2024/03/24 のログ
ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」にハヴァン・グレイナルさんが現れました。
ハヴァン・グレイナル >  
 アスピダ領域周辺
 時刻は午前 天候、晴れ。

 エイコーンが出没してから一層互いの争いは縮まりを見せているアスピダ戦
 冬を越すのは一度ではない 長い戦と共にアスピダ内部の変化も見通せないまま過ぎていく時間。
 盗賊らは勝利の見えない先と、仄暗く見えない思惑に逃げ出す者が増える。
 アスピダ周辺での戦闘に駆り出される 冒険者 騎士 は拡大も縮小もできない。
 ただ続く小競り合いに身を投じて少しでも数を減らさんばかりだった。



 ―――アスピダ山間部周辺 森林地帯――― 


   「タナールに比べ、肌に感じる刺激が薄いな。」


 赤髪の、軽鎧に身を纏うハヴァンはその露出具合に対して体は小さく湯気が出ている。
 自然に発熱するそれなのか、鳥肌も無ければ凍えもしない。
 春先が近いせいもあり雪の上よりはマシといっても、駐屯している場所でポツリとつぶやいた声
 火の傍で何点かで集まっている群々の一つ 周囲が顔を向ける。


   「いつか襲ってくるかもしれないあの感覚が、ない。
    クシフォス・ガウルスならエイコーンで容赦なく求めることもできるだろうに。」


 防衛に対しての恐ろしさ こうして構えている身で感じる臆病さ
 それが薄まっている中、山の中で遭遇する獣の対処のほうがまだ際立っている気すらしている。
 一人が、得体の知れないことへは体がどうしていいか、わからない
 そう呟くのに全員が沈黙で肯定した。


   「…、…あの人相手なら猶更だな。」


 そう言って、持ち込んでいる自前の火酒をグッと一杯だけ飲み干した。
 全員にも、盃一杯ずつ分けるとその酒気で暖まるだろう。
 いくら度数の高い火酒でも、この冷気がまだ薄れない中では、酔いもこない。

 
 

ご案内:「◆城塞都市「アスピダ」(イベント開催中)」からハヴァン・グレイナルさんが去りました。