2023/11/09 のログ
ご案内:「九頭龍山脈 山中」にタマモさんが現れました。
■タマモ > 「ふむ…」
ここは九頭龍山脈、麓付近の山中。
その山中にある、高い樹木の枝の上、少女の姿は、そこにあった。
器用に枝の上に腰掛け、適当に周囲を見回す。
何をしているのか?と問われれば、いつもの事だ。
何か面白い事はないか、何か面白い相手は居ないか、それを探っている。
こんな山中、なかなかに、都合良く見付かるかどうか…ともあるが。
そうした中から、見付ける、と言うのも楽しみの一つなのだ。
■タマモ > ひょい、と座っていた枝の上に立ち。
とん、と枝を蹴れば、ふわりと身を宙に舞わせる。
月明かりの中、降り立ったのは、今立っていた樹木の枝とは違う、また別の樹木の枝の上。
とん、とん、とん、と同じような調子で樹木から樹木へと飛び移り、適当に移動したところで、足を止めた。
「………まぁ、探ったところで、結果は変わらんのじゃろうかのぅ」
ぽつりと呟き、改めて、周囲を見回す。
耳を立て、周囲の音を探る。
視覚と聴覚を使い、こうして探っている訳だが…
さて、何か見付かるかどうか。
■タマモ > しばらくの間、周囲を確かめてはいたものの。
まぁ、やはり、来ない時は来ないものなのだ。
軽く思案する仕草をした後、ぐーっと軽く伸び。
「仕方無い、これもまた、運と言うものなんじゃろうなぁ」
うむ、と頷き、そう呟けば。
ぐ、と軽く身を屈ませ…たんっ、と枝を蹴る。
その姿は、再び宙を舞い…そして、消えた。
ご案内:「九頭龍山脈 山中」からタマモさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」にサウロさんが現れました。
■サウロ > (奴隷市場都市から港湾都市ダイラス、その先まで伸びる大きな街道。山賊街道。
そう呼ばれる街道には山賊の出没が多く、幌馬車や積み荷を乗せた馬車などは狙われやすい。
規模の大小はあれど被害が多いため、護衛として冒険者や傭兵を雇うのは基本だろう。
仰々しいほどに護衛の一団が並んでいるだけでも牽制には十分。
────日が暮れる前には大きな都市に入っておきたかったが、そう上手くいかない時もある。
サウロと相棒たる黒髪のミレー族の青年は、商業都市までの護衛依頼を請けた。
その道中で山賊に襲われたため戦闘になり、撃退することはかなったが馬が動揺して落ち着くまでに時間を要した。
すっかり陽も暮れて、強行軍は危険な為野営することになり、サウロたちを含めた護衛を請けた者達で見回りを交代しながら行いつつ、
依頼人である男は馬車の中でバフートで買い付けた奴隷とお楽しみ中だ。
その音が聞こえてくるので、なんともいたたまれないと言った顔をしている。)
「……先に休んでいいぞ、ジャミル」
『あんな声聞かされて休めるかっつーの』
(今はサウロと相棒ジャミルが寝ずの番。深夜になったら他の護衛チームと交代になる。
星が空に瞬き、月が丸く浮かび、セレネル海の海面に月光が揺れる。
遠くの九頭龍山脈は紅葉に色づき、遠目にも城塞都市の片鱗が覗いている。
夜であっても完全な暗闇ではない、快晴の夜は明るく地上を照らしていた。
傍らにはランタンと温かいお茶の入ったマグカップ。
ほとんど通りかかる者もなくなった山賊街道の隅で、サウロは空を眺めていた。)
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」にテレサさんが現れました。
■テレサ > 少々遠く、国境間際の村への荷運びの帰り。
身軽になれば日が落ちるまでに何処かの都市に到着できるという計算の下に歩く。
しかし山賊街道に着いた頃には日が暮れ始めており、そうなればあっという間に日は落ちてしまう。
すっかりと暗くなてしまった街道を歩いてしばらく、先に明かりを、野営をしているようなものを見つければ一度だけ足を止める。
「…ついてた?」
気のせいならそれはそれ、野営をしているのならば、その野営主が変な相手でなければ場所を借りれないか。
そう考えて歩くのを再開し。
そうして近づいていくと馬車が見え、同時にお楽しみという音が聞こえて眉間に皺が寄り。
これは通り過ぎた方がいいと考えて歩き。
いざ通り過ぎるというところで恐らくは夜の番をしていると思う人影が目につき。
二人いる片方に見覚えがあり、つい足を止めてみてしまう。
■サウロ > (幻術で隠している相棒の耳が動いて、顔を上げた。
人よりも感覚に優れている相棒は、夜目も効く。その金の目が捉えた先に人の気配を感じて視線を向ければ、
やがて人であるサウロの視界でもその顔立ちが見えるほどの距離を歩く少女の姿が見えた。
小柄な体躯に月明かりに照らされる長い髪。
腰に佩いた二振りの剣。その様相もどこかの令嬢のようなレースやフリルのあるドレス姿。
冒険者────というには、一人の少女にしか見えない彼女にサウロが怪訝にしていると。
隣の相棒は知古のようで「テレサじゃん」と彼女の名を呼びながら軽く手を上げていた。)
「ジャミルの知り合いか?」
『まー、一応。それよりこんな時間に一人で歩いてたらあぶねーぞ』
(ちょいちょいと手を振って近づくように促す相棒に、彼女が座れる場所を作る。
馬車の入口から死角にもなっているので、万が一雇い主が顔を出しても見えないだろう。
彼女が拒まないのであれば、サウロも拒絶はしない。ジャミルの人を見る目は確かだ。)
■テレサ > 馬車から聞こえる音には危ない集団と思ってしまう。
しかし目についた知り合いの姿に小さく力が抜ける。
そして名前を呼ばれれば小さく頷き、手を軽く上げて挨拶を返す。
馬車から聞こえる声にはまだ警戒はしているが、知り合いであるジャミルの姿があるので小さく笑みを見せ。
彼とともにいる青年も見た目は好青年に見え、何より一緒にいるなら知り合いだろうと考えて。
「ちょっとした知り合い。
少し日が落ちる時間……見誤った」
知り合いという言葉に頷き、こんな時間、一人でと言われれば失敗を素直に認め。
手を振り促されると知り合いだから大丈夫と近寄っていき、作ってもらっら場所に腰を下ろし。
「知った人に会えてよかった」
そう口にしては馬車の方を見ないようにしてサウロとジャミルに笑みを向ける。
■サウロ > 『あー、最近日暮れ早まってるしな。あ、こっちはサウロ。同じ自由騎士で相棒』
「サウロです。よろしく、テレサさん?」
(日暮れの時間を見誤るのも仕方ない。陽が沈むのが早くなっているのだ。
サウロが作った場所に素直に近づいて腰を下ろす様子を見てから、荷物から外套を取り出して彼女の肩に掛けよう。
地面にも布を敷いているので、横にはなれないが膝を抱えて仮眠をとるくらいは出来るだろう。)
「僕たちは護衛の依頼を請けててね。交代の時間までは見張り番をしているんだ。
君が良ければこのまま休んで行って欲しい。
……少し落ち着かないかもしれないのは、ごめんね」
(雇い主が楽しんでいるのだろう馬車はぎしぎしと揺れている。
中からは女性の嬌声と思しき声も聞こえてくるので居たたまれないのだが、
それなりに時間も経過しているのでそのうち静かになるだろう、というのがジャミルの談だ。
ジャミルがポットからマグにお茶を淹れて「ん」と彼女の方へと差し出す。)
■テレサ > 「うん、よろしく。ジャミルが言ったけど、テレサ」
ジャミルとサウロの自己紹介に改めて自分からも名前を名乗り。
陽が早く沈むという事を本当に考えていなかったという様子を見せ。
知り合いの知り合い、相棒なら安全と判断して警戒する事なく腰を下ろし、座れば外套をかけてくれた事に小さくお礼を口にして。
もし会えていなければ、大きな木の根元か草むらに潜り込んで夜を明かす事になったので、敷物があるだけでもありがたく。
「護衛って……あれの?他にも護衛がいるの?
邪魔にならないのなら、助かります。
……大丈夫。それより二人の方が大変だと思うけど」
揺れる馬車、中から聞こえる嬌声と思しき声に頬を赤く染めて身を揺らし。
一瞬だけジャミルを見てしまうがお茶の入ったマグを受け取れば、それで口元を隠し。
お茶を飲んでは一息つき、こういうのは女性より男性の方が大変では?とみてしまい。
■サウロ > 『そ、あれの。他のも馬車の反対側』
(彼女との挨拶も交えれば、彼女の素朴な疑問めいた問いにはジャミルが答えた。
サウロとジャミル以外の護衛チームも馬車を挟んで反対側で休んでいる。休めているかはわからないが。
せっせと片手で勤しんでいるかもしれないし、そうじゃないかもしれない。
「見つからないようにしとけよ」と彼女に冗談めかすように相棒が笑う。)
「女性に飢えているというわけではないから、大丈夫だとは思うけれど……」
『まー、今は別にって感じ。テレサがあとで手で抜いてくれんなら歓迎だけど』
「ジャミル」
(知古とは言え女性に対するセクハラめいた言葉をかける相棒を諫めれば、ほらこれだ、と言わんばかりに肩を竦められる。
実際気にならないわけではないが、悪名高いバフートから出てきたばかりなので、
そういう行為を傍らで行われているのはだいぶ慣れてしまった、と言ってもいい状態だ。)
■テレサ > 「大変ですね。騒がしい護衛対象は…」
馬車の反対に残りの護衛がいると聞き、そちらが見えないとはいえ視線が動き。
それよりも人を呼びそうな音を立てる護衛対象を守ることに同情めいた顔を見せ。
この音の中で眠れるものかと思いはするが、そこは知らない人のことなので気にはせず。
見つからないようにと言われれば、身を丸めて小さくして。
「そうなんだ。サウロは我慢強いんですね。
ジャミルは…手でいいの?」
セクハラめいた言葉も気にした様子は、頬が赤い以外はなく。
彼らが何処から出発したかまでは知らず、大丈夫と聞けば我慢強いと勘違いしてしまい。
手でと言われてはそれでいいのかと首をかしげてしまって。
■サウロ > (大変ですねと言う言葉には苦笑を零して曖昧に濁しておく。
依頼人が奴隷をどのように扱うかは自由だし、ソレに関して雇われた側が文句を言う筋はない。
とは言え少しは配慮してくれればいいのだけどと思いはするが。
冒険者のような体が資本の者や、護衛で稼いでいるタイプの傭兵などはどこででも眠れるし、すぐに起きられるよう鍛えているだろう。
サウロもジャミルも似たようなもの。
身を小さくして潜むような様子の彼女を見ながら、続く言葉にはぎょっと目を見開いた。)
「…………ジャミル?」
『いやいやいや』
(こんな小さい子に手を出したのかというような咎める視線に、視線を反らしていた相棒は、
彼女の額に手を伸ばして指でこつんと小突いた。
ちょっとした冗談のつもりだったが、顔を真っ赤にして首を傾げる彼女の言葉は天然なのかそうじゃないのか。
「こんな屋外で周りに人もいんのにヤりてぇの? エッチ」と、彼女に意地悪な言葉をかけて。
合意の上での行為なら、ナンパが趣味の相棒にあまり深く言及するつもりもなく。)
■テレサ > 護衛の仕事は何度か受けたことはあるが、夜にこれだけ音を出す依頼主はいなかった。
なので山賊を呼びそうな音を立てるという事が驚きに値して。
もし山賊が来たらどうするのか、護衛が守ってくれるにしても怖くないのかと思うが口にせず。
野営は勿論できるがやはり眠るなら出来ればそれなりな環境が欲しく、そういう意味では敷物と外套は本当にありがたく。
ただ見つかれば二人に迷惑がかかると身を小さくして。
「……凄かった……ぁぅ」
あの時の事を思い出しての言葉に目の前の二人の様子。
それを見てぽつりと口にするが、額を小突かれると小さく頭が揺れ。
かけられた意地悪な言葉には、その意味を理解して顔が真っ赤にそまり、部屋が良いと本当に小さく口にして。
■サウロ > (すでに一度襲われた後。それさえなければ今頃はどこかの町に入って宿でのんびりお楽しみが出来たのだろうが、
それが叶わなくなった為に腹いせのように発散しているのかもしれない。
撃退された山賊とはまた別の山賊が狙いにくるかは分からないが、今の所その気配はない。
そのうち激しかった馬車の軋みも静かになり、女の声も聞こえなくなる。
すっきりしたなら後は寝るだけだろう。これで多少は静かになりそうだ。
相棒と、身を小さくする彼女を交互に見てから、小さく息を吐いて首を横に振る。)
「……この話はやめておこうか。
テレサさんは、冒険者なのかい?」
(話題を切り替えるように、彼女の二振りの剣をみながら問いかける。
新たにお茶を淹れて飲みつつ、まだ見目の若い女性一人で危険な場所を歩いていることから、
腕前は相当のものではないかと思ってのこと。
旅装、というにはドレス姿なので目立ちそうだが、ただの普通のドレスというわけでもなさそうだなと。)
■テレサ > しかし音を立てているのに山賊が来ない事が不思議に思え。
もしかしてもう一度来てる?と思いはするが尋ねることはせず。
ただここに到着るまでの道中にそれっぽい跡なかったので、どうなのかは判らないのだが。
そうして話をしていれば馬車のきしむ音や声も聞こえなくなり。
そうなれば夜の虫の鳴く音が微かに聞こえる程度となり。
サウロが自分と交互に見る様子を恥ずかしく感じてしまい。
「それが良い。
私?そう、冒険者をやってる」
この話はと言われては同意を見せ。
冒険者かと問われてはそうだと頷く。
よく見れば二振りの剣は業物であり、ドレスも生地は特殊なものを使っているのがわかるかもしれず。
「見えない?」
初対面にはよく言われることではあるが、冒険者には見えない?と問うように見てしまって。
■サウロ > 「いや、すまない。人は見かけで判断するべきではないとはわかっているんだが……」
『ちっちぇもんなぁ、テレサ。心配になんのはわかるわ』
(170台という身長である二人から見ても非常に小柄な少女だ。
長い髪に足さばきが動きづらそうなドレスを見れば、どうしても認識は常識と擦り合わせようとしてしまう。
ジャミルも同じ考えのようで、しかし彼女が平然としている様子から、旅慣れしていることは明白。
冒険者をやっている、と言われて、子供みたいに小柄な少女が一人で、となればどうしても心配の感情が浮かぶもので。
彼女が肯定するなら冒険者なのだろう。
ただの少女ではない気配もある。
サウロが相棒を見れば、相棒も金の目を細めながら「天性のモノじゃね?」という見解を出していた。
────それからは三人で他愛のない話をしつつ、山賊を警戒し、
時々街道まで出てきた魔物を退けたり、彼女のお手並みを拝見することにもなっただろうか。
そんな風に時間を過ごしながら、月が真上を過ぎてしばらくした頃、起きてきた他の護衛チームと交代をする。
早朝まで少女を挟んで隠すようにしつつ仮眠をとり、早朝には依頼主が起きる前に、何事もなく彼女と別れることと──。)
■テレサ > 「大丈夫、慣れてるから」
見た目での判断は恰好や身長でよくある事なので気にしていなく。
気にしないでというように首を振る。
長い髪やドレスは冒険者と言えば確実に疑われるものではあるが、それを直そうとしないのも冒険者に見えない理由であり。
ただサウロに問われた意味はいは疑うよりも心配をしてくれているように感じて嫌な感じはなく。
そうでなければこうして異性に囲まれて話などもできずであり。
そうして話をしながら山賊を警戒し、魔物が来れば場所を借りている恩返しと駆除を手伝い剣裁きを披露して。
やがてほかの護衛との交代になれば二人に挟まれ隠されての仮眠。
朝になれば彼らの雇い主が起きる前に目を覚まし、二人にお礼を言って先にその場を後にして別れることとなって。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」からサウロさんが去りました。
ご案内:「九頭龍山脈 山賊街道」からテレサさんが去りました。