2024/03/17 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」にラッツィオさんが現れました。
■ラッツィオ > 山賊街道の中腹、知る人ぞ知る秘境……とまではいかないが、治安の物騒さから訪れる客は多くない温泉宿がいくつかある。
男は引き受けた仕事のついでに街道を通り、そのなかのとある温泉宿に立ち寄ったのだった。
こじんまりとした宿で温泉は小さな混浴のひとつしかないが、男の他に客はおらず独占状態である。
「フゥ――……来るまでが手間だが、
こっちのほうが他の客を気にせず休めるから気楽でいいな」
ところどころ人間と異なる亜人の男は、ややなりとも目を集めてしまうので平民地区の温泉は少々居心地が悪い。
その点、ここはいつ訪れても他の客と遭遇すること自体が珍しく。
夜空を見上げて贅沢なため息をつくのだった。