2023/08/28 のログ
ご案内:「山中の洞窟」にタレイアさんが現れました。
タレイア > 日の届かぬような鬱蒼とした昏き木々の隙間を縫う。
そのけだものには体毛もなく、赤錆色の帯状の肉質が絡み合ったような。
ねじくれた異様な、巨躯の狼の姿を輪郭だけは模しているもの。
例えば蔦を編みこんで造り上げた、そんな見た目にも似る。

外見からは勿論、その姿より滲み出る魔力の濃密さをもってしても
それがそこらの魔獣よりも余程面倒な生き物だとは察せられるだろう。

ひたり、ひたり、と極静かに湿った地面を踏みしめながら
尾をゆったり揺らし、腰元からは幾本かの触手をくねらせて。
この先見える浅い洞窟へと足を進めていく。

近く運の悪い獲物か遊び相手でもいれば、自然そちらへ鼻先を向けるのだろうが。