2024/12/03 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にラッツィオさんが現れました。
■ラッツィオ > 男は寝起きでまだ重たさの残る頭をくしゃくしゃと手櫛で掻き乱しながら、ハイブラゼールのバーの扉を潜った。
この街に宿を取り、情報収集を始めてから数日。
置き手紙を残して失踪した貴族の令嬢を捜索して欲しいという依頼だった。
だがいまだ、手がかりらしい手がかりは得られていない。
「悪い男に騙されて、ここに身売りされてると睨んだんだが……
相手が一枚上手なのか、俺の勘が鈍ったのか」
カウンターに腰掛けて注文を告げる。
すぐにグラスに入った琥珀色の液体が2つ運ばれてきた。
片方に手を伸ばすと一気に喉へ流し込んで、喉の灼けつきを目覚まし代わりにした。