2024/08/02 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にデイロスさんが現れました。
■デイロス > 「うむぅ……」
険しくも風光明媚な景色が広がる九頭竜山脈。その麓を走る山賊街道から少しばかり奥まった所に建つ、一軒のひなびた温泉宿に、巨躯を誇る男はいた。荒稼ぎしたゴルドを惜しみなくつぎ込んで最も良い湯、最も良い食事、良い寝床を探し求めた。結果、宿を出る時は一文無しとなる予定だが、男にとっては大した問題ではない。
「うむっ! 実にいい」
幾つもの大岩で出来た天然の湯船で寛ぐ大男は、いかめしい表情で力強く頷き、頭に乗せた手ぬぐいの位置を直した。ここによく泊まる客は浮かべた盆に酒を乗せ、月を見ながら一献などというのが常らしいが、美容と健康増進に余念がない男にとって酒精などもってのほか。
今はただ、雲のかかった満月を見上げ、顔を撫でる夜風と遠くに聞こえる獣の声に耳を傾けるのみである。
■デイロス > その後も自然が生み出す夜景を堪能しつつ、夜が更けていくのだった。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」からデイロスさんが去りました。