2024/04/20 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にサウロさんが現れました。
■サウロ > (不夜城ハイブラゼール。
ひと際煌々と魔導照明に照らされ、区画や階層に様々な娯楽施設が入った、ダイラスの名所たる大歓楽街。
いくつもの建築物がつぎはぎのように合わさって一つの巨大な建物になっている。
まっとうな商売をしている酒場やカジノ、見世物劇場のほか。
違法性の高いカジノ、ご禁制の品を扱うショップ、いかがわしいショーを行う劇場、
カジノで借金を背負わされた者が身売りをする娼館、性サービスが豊富な湯屋やマッサージ店など、
国の乱れと腐敗が強まる一方で、まっとうではない店の数は多くなる。
その中でも比較的まっとうなやり方をしている酒場のカウンターで、サウロはグラスを拭いていた。
ここ何日か滞在しているのは、路銀稼ぎも兼ねた調査でだ。
性的サービスが豊富なほうは相棒に任せて、酒の席で聞けるハイブラゼール内での情報を集め、然るべき調査を行う。
そのための潜入先が、このカジノだ。オーナーも事情を知る元騎士でまっとうな権力者でもあり、協力を得ている。)
「いらっしゃいませ」
(カウンターのスツールへ腰掛ける客に声をかける。
シックな雰囲気の酒場では小さな舞台があり、そこでは踊り子が音楽に合わせて妖艶に舞っている。
やることと言えばグラスの整備や酒の補充、清掃といった雑用ばかりだが、
入ったばかりの新人という体で、ある程度自由に動けるのがありがたかった。
金髪は前髪をアシンメトリーに後ろに流し、碧眼を覆う眼鏡は一応の変装用。
服装は店のスタッフが着ているものとほぼ同じだが、その中でも鍛えられた体幹の良さが
女性客の目を引き付けているので、他より少し目立っている。)
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にニュクスさんが現れました。
■ニュクス > とん、と男が働くカウンター。その目の前のスツールに来客が一人。
目深にフードを被り、全身をすっぽりとローブで覆っている。
下は踊り子の衣装のままだ。そうでなくては耳目を引いて仕方がないだろう。
さて、という風に男に視線を向けて。
「葡萄酒を一杯。」
と赤ワインを注文する。どこか聞き覚えがある声かもしれない。
快楽と恍惚のうちにうっすらとした記憶にされているだろう。
注文のグラスが運ばれてくれば、白い繊手がワイングラスのステムをそっと支えて受け取る。
その際に、青い視線が男の視線と交わるかもしれない。
まるで吸い込まれるような青い瞳が。
■サウロ > (フードを目深に被った小柄な女性が目の前に座るのを見る。
このハイブラゼールでは珍しい方に分類される格好か。旅人か、それとも身の安全のためか。
思いつく要素はいくらでも出るので、フードを外さない理由を問うことはせず。
ただ、葡萄酒を頼むその声は、どこかで聞いたことのあるような。
ワイングラスを用意し、コースターと共に添えて、開けた瓶を傾ける。
トトト、と液体が注がれる音が小気味よくしたら、彼女が受け取るのに合わせて瓶を引く。
その際に視線が合った。
――――青空を映したような、鮮やかなスカイブルー。
青い瞳は別段珍しくない。サウロ自身の瞳も似たような碧。
ただ視線が交わった瞬間、意識が吸い込まれそうになって、酩酊に似た感覚が脳を軽く揺さぶる。)
「……っ、」
(軽くかぶりを振って散りそうになる意識を保つ。
彼女にとっては、過去にかけた暗示が、だいぶ薄れていると感じるかもしれない。)
■ニュクス > くす。と唇が笑みの形に歪む。
その唇が葡萄酒を一口含み、ちらりと赤い舌が唇に付着した酒を拭う。
数度身体を重ね、快楽の虜にした覚えのある男。
歓楽街へと来てみれば、しばらくぶりに見る様子に少々効果の薄れを感じる。
…ともあれ、再会は都合が良い。歓楽街にいる間は食事には困らないかもしれない。
「………ふふ。」
じ。と男の目をフードの下からの視線が見つめている。
酩酊感。恍惚感。
目を合わせれば不思議な感覚が男の脳を包み込んでいくだろう。
『……そのまま仕事を続けて……?』
唇は動いていない。しかし甘い声がそうっと男の耳朶を擽る。
女の不思議な瞳の中。
すうっと時間だけが引き延ばされ……同時に男の脳内にじんわりと淫らな性感が広がっていくだろう。
手淫。口淫。甘い妄想と快感がとぷりと沼のように男を誘っていく。
傍から見ればただの客とバーテンダーにしか見えない光景。
仕事を続けていく男の、精神だけを甘く蕩かしていくだろう。
■サウロ > (は、と吐く息が熱を持つ。
店員と客、ただそれだけの会話をしただけなのに心地良い酩酊感が駆け抜ける。
見つめて来る視線から逃れるように目線を逸らしたが。
まるで耳元に唇を寄せられたかのように、鼓膜から響く彼女の甘い声が、脳髄に恍惚感を齎してくる。
暗示は薄れていようと、彼女の力はサウロの体に、精神に通りやすい。
それは彼女が施した快楽調教の名残か。)
「っ、ぅ……は、…」
(瓶のコルクを閉めて、見つめて来る彼女の背を向けて棚に戻す。
仕事に集中しなければと思うのに、頭の中に淫らな思考が広がっていく。
実際に何をされているわけでもないはずなのに、グラスを受け取ったあの繊手で、
艶めかしい唇で、"また"、快楽の沼に引きずり込まれたいと、頭の中がそればかりになっていく。
しかし反面、そんなことを考えている場合じゃないと、抵抗しようとする理性もまだ働いて悶々と葛藤するような表情で。
理性と精神で耐えようとしていたが、サウロの異変に気付いたのはほかのスタッフで。
顔が赤らんで、汗を掻いて、艶めかしく男の色気を駄々洩れにしているサウロに驚いて「裏で休んでろ」と促した。
スツールに座る彼女を一瞥した後、ふらりとそのまま裏口へと向かおうとする。
はやく彼女から離れなければという本能的な危機感を抱く抵抗。
そんな抵抗すら、彼女が名を呼ぶだけで、たやすく吹き飛ぶようなものではあるのだが。)
■ニュクス > 様子の変わった男を、同僚が裏で休むように案内する。
あら残念。と思うが、けれどそれで終わらせるのもつまらない。
ことりとグラスをカウンターに置いて…。
『ねぇ?』
と男の耳朶に呼びかける声。
一瞬で構わない。男がこちらを見た瞬間に、青い瞳がすっと細まった。
ふわりと一瞬宙に浮くような心地よさを味わえるだろう。
そのあとは女は男を止める事はなく、裏口へと向かう男を見送るだろう。
…しかし。
淫魔は魔術をかけた。夢を操るなど造作もない事。
じっと休んでいれば蘇ってくるだろう。
声が。感触が。香りが。そして快感が。
『ふふ…♪』
ふにゅりと柔らかな肉体の感触と、そこから香る甘いフェロモン。
男の記憶を呼び起こし、それに包み込む事で恍惚とした感覚に導いていく。
忘我の中で、女の手が男の手と重なり、ゆっくりと男の股間へとすり寄っていくだろう。
記憶と妄想で、まるで青少年のような甘い甘い自慰行為へと導いていく。
■サウロ > (呼びかけられて、びくりと肩が震えた。
振り向けば、細められた視線と視線が重なって、一瞬の浮遊感。
温かくて気持ちのいい何かに包まれるような感覚。
だがそれ以上の異変はない。彼女の目に映るのは、魔術にかけられて欲情し、発情している青年の顔だけ。
その姿も、裏口の向こうへと消えていった。
――――スタッフたちが休憩するための部屋はさほど広くはない。
テーブルと備え付けの棚と、休憩用のソファが一つ。
仮眠も取れるように薄い毛布がたたんで端に置かれているだけ。
そのソファに腰を下ろせば、熱に浮かされたような乱れた息がこぼれる。
汗を掻き、白皙の肌を朱色に火照らせて、息苦しそうにボタンを緩める。)
「は…、ッ…なんで、こんな、……くそ、ッ」
(何が起きてるのか考える間もなく、下半身に熱が痛いほど集まっている。
原因だと思えるのはあの客だ。一種の精神魔法をかけられたのだと、なんとなく想定して。
だとしても、これほどまでに効くのが不思議でならない。
目を伏せれば聞こえてくる声。
柔らかな感触が体に触れているようで、鼻腔を擽る甘い香りが思考力を削いでいく。
起きているのか、夢の中なのか、判断がつかなくなるほどの忘我の境に溺れて――――。)
「――――はぁ、っ…、ぁ、…う、ッ…く…っ」
(夢に落ちたように、意識はふわついて、目を伏せているのにまるで目の前にいるかのよう。
明確に感じる体温、柔らかな手が導いていく先は、テントのように張っている熱く充血して苦しい下半身。
ベルトを外す音が、熱っぽい呼吸と重なって響く。
寛げて、下着をずらせば、すでに先走りを垂らして反り返る形のいい肉棒が、震えながら脈打っている。
それに手を添えれば、自制など効かず自らを扱きだす。
すぐそばに彼女の甘いフェロモンを感じながら、快感のためだけに我を忘れて貪るように手をせわしなく動かし、
竿を擦り、先走りでぐちぐちと卑猥な音を立てて、快楽を求めて自慰行為へとのめり込んでいく。)
■ニュクス > 自慰行為に耽る男の脳内にめくるめく快楽の記憶を呼び起こしていく。
熱く勃起したソレに絡みつく男の指先。
しかし、同時に先ほど見た女の繊手が重なっているように感じるだろう。
『…焦らないの…。』
甘い囁きが耳朶をくすぐる。
忙しなく動いている男の硬い指先が、操られるようにゆっくりとした動きになっていく。
しかし的確に、快楽を引き起こすツボのみを指先がなぞっていくだろう。
忘我の中、自慰をしているのか、女の繊手に弄ばれているのか、その感覚すら曖昧になっていくように。
『その調子…♪』
激しい快感は要らないとばかりに、ゆっくりとした快楽を思い出させていくだろう。
目を閉じていれば、すぐ近くに感じる女の肌の体温。
艶めかしい肉体に抱かれ、甘い香りに包まれて。白い繊手がゆっくりと男のモノをあやしていく。そんな淫夢。
『ほら……思い出して……?』
快楽に染まった夢の中、女の甘い囁きが男の中に響く。
それと同時にシャボン玉のように交わった記憶が浮かび上がっては弾けて消えていくだろう。
男の中に再度快楽と共に刷り込まれた、蕩けるような暗示の記憶を蘇らせていく。
快楽の虜になったこと、従属する心地よさ、支配される悦び。
ニュクスという性の支配者の記憶を。
■サウロ > (快楽を求めて扱く手の勢いは、自分の手に重なる彼女の繊手によって制限される。
自らの意思ではない何かに誘導されるようにゆっくりと、けれども敏感な箇所をなぞり、刺激し、
確実な快感に性器を熱く漲らせて、先走りに指を濡らし、竿を湿らせながらより一層、深まる快感を味わう。
自分の手なのか、それとも操られているのか、やがて感覚すら曖昧になってひたすら射精欲を煽られて。
まるで眠るように淫夢に溺れていく。
甘い匂いに、体温に、声に、脳裏をかすめる記憶の泡が浮かんでは弾け、浮かんでは弾け。
そうして薄れていた記憶が思い出されていく。
蕩けるような甘美な快楽。極上の体験。淫魔と交わる並ならぬ法悦。
心身に侵食する妖艶な支配者、彼女に従属し、精を捧げる性奴隷になった記憶――。)
「――――は、…ッ、…ニュクス、様」
(彼女の名を呼ぶ。
交わり、刻まれ、精を搾られて刻み込まれた快楽の奴隷。
それを思い出した途端に、こみ上げてくるのは熱く激しい射精欲。
彼女に捧ぐために精を作り、ぐつぐつ滾らせて昇ろうとしてくる淫欲に、呼吸がさらに熱く、荒くなる。)
「っ、っあ゛、は、あ゛…ッ、イく、イきます、ニュクス様、あ、あ、あ゛ッ」
(ゆっくりとした自慰行為なので実際は射精するには刺激が足りない。
激しく扱き立てて、荒ぶるままに射精してしまいたいが、彼女の手がそれを許してくれるのかどうか。)
■ニュクス > 本来は男の手指。
しかし淫らな夢に支配された男にとっては、細く繊細な女の指先。
白魚のようなと表されるそれは夢の中で男の肉茎に絡みついて際限なく快楽を引き出していく。
現実と夢の境が曖昧なまま、絶頂へとじわじわと追いつめていくだろう。
『ふふ……さあ……。』
男の薄れた記憶を呼び起こした魔術はまるでとどめを刺すように。
ゆっくりと動いていく指先は、男のソレを包み込むように動いていくだろう。
同時に甘い声と共に、ちゅぷ、といういやらしい水音が男の脳裏に響く―――。
思い起こす、交わる記憶。絡みつく肉の感触。淫魔の中に精を放出する悦楽。
圧倒的な快楽と、射精へと導いていく。
そしてそれをトリガーにし、快楽を伴った暗示と言う名の鎖を男の中に再び思い起こさせて…。
射精後もゆっくりとした自慰行為は続けさせていく。
とろとろと流れていく白濁と共に、表立って支配が露見しないように。
『ほぉら…とろとろ…とろとろ…記憶が流れてしまう…』
暗示だけを強固にしつつ、甘い快楽の記憶を薄れさせていくだろう。
男の記憶が曖昧になり、仕事に復帰する頃には淫魔は姿を消している。
しかし、その歓楽街で働いている間。
時折、妖しく舞う踊り子が男の酒場を訪れるようになるだろう。
うっとりするような舞踊を披露し、男を忘我の境地へと導いて。
誰もが寝静まる頃合いに甘く精を搾り取っていく―――。
■サウロ > 「はあ、っ、ぁ、あ、あ、――――ッッ♡」
(一瞬だけ視界が白くなって、稲妻のような極彩色が瞼の裏を奔りぬけていく。
同時に、足りないと思っていた刺激は満たされて、吐き出して、根こそぎ搾り取られていく快感に身体が跳ねた。
まるで交わった時と同じ快楽が脳髄を熱く焼いていく。
忘我の夢境で淫魔の秘壷にひたすら肉竿を突き立てて腰を振り、彼女に捧ぐ為の精を搾り取られる快楽。
迸る白濁が手の中に飛び散る熱い感覚があったが、拭う間もなくまだ収まらない昂りに手を動かし続ける。
薄れていた暗示は再び鎖のように固く絡みつき、楔を立てる。
それから数度、精が薄くなっていくまでに果てた回数も忘れ、同時に思い出したばかりの記憶もまた流れ落ちていく。
――――は、と目を覚ました時には、一日中鍛錬し続けた後のような疲労感だけが残っていた。
甘美な残り香と、柔らかな肉感。ぼうっとする中で、淫らな夢を見た記憶だけは残っているが、
その内容は覚えておらず、ただただ惚けたように恍惚と息を吐いて、重い体を起き上がらせる。
その後仕事に戻ったはいいものの、まるでセックス後の疲労感と淫蕩な顔になっていることに
スタッフから呆れられ、今日はもう上がっていいと言われた。
宿の部屋に戻った後も、強固な暗示に淫夢を見ては、自慰行為に耽り――。
それから暫くの間、サウロの記憶は曖昧だった。
覚えているのはひたすらに気持ちのいい夢を見た、ということだけ……。)