2025/03/08 のログ
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ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 酒場」に海石榴さんが現れました。
海石榴 >  
 ハイブラゼール 酒場の一つ
 複合された一つの巨大な建築物のように見える此処も、入れば混沌としているだけで店の数がくっついているだけ。
 その一つで酒と細巻の葉巻を片手にいる牛人は、久しぶりのメグメールの陸に足をつけて酒を浴びていた。

 姿は牛 バッファロー・ホーンズの頭部と、使い込まれた白革ツナギのやや色褪せた姿
 胸元は谷間を大きく開けて黒いビキニの端が覗く。
 毛筆のような牛尾がゆらりと揺れ、カウンターを背もたれに立ったまま酒場の空気を楽しんでいる姿。
 丸いフラスコ型のガラス瓶に詰められた、いかにも古ぼけた傷だらけのシーグラス模様
 中で見える赤く透き通った宝石のようなラム酒をラッパ飲みで傾け、ごぎゅ、ごぎゅ、と気泡が口から瓶中へ上がっていく。
 滴るラムが谷間を汚すのも構わない。


   「―――くはぁぁ~…、…!」


 揺れない地面の上では、足の踏ん張りも必要なくて酔いが中々巡らない。
 酒精が体を熱くするばかりで、冷えた外を想うとほろよい続きだ。
 周囲ではお上品に振る舞う者らではなく、カジノで勝ち上がった者や娼婦を侍らせる海帰り
 冒険者だけでは稼ぎ切らない体の丈夫な女が、懐が温かくて一発で終わる程度の男を探している。
     
 

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」に海石榴さんが現れました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」から海石榴さんが去りました。