2024/03/19 のログ
■グライド > 『おまえよう…。』
(店主が、何か言いたげに言葉を濁したあたりで、其方に視線を向ける
何だよ、と言いたげに、片眉を跳ね上げながら
今宵もう何杯目かも判らぬエールを煽れば、店主が肩を竦めつつ
渋々と、と言ったていで、言葉の続きを口にする。)
『……いい加減、誰か女でも引っ掛けて宿に行けよ。』
「……御前…、仮にも食堂の主人が言う台詞じゃねぇだろ…。」
(嘘だろおい、と視線で語りながら、早々に空になった器を掲げて
もう一杯、そして追加の肉だと注文を仕掛けた
店としては別に、注文が入る事自体は歓迎されるべき事の筈、なのだが
――まぁ、店主が何を言いたいのか、実の所薄っすらとは判って居る
もう既に、決して大きいとは言えない店内に居座って、大分経つのだ
他に客が居る訳でも無く、己としてはゆっくり飲み食いが出来て有難いのだが
――要するに、そろそろ店を閉めたいのだろう。
店主の額に、帰りたいと書いて在る。
まぁ、其れでも付き合ってくれる辺り、人が良いのだろうが。)
「今日は飲み食いする日って決めててよう。 ま、もう少し大目に見てくれや。
生憎、付き合いの良さそうな女も当ては無くてよう。」
(笑いながら、稼がせてやるから、と片掌を振って
――とは言え、流石にもう良い時間では在る。
酒場なら兎も角、食堂の店主も明日が在るだろうし
これで最後だと、渋々作ってくれる肉野菜炒めを〆と宣言して置こう)。
■グライド > (そうして、最後だぞ、と出てきた料理を前にして
其れまでにも散々食べた筈だと言うのに、美味そうに食べるのだ
呆れた様に店主が視線を送り、片付けを始めるが、放って置いて
最後の最後まで、確りと下包みをうち乍ら、酒も飯も、堪能して帰るのだ――)
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からグライドさんが去りました。