2024/01/03 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」に朧月さんが現れました。
朧月 > 木々に囲まれた山中、月明かりに照らされ1人の少女の姿が其処にあった。
腰より伸びる白銀の髪を風に靡かせ、その月明かりを赤い瞳が眩しそうに細められ見詰めている。
しかしそれは人に非ず、よく見れば頭から生えた2本の角がそれを現わしている事だろう。
入るには小さい湧き出る温泉に素足を浸す様に座り込み、彼女は手にした瓢箪に口を付けて傾ける。

「ぷはぁっ…いやぁ、今日の月はなかなかに見応えがあるものだ。
酒が美味しく飲めるってぇものだねぇ。
これで良い肴があれば良かったんだが、そこまで贅沢はいうものじゃないか」

瓢箪を口から離し手で口元を拭えば、周囲に漂うのは強い酒気と酒の匂い。
気分良さそうな声をあげ、パシャッと足を浸している湯水を蹴る。

朧月 > 温泉にゆったりと浸かっての月見酒、やはりそれが一番、そうは考える。
だがここの温泉は数人で足を浸けたら一杯になってしまう、その程度の広さなのだ。
半身浴、と考えれば良いのかもしれないが、身をお湯に浸すなら肩まで浸かる方が良いに決まっている。

そんな事を考えながら、今はこれだけで満足して酒を飲み続ける。
この光景に満足し、酒で満足感も満たされたなら、後はそのまま寝転がって一休み。
なかなかに見付け難そうな場所、とも思えば、眠りの世界へと更に沈んでゆくのだろう。

こんな季節にこんな場所で風邪でもひかないのか、とも思われるかもしれないが。
そんなに柔な身体でもなし。

ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道/山中」から朧月さんが去りました。