2023/08/03 のログ
ご案内:「無名遺跡」にカルムさんが現れました。
カルム > (無名遺跡には、お宝が眠っている、それを求めて冒険者達は集まる。)
(カルムもそんな冒険者達のうち一人であり、パーティを組んでやって来ていた。
(攻略自体は、之と言ってトラブルもなく、ある程度進んだ場所にあるセーフティゾーンと呼ばれる、冒険者達が作り上げた安全地帯迄やってくる事が出来た。)
(今回のパーティリーダーの戦士は、カルムにセーフティゾーンの防衛を命じ、他のパーティと共に奥に進んでいく。)
(カルムに実力がない、と言うわけでは無く、戦士が二人いるのだから、防御寄りのカルムに陣地防衛を任せ、後顧の憂いと、安全地帯の確保という意味合いだ)

「とは言え……一人だけ、残すかなぁ……。」

(眠そうな顔の冒険者、カルムはぼさぼさの髪の毛に手を伸ばし、軽く後頭部を掻いて呟く。安全地帯の確保などは重要なのは解っているが、一人だけ残すというのは腑に落ちない。)
(流石に、このダンジョンはアンデッドが多く、ゾンビやスケルトンがそれなりにやってくるのだ。自分の武器が、有効だからと言うのも有るのだろう。)
(入り口は一つ、此処を塞いで居れば、部屋は安全だ、それに、他の冒険者が作っている結界魔法も生きているから、不安は少ない)
(ただ、陣地を守るという事であれば、と、男は、自分のアイテムを確認する。)

「ポーション5つに、火炎魔石、聖魔石……がそれぞれ3つ。」

(どれだけの時間を待つのか、長くなればなるほどじり貧になるのは判っている、唯、直ぐにと言うわけでは無い。)
(武器もバトルアックスに、モーニングスター、スケルトンでもゾンビでもどんと来い、だ。部屋を照らす魔導機械式のランタンは、カルムの魔力が切れるまで消える事はない。)
(さて、何が来るのだろうか、意気揚々と、大量の財宝を抱えた仲間が来てくれればいいのだけど、と、闇に包まれている通路を見る)

カルム > (しかし、残念ながら、やって来たのは、ゾンビやスケルトンだ。入り口は、カルムが居るほかには、そう言った存在を通さないためのバリゲード。)
(知能の低い彼等だからこそ、バリゲードの奥に居て、ボールアンドチェインと呼ばれるタイプのモーニングスターを振れば、安全である。近づいてくるアンデッドに、鎖でつないである棘付き鉄球を振り回し、ぶつけるだけ、それで、スケルトンは粉々でゾンビは頭を潰されて活動停止する。)
(大量にやって来た時は、聖属性の魔石を投げれば、浄化できるし、若しくは火炎魔石で爆散させられる。そう言う意味では、やはり自分が適任なのだろう。)
(そう思いながら、ゾンビを、スケルトンを処理しつつ、仲間を待つことにするのだ。彼らもベテランだから、引き際は、判っていると思う。)

「……そうでなかった場合は。」

(冒険者とは最悪を想定して動く生き物だ、彼らが戻ってこれないことを想定する。今現状の食料、数日分しかないのだ。長くこの中で待機しているわけには行かない。)
(それに、魔石にも数の限りがあるから、戻るためにはいくつか必要だ、一人なら猶更。できるだけ温存はするが……これも心もとなくなるなら戻らねばならない)
(生きてこその冒険だからこそ、仲間を見捨てるという選択肢も、必ず用意しておかねばならないのだ、それで、臆病者とか卑怯だとそしられても。)
(どれだけ耐えるべきかを計算して、やや重い溜息を一つしつつ、近づいてきたスケルトンをモーニングスターの一撃で粉砕。)