2023/09/26 のログ
ご案内:「無名遺跡」にカジャさんが現れました。
カジャ > ――無名遺跡の浅い階層。

外部から流れ込んだ雨水の所為か、滲み出している地下水の所為か、はたまた……何かの装置が破損した所為か、魔法の灯りが灯り照らされている通路が浸水している。

水の深さは人間の脛に触れるか触れない程度。
なので溺れる事はないが、場面によってはその水に脚を取られ動きが鈍くなるだろう。

魔法の輝きでキラキラと妖しいまでに輝く水面。
水温は生ぬるく、透明度は高いがヌメリが強い。
その怪し過ぎる水の中を泳ぐ何かが存在していた。

カジャ、呪詛の塊が受肉した姿であり、取り込んだモノや喰らった犠牲者の記憶、若しくはその場に適した姿に変化して、獲物を襲う化生。

そのカジャが今宵蠢くその姿は透明なる触手。
透明度の高い水の中を絡み合い蠢く触手の群れである。
もし姿を見ようとすればなにかしらで色付けをするか、その手に掬い上げて魔法の輝きの傍におくか、魔力そのモノを見るしかない、それ以外では到底認識できない不可思議な肉質をしており、時折その肉同士がぶつかって浅い水面を揺らがせるだろう。

カジャ > ――無名遺跡を訪れる冒険者はいないようだ。
透明なる肉と化したカジャは獲物を得られず、ただただ浅い水の中を流れて泳ぐことしか出来ない身体で獲物を探すのにも限度がある。

こうしてただ時間だけが過ぎていく。
されどこの身体ではカジャは外へと出ることは出来ず。
ただ水の中を泳ぎ、獲物が迷い込んでくるのを待つことしかできないのであった。

ご案内:「無名遺跡」からカジャさんが去りました。