2024/04/02 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にバティスタさんが現れました。
バティスタ >  
夜が満ちる程に賑やかさが増す街
そんな場所にも信仰は在る
街の外れに構えた小教会での法話を済ませ、一路、ハイブラゼールへと。

「それでは明日の朝までは自由に…。
 あまり羽目を外しすぎないようにするのですよ」

淑やかな物言いで護衛の聖騎士達にそう申し付ける
信仰に厚い彼らにも休息と漫遊は必要である
例えこれから朝までに行われる行為が神聖なものとはかけ離れていても
時と場合と場所に合わせれば良い、それが人という生き物である

「(私も好きに遊ばせてもらうしね♪)」

聖女の仮面の裏では当然、俗なことを考えているのだが
それでは解散、と散り散りに去る聖騎士の背を見送り、聖女もまた踵を帰す

何か面白いことでもおこれば良いけれど、と

バティスタ >  
色欲や金欲が渦巻くような宵の街は実に人間臭くて、居心地が良い。
ここで遊び呆ける者、みな明日のことなど忘れてしまうのだろう。
或る意味もっともそれが人らしい。

──少女の姿を見かけ、通りかかった娼館から数人の人間が走り寄る。
ああ…"おくすり"を降ろしているお店だったっけ、と思い出し、聖女としての顔を作る。

「ええ、それでは…。
 貴方達にもヤルダバオートの加護のあらんことを」

二言三言、言葉を交わし、
"神の塩粒"の今後の提供の口約束。
実物は後々騎士に持たせ…以前よりも高い価格でもきっと良い。
どうせ買うことを拒否することなど出来ないのだから。

ああ、愚か愚か。
愚かな人間、眺めているだけで可愛らしいだけの動物なんていくらもいるけれど、面白い動物なんてきっと彼らだけなのだ。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」に天ノ宮亜柚楽媛さんが現れました。
天ノ宮亜柚楽媛 >  
「ほほぉう、これがはいぶらぜぇるとかいう街じゃな。王都と比べても遜色ないくらい賑やかじゃのう」

そんな聖女様の淑やかな街歩きが、なんの因果か " へんなの " と遭遇する。
ぱっと見は艷やかな黒髪と切れ長の金眼の可愛らしい――――どころか、二度見三度見する度に容姿の評価が爆上がりして止まぬ超絶美少女。
異国情緒が周囲から浮きまくっている巫女服の胸元を持ち上げるたわわも良好な発育を見せつけているし、きゅっと括れた腰からのヒップラインはスリットというにはがら空き過ぎんだろという隙間から覗く柔肌も合わせて悩ましいばかり。
数多の娼館が並び立つこの界隈を考えれば、一風変わった娼婦か何かと見るのが筋だろうが、この " へんなの " 表情に昏さがない。
ぴよぴよ囀る声音もあいらしい台詞も妙に大仰で、王族や皇族の係累を思わせるオーラというか隠しきれぬ品の様な物が感じられる。
しかし、護衛の一人も連れ歩かぬ隙だらけは、そうした身分にはあまりに見合わぬ無防備を晒していた。そういう意味では聖女様も負けていないのかもだけども。

そしてその " へんなの " の港湾都市の夜景を楽しげに眺めていた金瞳が、つつつつ~っと動く途上でぴたりと止まり「おっ♡」なんて声を漏らした。
その視線の行き着く先は銀髪オッドアイが目を引く小躯。言わずと知れた聖女様。

バティスタ >  
「………」

聖女の色違いの瞳が一人の姿を捉える。
それは、あまりにも目立っていたから。
特徴的な耳や雰囲気…その服装も、だけれど。

娼婦にしては物珍しげに街を歩く様子。
じゃあただの破廉恥な服装であるだけか…妙な娘である。
あんな様子では程なくして獣欲を隠さぬ男に声でもかけられそうであるが、それを理解ってこの場にいるのだろうか。

そんなことを考えていると、その彼女の金色の瞳がこちらに向く

「…うわ、眼あっちゃったわ……」

小声でそう呟くと、すい…と視線を逸した。
こう…ティンとくれば信徒に勧誘がてら薬漬けにすることなど日常茶飯事の聖女様であるが、
今しがた出会った存在は…何かしら、聖女自身に警戒心を抱かせる……。
要するに、只人ではないということを、眼と眼が遭った瞬間に見抜いたのだ。

……さて、眼があったことを気の所為と思っていてくれたらいいけど、なんて思いつつ、視線をゆっくりと彼女の方へと戻す…。

天ノ宮亜柚楽媛 >  
ちんまい。
150を辛うじて超える小柄なアユラから見てもなお小さな身体は、眼前の少女が10を超えたか超えないかという年齢であると思わせる。
しかし、肌も露わな娼婦やそれを目当てに日銭を握りしめる酔っぱらいの闊歩するこの場に似つかわしくないはずの彼女は、やたらめったら落ち着いていた。
そんな彼女のヘテロクロミアが、交錯した金からすすす…と逃げる。
そんな風に逃げられれば、猫とてうずりとクる物だ。
可憐を絵に描いたかの唇がにんまりと両端を釣り上げて、とんととんと弾む足取りが二人の間を行き交う人混みをするりと縫って

「―――――おっ、戻って来たのう♪ なんじゃ小娘、やはり妾の事が気になったのかえ?」

一旦は逃げた少女の瞳が再び巫女もどきへと視線を戻せば、鼻先が触れんばかりの至近距離ににんまり笑う美少女顔がその視界いっぱいに突きつけられていた。
パーソナルスペースをあっさり踏み越えた接近を、更に折り曲げた腰で近付けたニつの美少女顔の対面。
視界の下方でぱゆゆんっと揺らめくノーブラ爆乳の蠱惑の揺動や、鼻腔をくすぐる上品で甘やかなお花畑の匂いはさて、" へんなの " から見たとて奇妙な少女から何かしらの反応を引き出す事が出来るのか。

バティスタ >  
「(うわあああっ!!?)」

視線を戻した先、まさか目の前まで来ているとは思わず心の悲鳴。
無論表情には出さない。何十年も聖女様たる仮面を被ってきた実績は伊達じゃない。
…とか言ってる場合でもない。

「ええと、あまりこの辺りで見ない服装ですね…?
 …もしかしてこの街は初めて?…私のことも、ご存知ない…のかしら」

ゆったりとした、子供らしからぬ微笑みを浮かべ、そう言葉を帰す。

「(小娘…)」

内面では小娘呼ばわりにややイラッとしていたが、意地でも顔には出ない。
随分と豊かに実った胸元が視界にチラつくのもややそれに拍車をかけるが。

同時に、朝までの遊び相手にはむしろ、丁度よいかもしれないなどとも思いその双眸を細ませる。