遺跡の中、少女は一人、その遺跡内の一室に佇んでいた。
遺跡探索?いやいや、今回は、遊びに来ている。
普通ならば、扉や室内に仕掛けるべき罠。
それを、適当な通路のど真ん中に仕掛けておいた。
まぁ、罠と言っても、転移陣。
己の居る室内へと転移させ、中ボス戦っぽい感じに、相手をして遊んでやろう、との腹積もり。
…そもそも、この遺跡の最奥に、ボスらしき存在がいるのかとか、分からない。
それが居なければ、己がラスボスっぽい感じになってしまうが、気にするな。
ボス戦と言う名の、相手からすれば負け戦。
二度と戻る事はなかった…なんて事は起きないが、色々とあるのは仕方無し、と思うと良い。
「とは言え、それは、誰か引っ掛かったら…との話、なんじゃがな?」
とか、誰に言っているのか、そんな呟きを零しながら。
少女は、のんびりと待っているのだった。
ご案内:「無名遺跡」にシルヴァさんが現れました。
ご案内:「無名遺跡」からシルヴァさんが去りました。
■タマモ > さて、結局のところ、少女が望む相手は現れたのか?
それは…少女のみぞ知る。
ご案内:「無名遺跡」からタマモさんが去りました。
ご案内:「無名遺跡」にサウロさんが現れました。
■サウロ > (ぶつかりあう剣戟の音が壁に反響する。
古代の遺跡、無名遺跡と呼ばれるそこは危険なダンジョンだと聞いている。
冒険者、特に女性冒険者が潜ったまま出てこないだとか、そういう話も。
そんな場所に潜っているのは捜索願いを託されたからだ。
とあるパーティのリーダーは、負傷した身を引きずりながらここに入ろうとしていたので、
引き留めて理由を尋ねたところ、恋仲にある女性冒険者とはぐれ、自分だけが気付けば
転移装置か何かで外に追い出されたのだとか。
ギルドに救出依頼を出しているが、居ても立っても居られなかったと。
────それを聞いて、力を貸すことに。
相棒たるミレー族の魔法剣士と共に無名遺跡に入り、男からは簡易的な無名遺跡の地図も譲り受け、
捜索をしているところである。)
『こっちはこの先、罠だらけだな』
(スケルトンの魔物を倒した後、二つの分かれ道を見て相棒が言う。
彼の目には、サウロには見えないものも見えている。魔力的なものであれば、隠蔽術の片鱗すら見分けられるのだとか。
仲間にいると頼りになる。)
「彼の言う話では、このあたりで魔物に追われて転移装置にかかって外に追い出されたと」
『あの罠軍を踏んだんだろ。さすがの俺もどれがどれかはわかんねえけど』
(ここに住みついているという古い魔族が弄ったのか、或いは別の魔族が足していったのか。
魔族に限らずそういう罠を悪戯に増やすのは、悪意のある妖精やら魔物やら妖魔やらがやると言うが。
ここからどう探したものかと二人で腕を組み、話し合う。)
■サウロ > (奥へ行くなら、道中の罠は、転移系の術式なら──。
そんな会話をしながら、別の道から奥へと向かう。
盾で魔物の攻撃を受け止め、相棒と連携をとって難なく倒して、救助対象の痕跡を辿りながら。
休憩できるエリアでは、探索していたらしい冒険者一団に遭遇することもあり、情報を貰うこともあった。
"女性"であれば、そうそう"殺される"ということはないらしい。
よほど運が悪くなければ一縷の望みぐらいはあるだろうと。
救助を依頼した男も、その望みにかけたのだろうかと考えながら、剣を振るう。
どちらにせよ、サウロに出来るのは己の正義の心に従って、人に助力することだけだ。)
■サウロ > (探索を開始して時間がいくらか経過した頃。
癒しの精霊と相棒が同時に反応したのは小さな小部屋に通ずる細い道だ。
サウロの鎧や体格では入れそうにないが、相棒ならギリギリいけるかというところ。
「ちょっと様子見てくる」と言って、精霊と共に向かうのを見送る。
フードをすっぽりとかぶって、細い隙間のような隘路を通っていく相棒を見送り、サウロはその場で留守番だ。
遺跡内の石造りの壁や床、天井、親切な壁につけられた松明。
文明の名残を感じさせながらも、どこか異質な雰囲気。)
「…………」
(腰に手を当てて、道の向こうから「奥にまだいける。たぶんいるから見てくる」と相棒の声がした。
それに了解の返事を返してから、相棒が戻るのを待つ。)
■サウロ > (────暫くは何も起きず、誰も通らず。
やがて相棒の声がする。
魔法で壁に穴をあけるというので少し離れて、轟音と共に壁が崩れ落ちていく。
相変わらず無茶苦茶をする、と呆れながら合流すれば、件の女性と思しき人物を抱き上げた。
外に出る為の脱出術式を書いたスクロールを広げ、無名遺跡を後にした────。)
ご案内:「無名遺跡」からサウロさんが去りました。