2024/10/12 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」に青麗さんが現れました。
青麗 > 「ふーん、よくまぁここまで集めてくれたわね…」

薄暗いテントの中、数枚の書類を確認するシェンヤンドレスの女。
呪術的なクロスが敷かれ水晶が置かれたテーブルを挟んだ対面には、如何にも怪しい占い師風の女。
実際ここは街角の占いの店である。しかしそれは表向きの姿。実際には情報を売買する情報屋だ。
あらゆる国から人や物が集まるダイラスの街には、当然情報も集まってくる。

「はい、これはお代。今後もよろしくね?」

シェンヤンドレスの女、青麗は小包の中身をテーブルに取り出す。
ゴルド金貨と少々の宝石。情報屋は頷くと彼女に笑いかけた。
今後ともご贔屓に、との声に笑顔を向けつつ、青麗は書類を鞄にしまい店を出る。

「…辰金、朱金の情報は無し、か。残念」

青麗がこの国に派遣されている理由である皇帝陛下の探し物。
それに繋がる情報は、今回も得れずじまいだ。
とはいえ他の情報は中々有用そうなもの。取引を切ることも無いだろう。

「さて、一杯飲もうかしら?それとも遊ぼうかしら?」

まだ、家に帰るには早いだろう。
青麗はハイブラゼールをぶらぶらと歩き始める。