2025/02/16 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/温泉宿」にルーベルさんが現れました。
■ルーベル > 「これも王都の乱れゆえかのぅ」
九頭竜山脈。昔から山賊が跋扈するから山賊街道などと呼ばれている街道。
剣呑な通称だけれど奴隷都市や湾港都市への陸路の中では整備されているほうなのだ。
広く険しくあるから、旅人や商人たちが自戒するためにもつけられたような名前。
それも、王が不在でより貴族も平民も多くが腐敗に身を浸していれば、より乱れるのも道理とも言えるだろう。
男は湾港都市へと、馴染みの貴族の隊商に同道して陸路で向かっている途中だったが、山賊に乗った馬車が襲われた。
規模が小さいわけでもなく。山賊たちもそれだけ生きるに必死なのだろう。
結果、賊は鎮圧されるも、旅程は変更。
幸いそれほど遠くない位置にあった温泉宿に泊まり、あるいは周囲で野営、と、なったところ。
貴族である男は優先的に部屋を融通され、今は食事後の暇を持て余しているところ。
隊商に同道する冒険者、傭兵、あるいは己と同じ貴族やら。宿の逗留客やら…この場の中で、その暇をつぶす相手でもいないかと、暗金の瞳を細めて不躾に視線を巡らせていて。
■ルーベル > やがて湯のほうにと案内され。ひとまずはそちらでゆっくりと過ごそうかとその場を去ってゆき…
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/温泉宿」からルーベルさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/温泉宿」にルーベルさんが現れました。
■ルーベル > 山賊被害で逗留することになった温泉宿はちょっとした宿場町にあった。
大人数の隊商に関わる者たちがそれぞれ繰り出し、湯場や酒場、夜の店などを楽しんでいる。
男も部屋で供される食事を一人で食べるのも味気ないかと、酒場の一つに繰り出して。
山賊街道、とまで呼ばれるそこでこうやって町を維持できるのも、
国を行き来する傭兵や冒険者の実力、あとはここを統治する領主が、
街道までは手が伸びずともせめて町やらの人が集まるところにはと注力するからだろうかと。
夜が更けてなお騒がしく酒を飲みかわし歓声とときおり怒号が飛び交う酒場の隅で、
持参した少々上等な欲し肉を肴にやや酒精濃ゆい酒を楽しんでいた。
あとは酔い覚ましに物見を楽しみつつ宿に戻るかどうか。
周囲からは、隊商に同道した貴族だと知れているのかちらちらと視線は飛んでいる。
こういうときに取り入ってくる手合い、売り込んでくる手合いもいないではない。
旅の暇は、どうしても時間ができる。王都に居る時よりは貴族やらと渡りをつけやすいのも確かだろう。