2024/09/14 のログ
■青麗 > 九頭龍山脈の麓の山賊街道。その名の通り、山賊がよく出没する場所である。
しかして港湾都市ダイラスと王国北部を結ぶ重要な道であり、隊商もよく通る。
故に、王国軍が定期的に派遣されたり冒険者が山賊討伐に雇われたりしていた。
「……まぁ山賊程度ならこんなものかしら。」
青麗もまた、そんな山賊退治に報奨金目当てに参加しており、両手に刀を持つ彼女の周囲には山賊の亡骸が散らばっていた。
彼女の正体はシェンヤン皇帝に仕える道官。
装備も無ければ兵士としての訓練も受けていない山賊に太刀打ちできる相手ではない。
同じ王国人なら賊に堕ちた者達に憐れみを感じる者もいるかもしれないが、シェンヤン人の彼女には望むべくもない。
「もう一働きしましょうか。報酬は多ければ多いほどいいものね。」
冒険者は仮の姿であるが、そこで得た賞金は日々の生活の糧のみならず真の目的の為の活動資金にもなる。
青麗はその場を離れ、さらに街道の奥へと山賊を探す。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」から青麗さんが去りました。