2023/12/04 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 留置場」にラッツィオさんが現れました。
ラッツィオ > 「だから、ケンカを吹っ掛けられたのはこっちだって言ってるじゃねェか。
 あんまり乱暴に引っ張るな、このコートは気に入ってンだからな」

欲望の街、ハイブラゼールではトラブルが起こることも少なくはなく、それを治めるために雇われている集団も存在する。
多少のケンカならば黙認されるが、騒ぎが大きくなってしまえば話は別だ。
カジノで惨敗をした酔っ払いの自棄糞から始まった乱闘は、酒場をひとつ巻き込んでしまい、その場にいて逃げ遅れた全員が留置場送りとなった。
男も運悪くその場に居合わせ、乱闘に加わっていたせいで言い逃れもできず、ハイブラゼールの一角に連れて来られたのだった。
留置場の中でも騒動が起こらないよう、厚い壁と扉で仕切られた個別の部屋へ強引に押し込められ、背後で鍵の閉まる重々しい音が聞こえた。

「――チッ。まぁ、怪我人が数人出たぐらいだから、ほっといたら2~3日で出られるか……」

その間、空腹と硬い床に耐えなければいけないが。
それなりの騒動になっていたので、目撃していた知人がいたかもしれない。
引取を申し出に来てくれればすぐにでも出られるが、さて望みはどれほどか、というところ。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール” 留置場」からラッツィオさんが去りました。