2024/09/07 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」に青麗さんが現れました。
青麗 > ハイブラゼールのとある酒場。
冒険者ギルドも兼ねているそこは、海の荒くれ達もよく利用する為に常に喧騒に包まれている。
そんな中、テーブル席で一人酒を飲む女。
帝国様式の服に身を包んだ、あからさまなまでにシェンヤン人の女。

「今日も収穫なし…はぁ、そう簡単には見つからないわね。」

ため息をつくこの女は、一応は冒険者として活動している。
だが、その正体は帝国に仕える道官。皇帝からの勅命により、九頭龍山脈を探っている。
このダイラスの街は山脈に近い上に、他国から来た人間も多く、彼女が拠点とするには都合が良かった。

「せめて少しでも手がかりがあればいいのだけれど…。」

しかし、そう都合良く情報を知っている者に出会えるわけがなく。
最近は冒険者稼業を怪しまれない程度にこなしつつ各地で情報を集める日々だ。

「そうでなくても、何かいい事無いかしら?」

物憂げな瞳で店内を眺めるシェンヤン美人は、王国人にとってはエキゾチックな魅力を感じる絵面だろう。

青麗 > 「まぁ…ぐちぐち言ってても仕方が無いかしら。」

頼んだ酒を飲み干し、女は立ち上がる。
店主に代金を支払いつつ、冒険者向けの依頼を確認し…。

「これ、受けるわ。」

九頭龍山脈での仕事。好都合だ。
掲示板から依頼書を剥がし、女…阮青麗は店を出て行った。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」から青麗さんが去りました。