2023/11/19 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にスルーシャさんが現れました。
スルーシャ > このハイブラゼールという歓楽街は人間の街にしては愉快なところだと考える。
いかな英雄とて、類稀なる魔力を有する術師とて、膨大な力を秘めた竜種や魔族とて、
この街の享楽へ時に呑まれ、欲望に染まり、かつての面影などない姿に変じていく。

それは己の洗脳と同じく”相応しい姿”に変えることにもよく似ていて。

だからこそ、この歓楽街を人に化けてゆったりと歩くのは愉しみの一つだ。

いずれ、レアルナにもこちらでの活動を提案してみるのもいいだろう。
あの娘は優秀だ。特に優れた尖兵を選別し、見出すところは己より秀でているところがある。

(それでも、働き過ぎなところもあるわね……。)

だが己に尽くし過ぎるきらいもあるから、今度ここでデートでもしようか、羽を伸ばすための休暇を共に過ごそうか、などと考えて。

だが、部下だけに任せるのも暇を持て余してしまう。

酒場、娼館街、カジノ。

不夜城を巡り、己の手で染め変えるに相応しい人材がいないかと。
……顔が良い。優秀である。それは条件の一つだが、だからといって
筋肉隆々とした者を好まないわけではない。

有能な存在を愛玩するに魔将は平等である。
全ての人間は魔族に支配されるべき資源なのだから。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にフィリアさんが現れました。
フィリア > そんな歓楽街の散策中に、明らかに浮いている少女が一人、とある色宿の入り口の所に佇んでいた。

「……ったく、そういうスキモノだとは聞いてたけどさぁ、別にアタシが護衛している時にわざわざ回っていかなくても……」

本来こういう色宿で、従者や護衛も相手をあてがわれて部屋に入ることも多いが、時折そういうことを望まないまれな連中も少ないがいる。

そういう時は、待合室でお茶などをいただきながら待つことが多いのだが、そういう部屋でもだいたいがいろいろをギンギラだったり、そういう趣味の内装だったりする。

結果として、落ち着かないから店員に声をかけて店の前、少し離れたところで待たせてもらうことにしたのだった。

ただ、その分この町からは明らかに浮いているのだが、単なるナンパならばその容姿で別の相手を探しに行くだろうし、人さらいならば、その装備で二の足を踏むだろう。

結果として、そんな奇妙なそんざいがぽつんと、繁華街の街中に佇んでいるという珍しい状況が生まれていた。

当人も、下手な相手が現れたなら別に腕っぷしにものを言わせて追い払えばよいと考えているくらいなので、警戒心はあるものの、そこまで緊張している様子はなかった。

ただ、この町には食傷気味、といった雰囲気ではあったのだが。

スルーシャ > 「……へえ」

だから、人間は愚かなのだ。
この歓楽街にあって浮いている一人の人物。
物々しく装備を固めた女冒険者。大方誰かの護衛で、色めきだって依頼人が耽っている間待たされているのか。

佇まいから感じられる隙の無さと頑強さ。戦士としてだけではない、野伏としての心得もあることが立振る舞いから伺える。
だが、女を諦めている。否、周囲の環境が女を諦めさせている。
誰も、彼女を女として見ておらず、自身も女として己を見ることを諦めているのだろう。

髪がぼさぼさなだけだ。
肌の手入れを知らないだけだ。
悦びを知らないだけだ。

誰も、彼女に教えない。
やはり、人は愚かだ。
やはり、人は魔族が支配してこそ輝くものだ。

「貴女、随分と暇そうね。歓楽街に来たのに楽しめないなんて。」

緩い笑顔を浮かべながら、身なりの良い、しかし装備としては機能性を重視した意匠の女が話しかけてくる。

「ここ、粒ぞろいで評判だものね。……お仕事相手、出てくるのは日が暮れてからになるんじゃない?」

事情を理解していると言わんばかりに、ナンパというには女性同士で、隣で壁にもたれかかりながら肩を竦めて。

「……よかったらここ、顔が利くけど、中で休まない? 伝言やお相手の状況を察して仕事の邪魔しないようにはやり取りできるわよ?」

……依頼人を狙っているのであれば、無作為に選んだ店を狩場とできようはずもなく、
言葉だけ聞けば、周辺に明るい近辺の人間が暇潰しに、同性であれば危険もなかろうという雰囲気で。

フィリア > そんなため息一つ、独り言を履いた数瞬あと。
不意にかけられる声に少し体をビクッと震わせる。

油断をしていたわけではないのだが、少し気が緩んでいたかもしれない。

内心そんな苦笑めいたことを思いながら顔を上げると、こういう街で仕事をしている女ではないものの、それらと比べても十分同等、下手をするとそれより上までとも言えそうな上玉の女。
流石に自分と比較して少し苦笑が表情に浮かぶ。

「あぁ、どうも。うん、暇はしてるよ。こういう所に来るよりは、宿でゆっくりする方が好みなんだけど、クライアントがこんな所に入っちゃったら、まぁ待つしかないじゃない?」

そんな食傷気味です、と言いたげな口調でそんな返事を返していれば、続く言葉に小さく肩をすくめて。

「こういう宿ってなんだかケバケバしいじゃない?だから中で待つのもなぁって外に出てきちゃったんだよ。でもまぁ、外でいろいろあしらうのも正直面倒だと思ってたし……」

内装のけばけばしさと外の面倒くささ。
下手な男娼を宛がわれる面倒くささと、同性の気安さ。それに、見た感じの相手であれば、そうそう下手なことにもならないだろうという判断。
結局は、スルーシャの狙い通りの思考回路をたどるのだった。

「顔が利くなら助かるよ。それならご一緒させてもらっても?」

目の前の女が心の奥底で考えていることを見通す能力のない少女は、狙い通りの反応を返した。

スルーシャ > 「護衛を頼むなら気を引き締めて欲しいものよね、仕事相手にも……。
 色街だって面子はあっても、暗殺に使われないとも言えないのだし。」

 もしそうだったら貴女も宿でゆっくり休めるでしょう? と共感を示して。
 女性を一人、色宿の前で待たせるのは単純に無作法であるという本心も相まって。

「仕事で来てるのにお金払わされるのも、萎えてしまうものね。
 私も暇なところだったし、貴女みたいな可愛い子とお話の相手してもらえるならここは奢るわよ。」

 白磁の様に白い指が伸びて、貴女のぼさぼさの髪を漉いて微笑む。
 要は、ナンパであると、女性同士であると。しかし女性同士ならお茶を飲む程度だと、油断もしてくれるだろう。

 下手なことにならないことなど、世の中にはないというのに。

『すみませんお客様』

「【久しぶりね。よかったら時間つぶしに一部屋使わせて欲しいのだけれど】」

 貴女の了承を得て、共に連れ立てば、受付の女性が、女二人で入って来たところに声をかけてきて、
 呪詛のこもった言葉で脳髄を揺らし、傀儡に変えてしまう。

『ああ、お久しぶりです。見違えましたね。最初観た時分かりませんでした。
 本当は駄目なんですけど、特別ですよ。』

 どこかの誰かと誤認した受付は微笑みを返して二人を中へと案内し、
 道すがらスルーシャに操られて、最初の約束通りに貴女の依頼人を確認してから
 事が済めば連絡するようにと取り次いで。

 それから二階の個室へと案内される。
 そう言う宿なのだから当然ながら、ダブルベッドに棚へ仕込まれた様々ないかがわしさを伺える薬や道具の数々。

 だがそれとは別に、一組のテーブルセットにルームサービスも取り寄せられるオーダー表が置かれてあって。
 案内した受付へ、ティーセットと軽食を注文してから。

「くつろぐのだから装備を脱いでもいいんじゃない?」

 微笑んで、己も外套を脱げば、服越しにでも伺える爆乳がゆさりと弾む。

フィリア > 「まったくだよ。これで室内で腹上死しました、なんて言われたってアタシの不手際になるんだからさ。」

たまったもんじゃない、と嘆息しつつそんな返答を返して。

髪を梳かれる指先に目を瞬かせるものの、まぁ、女性同士でのナンパなのかと理解する。
先ほどの腹上死の一言からも、髪を梳かれた時の表情からも、無知ではないことは知れるだろう。
とはいえ、女をあきらめている自分に興味を持つ相手などいるはずはない、という諦観が緩さに導くのかもしれないけれど。

女に連れられて宿の方へと向かっていけば、どうやら顔が利くというのもそのとおりらしいと感じる対応。
そして、そう認識している様子から、魔力を感知する能力はなさそうだと伝えてしまう。
専業戦士にありがちな、魔法対策は装備やアミュレットのような魔法道具に頼るタイプなのだろうということも併せて知れること。

そのまま二階の部屋までやってくれば、室内棚の中には苦笑しか浮かばないが、手慣れた様子でオーダーを向ける様子にこういう場所も慣れているのかと認識して

「まぁ、そうだね。別にここに変な気配を感じるわけでもないし。」

無意識の危険感知で安全と認識すれば、装備はそのまま解いていく。
装備をかけられる頑丈なマネキンに似た器具に鎧や手甲、脚甲をはずせばその下からは筋肉に覆われた戦士としての肉体。
自分の肉体こそが武器というかのような様子を見せることで下手なことはできないと知らしめるようなものでもある様子。
そしてスルーシャの爆乳とは比べるべくもないつつましい乳房も服の下で露になれば、流石に苦笑が薄く浮かぶ。
自分には与えられなかったコンプレックスの塊が二つ目の前にあるのだから致し方なし、か。

スルーシャ > 行動するほどに手の内が見えてくる。物理的な隙は少ないが魔術的な隙は多い。
装備を外してしまえば、ある程度ことも進めやすくなるだろう。

いざ部屋へと至って、取り外していく装備の中から現れて来る鍛えられた体。
女は確かに肉付きが良い方が好まれる。だがこの体を魅力的と思わないのは、人間の感覚が劣等たる証であろう。

鍛えられた体に女らしさが共存している。消えることはない。
つつましくも乳房は存在し、しかし誰も手を出さないのだから女の悦びを知らない。
この引き締められて絞られた体に女の色香が漂うことを、染められることを愚かな人間は知らないのだ。

「変な気配ね。でもいかがわしい気配はあるでしょう?」

などと、棚を一瞥して苦笑して。そして歩み寄り、その爆乳を押し付けながら、貴女の髪を指で漉く。
二度目。冗談でもないのだと。可愛いと思っているのだと。

「依頼人、見る目がないわね。貴女みたいな原石を雇っておいて」

宿に相応しいというべきか、妖しい雰囲気……、敵意や害意も何もない。それは事実。
故に警鐘を鳴らされることは少ないだろう。

本当に愛しいと、愛でたいと思っている、人の理解の外にいる価値観を持つが故に。

「名乗ってなかったわね。私はスルーシャ。貴女の名前は?」

言葉に、静かに、しかし強度の強い呪詛を織り交ぜ始める。
洗脳ではない、ただリラックスさせる為の緩和の呪詛。

甘い篭絡で堕とせば、よく鳴きそうだから、まだ蝕むことはせずに。

「……恋人とか、いないの?」

場の空気で、気の迷いを誘うように。暇潰しで、依頼人も当分出てこないのだからと、行間に蠱惑を忍ばせて。

フィリア > 「まぁ、ね。そういう場所なわけだし。」

いかがわしい気配、という問いかけに短くそう返答をする。
あまり気のない様子にも思えるが、横目で視線がさまよっていることに気が付けば、ここのいかがわしさを理解しているということを示すだろう。
知らぬ無知ならば、不思議とか興味といった反応を示すのに、どこか後ろめたそうな、それでいてかすかな興味の色を示している。
つまり、この場で何をするのかを知っており、その視線の先、棚の中身が何であるのかも知っているということだ。

とはいえ、それでもここまで色気を感じないということは、生娘であることは間違いないだろう。
そこまで情報がそろえば、耳年増、肉の知識だけは知る処女、淫乱の素質を秘めしもの、と察するのはさほど難しくもない。

そんな中で、背中に感じる柔らかい感触。
押し付けられるスルーシャの双丘。髪を梳かれる先ほどと同じ行為が、今度は意味を変えてくる。
そして、続く言葉は……

「そ、んなことは、ない……むしろ、見る目はあるんじゃ、ないか?」

言葉の最初が上ずりかけた。まさか、そう来るとは思っていなかったがために。
一瞬警戒度が上がりかけるものの、そのあとに続く名乗りの問いかけにこもる呪詛がその警戒を消し去っていく。

乳房を押し付けた時に一瞬こわばった筋肉が弛緩する。
同性の友人がじゃれあっている、という程度の認識に近くなったが故に。
いわゆるガールズトークの一環のようなものか。
とはいえ、フィリア自身にそんな経験はないのだが。

「私はフィリア。見ての通り、戦士をやってる。」

緩和の呪詛に警戒心を解かれたが故、己が名前をそのままに答える。
魔術は門外漢がゆえに、その事実が何を意味するのかは知る由もなく。

「……ははっ、いるはずもないよ。こんながさつな男女を好む相手なんてそうそういるはずもないでしょ?」

忍ぶ蠱惑を察する程度に知りはしている。が、それを笑い飛ばすことで払拭しようとしているが、スルーシャの腕の中、リラックスしているその様子からは吹き飛ばすには足らないだろう。

スルーシャ > 初心で落ち着かないのに、興味だけはある。
そして知識もある。おそらくは耳年増の類であろうか。であれば、反応を楽しむのもいいが、
中でも、一度堕とせばよがり狂う才覚を感じ取ってしまい、早々に食べてしまおうかとも。

自分を活かしていない素材に反して詰まっている旨味のなんと多いことか。

緩く、心から強張りが取れ始めれば、距離を詰めて友人同士の距離感に持ち込んでいく。
原石と思うのは事実、可愛いと思うのは事実。
篭絡するに持ち出す情報と感情は真実で、故に、少し触れただけで鍛えこまれた、
触れただけで反射的に臨戦態勢に入りかねなかった反応をすり抜けるように。

この一歩間違えたら火傷しそうな手練れが秘めている味わいを早く堪能したくて、
名乗りに頷き、しかしいるはずもないよ、と言われれば少し不満げに。

「私はフィリアのこと、魅力的な娘だと思っているわよ。
 ……来なさい。」

 優しい声で導くように、部屋の化粧台へといざなって座らせれば、
 化粧落としで顔の汚れを優しくふき取り、顔の細かい傷跡などを化粧で薄く隠して均一の印象に。
 目元を大きく見せるようにベージュのアイシャドーや、アイラインを引いて、
 唇へ淡色のルージュを引き、少し印象を強調する。
 戦士としても、公の場へ出るにしても、誇張ない自然な化粧を施して。

「顔立ちがいいんだもの。貴女は少し自然な化粧するだけでこれだけ変わるの。」

 それから、お湯で濡れたタオルを持ってきて、髪をふき取り、櫛で漉き、
 香油を薄く伸ばして髪の毛を緩く遊ばせて広がりを見せる。

 先ほどまで、道端で待ちぼうけを喰らっていた女戦士を、美少女へと変貌させて。

「分かるフィリア? 【周囲の人は見る目がないの】が」

 心が感銘を受けたところに、呪詛を注ぎ込む。貴女を理解できる友人は私なのだと。
 そう囁きながら、後ろから抱きすくめて、頬を寄せて、指を絡ませてくる。

「……私のこと、少しは好きになってくれた?」

フィリア > 目の前の女性が秘めている企みに気付くはずもない。気づける可能性は、既に呪詛にてほどかれてしまっていたから。
が、己が当然と思っていた回答に帰ってきた反応は、不満げなそれ。
今まであったことのない反応に驚いたような表情と、目を瞬かせる。

「え?ちょ、ちょっとまって、スルーシャ。な、なにを……?」

言葉は優しいものの、有無を言わせぬ様子に戸惑った反応を見せるフィリア。
まだ、鏡は垂れた布で隠されている化粧台の前に座らせられるものの、そもそも化粧などといったものをしたことがない。
する必要もないと思っていたから。

そのままスルーシャにされるがままに、顔をぬぐわれ、なにやらのメイクを施されていく。
更には髪の毛の手入れまでも丹念に施されていけば、何やら大変なことが始まったらしいことは理解した。
興味がなかったがゆえに、何がどうなるのかはわからない。
わからないがままに、一通りのスルーシャの手入れが終われば、鏡の前の布が払われて、鏡に映る己の姿があらわになる。

「へ?……これが、アタシ……?」

己がつぶやけば、鏡に映る美少女もつぶやく。
己の反応に合わせて鏡の美少女も反応を返す。

心は間違いなく震わされた。まさか自分がこんな美少女になるだなんて、と。
その隙に向けて投げかけられる呪詛。スルーシャにとっては当たり前の手ごたえを感じることだろう。
一瞬揺らめく瞳のハイライト。そしてつぶやく一言。

「……そうね、【周囲の連中は見る目がなかった】……私の真実を見いだせたのは、スルーシャだけ……」

今までの快活な蓮っ葉な言葉ではなく、すこしぽやっとしたような、ややうつろに響く言葉。
心に間違いなく呪詛が刺さった証。
そのなかで、抱きすくめられて、頬が寄せられる。
あの美しいスルーシャと並べても見劣りしない。年齢的なものもあり、美しさではスルーシャに叶うべくもないが、戦士の色に消えていた年相応の可愛らしさが前面にでてくれば、姉妹といっても笑われまい。
そんなかすかな自負が、絡められた指をこちらからもゆるく握り、絡ませ返す動きで返事をしてから。

「……うん、スルーシャは素敵だね。アタシのことをこう見えていてくれただなんて。」

その審美眼に対する尊敬、そのメイク技術に対する崇拝、そして、あの状態の自分をもってかわいいと言ってくれた心根への憧憬。
そして、自分の美しさに対する自信と体の距離とこの部屋の淫猥さ。それらが淫らな知識で張り詰めた少女の背を押した。
あらゆる認識が好意に塗り替わっていく少女は、肩越しにスルーシャを振り返り、薄く瞳を閉じた。何かを期待するかのように。

スルーシャ > 堕ちていく。転がるように。しかし自分は特別なことをしたわけではない。
周囲が置いていった、あるいはフィリア自身が積み重ねた、彼女自身の素養を見出すのに邪魔な要素を払拭する為に演出をしただけ。

おそらくは内心では毎朝に顔を洗う際に鏡で見る度に諦観が積み重なりもしていたのだろう。
鏡に映し出された己を見て、変貌した姿に、それ等が全て取り払われる。
抑圧された人間が振るわないのは当然。故に全てを躍動に変える。

そして揺れ動く心に呪詛の一刺しを織り交ぜて、美少女になるべきフィリアの声色が、堕ち始めていく兆しを返して微笑む。

「素敵なのは貴女もよ。……私からすれば役得に過ぎないわ。」

欠落していた自負を埋め込み、それを与えた己へ羨望の眼差しを向けるフィリアの瞳が
場の空気へ呑まれていくのを感じて、優しく囁いて。

「……貴女が女の子だということを思い出させてあげるわね」

 肩越しにこちらを見て、瞳を閉じた決意に応えるように、頭を抱き抱えながら唇を重ねる。
 優しく、啄み、何度もリップノイズを響かせ、握り合っていた指が離れて、フィリアの服の裾から潜り込んでいく。
 良く鍛えこまれた腹筋をたおやかな指がなぞる。
 そのままもう片方の手が這い登り、胸筋の上に乗る僅かな膨らみを愛でる。

 すぐにその手遣いの意図に気づくだろうか。女性的な部分だけでなく、鍛えられた体さえも愛でていることを。

 フィリア自身を愛でて、可愛がって、女の子になってもらおうという意志を。

「やっぱり理解していないんでしょう……?
 女らしくないんじゃなくて、全部併せ持ってる体を持ってるってこと……♡」

 囁いて、再び唇を重ねて、舌先が抉じ開けるように潜り込んで艶めかしく歯茎に這い回り、
 乳首をカリカリとせわしなく引っ掻いて煽り立てて。

「フィリア……♡ 一人で慰める時はあるの……? してる時はどうしてるの……?」

 全部晒すように、優しく囁きを繰り返し、脳髄を揺らす。そこに呪詛はない。
 きっかけを以てほぐせば、貴女という戦士を女に変える楽しみを味わうように。

「……ベッドの上で、する?」

 と、煽った末に、更に衝撃的な言葉で脳を揺らしてから、あの棚を見る。
 あれも使って楽しもうと。

フィリア > 心からスルーシャのことを素敵だと思った言葉に帰ってきた言葉は、さらに自分の容姿に対する自尊心を注いでくるもの。
その中で、何かを期待する仕草を見せることで、耳に届く言葉。

女の子であることをおもいださせてあげる。

自分にはないと思っていた。あるとしても、魔物に負けて組み伏せられて、無様に犯されるのか、それとも戦場で敗北してレイプされるのか。もしくは自分より力の強い男戦士に無理やりに犯されるなどということを考えたこともある。
それでも【女】であれるならまだよいかとすら思っていたものの、自分は思った以上に強くなっていて、そんなことにも遭遇することはなかった。
だからこそ、色々な意味であきらめていたのだ。

それが、スルーシャが女の子であることを思い出させてくれるという。
己の中に眠る淫乱の気が張り詰めて、期待感にあふれてくる。
頭を抱きかかえられれば、激しく鳴りたてる鼓動をスルーシャに伝えつつ、優しく何度も繰り返される口づけに酔いしれていく。

そんな中でそのたおやかな指になぞられる己の肉体。
女の部分だけではなく、己のすべてをめでるようなその指の動きをかんじれば

「んっ……はぁ……♡」

その唇から甘い時が漏れていく。
そんな中で向けられる言葉と問いかけられる問い。
きわどいその問いかけに恥ずかしげにはにかむものの、スルーシャには隠さなくていいとすら錯覚し始めている意識は、問われるがままに答えていく。

「スルーシャ……ぅん。自分で慰めていたことも、あるよ……こんな、ふうに……」

そして、自分の片方の乳首を指先でこね回し、スリットを自分の中指でこするような様子を見せる。

「うん、理解してなかった……私も女だってこと……全部あわせもってる……?」

全部併せ持つという部分については理解が及ばなかったのか小さく首をかしげるものの、自慰の様すら見せたがゆえに、ベッドへの誘いには小さく頷いた。
そして、誘われるがままにベッドの上へと上がっていく。
棚の中身の誘いを向けられても、

「アレを……アタシ、どうなっちゃうんだろ……♡」

もはや、期待感の方が強くて、小さく身もだえすらしていた。

スルーシャ > こんなに色めいてくすぐられて身悶える女心を未だ持ち合わせていて、少女であることを既に忘れる。
人の世が魔族よりも未熟である証だと、選民思想を抱く魔将は内心ほくそ笑む。

大方、いずれ不意を突かれて敗北し、穴があるから使われるのだろうという自嘲ぐらいというところか。
こうして、心の隙をつけ込まれて体を開く手などいくらでもあるというのに、誰も手を出さないのだから勿体ない話だ。

「そうよ……♡ 鍛えられた戦士としての体も……♡ そこに残る女の子としての体も……♡
 全部全部フィリア……♡ 自分で慰める時も、私に可愛がられた時も、気持ちよかったでしょう……?
 素晴らしい肉体に可愛らしい反応……♡ 素敵なところを全部併せ持ってる魅力的な女の子……♡」

 ベッドに上がる前に、着衣をたくし上げて、ジェスチャーだけでなく実際に乳首に触れさせて自らを慰めさせながら、
 己は首筋にキスを落とし、露わになった腹筋へ五指を這わせていく。
 その最中で囁く。自覚していないだけだから、思い出させるのは容易いのだと。

 そして、貴女がベッドに上がれば、お互い向かい合うようにして服を脱ぐように促して。
 目の前で、着衣を床へ脱ぎ落して、だぷりと、紫のレースがあしらった下着に包まれた爆乳を露わにし、
 それが取り外されて、乳輪が膨らんだ陥没乳首を貴女の眼前に晒す。
 肉付きの良い尻も、細くくびれた腰も、今晒しているのは貴女だけ。

 そしてベッド側のテーブルに、いくつかの道具を持ち出してくる。
 魔力を注げば振動するだけの玩具。それと同じ理屈の張り型。
 そして、注射器と、妖しい光沢を帯びた薬品。

「全部私に委ねて……♡ フィリア……♡ 私を【信じなさい】」

 生まれた信奉に言葉を挟み込む。どうあっても信じるのだと。

「私を【信じなさい】 私に【委ねなさい】」

 脳にずぐりと、甘い毒の言葉を流し込み、覆い被さる。
 強靱な戦士の体をだぷりとした爆乳の質量で抑え込み、胸と胸の間、乳首と陥没乳首の間に小さな淫具を挟み込み、魔力を注ぎ込む。
 二人の乳首を擦るように震える淫具が震えて徐々にいかがわしいことをしている感情を煽り立てていく中で、
 スルーシャは手慣れた様子で、注射器で薬品を吸い出していく。

「これ……♡ 感度が高まって体の力が抜けちゃうお薬みたいね……♡
 貴女を力の弱い、いやらしい女の子に変えてくれる薬……♡
 これを、私の手で、貴女の意志で、受け入れて、フィリアは女の子になるの……♡」

 心だけでなく、体も女の子にしてしまうのだと、妖しく微笑んで、答えを待つ前に、
 針の先端を、頸動脈に差し入れて、ゆっくりと、冷たい薬を注ぎ込んでいく。

 打ち込まれればアナルさえ程よく弛緩してレイプされるための体にされ、痛覚が多幸感に変わる薬に。

 貴女が幸せになれる薬(破滅する為の魔薬)

「たっぷり女の子の幸せを覚えて、私のものにしてあげるわね……♡」

フィリア > 心の隙を完全に突き崩された少女は、もはやスルーシャを疑う余地はどこにもない。

ベッドに上がる前に、自分の服をたくし上げ、下衣は引き下ろして露になった、固い己が胸の先端。
そこで自慰をしているというだけあって、普通の生娘と比較すれば間違いなく大きくなっているであろうそこ。

そして、期待感が膨らみすぎて、うっすら湿り気を帯びている秘所。
女を捨てていたがために陰毛の手入れもろくにしておらず、野趣あふれるみためになっているが、スルーシャによって見た目が整えられたからこそ、アンバランスな劣情を誘うか。

そのまま囁かれる声は、少女の中にしみこんでいく。
その言葉は、己の自尊心をさらに高めていく。
己が女であることを、そして戦士であることを、その二つが両立されている、全てが素敵な存在な、『女の子』であると。
己がコンプレックスは満たされる。魔女の手で。そのまま掌の中に包み込まれ、心を完全に掴まれる。魔将の望むがままに。

「そう、なのね……♡ 知らなかったぁ♡ 自分でするのも気持ちいいし、スルーシャにされるのも気持ちいい。
アタシは……『わたし』は、素敵なところを全部もっている、素敵な女の子ぉ♡」

満たされる。自分にはないとあきらめていたものが、満たされる。
そのままベッドの上へと誘われあがれば、促されるがままにたくし上げ、ずりおろしていた着衣を全て脱ぎ捨てる。
そして、目の前で露になる爆乳が、膨らんだ乳輪も、そのすべてを美しく、素敵な肉体だと詠嘆する。

持ち出される道具はもちろん使ったことはない。
使ったことはないが、どういうものかは知っている。
想像はしたことがある。
だからこそ、その瞳は快楽の期待に濡れていく。

そんな中に、向けられる言葉。ただの言葉であったとしても、囚われた心は『はい』と返しただろう。
それでも、いざことが起きれば反発があるかもしれないほどのもの。
だからこそ投げかけられた毒の言葉が、脳に刺さり、流し込まれる。

スルーシャの目の前で、一瞬瞳のハイライトが揺らぎ、こくり、頷いた。

「はい……私は、スルーシャを【信じ】ます。そして、私のすべてを【委ね】ます……」

その一瞬の後に、ハイライトを取り戻す瞳。
そして、自分の乳首をスルーシャの乳首の間に挟まれる淫具が振動を始める。

「ぁ……はぁぁぁんっ♡」

特に敏感な部分への刺激に響く声は甘く、高く。
これから始まる快楽への期待が膨らんで、そのままはじけてしまいそうにもなっていれば、耳へと届く言葉。
それは、とても破滅的な宣告、今まで積み上げた己のすべてを捨てろと言われるような。
けれど、その破滅的な宣告が、己が今まで積み上げてきた妄想と絡み合ってしまうことでゆがんだ答えが導き出される。

「スルーシャの手で、私が、女の子になる……素敵ぃ♡」

引き返せる最後の一点も、ゆがんだ価値観によって塗りつぶされた。
差し込まれる注射器の針。
頸動脈から注がれる冷たい魔薬。

チクリと感じた痛みに一瞬眉根が寄るが、動脈に流し込まれた魔薬はすぐに体をめぐりその効果を示していく。
首筋の痛みすら、快楽。全身をめぐる冷たい薬の感覚が、己を狂わせていく。

「ぁ……あひぁぁぁぁんっ♡これ、これぇ♡しゅごぉぉぉぉぉっ♡こんにゃのぉ、しら、にゃぁぁぁぁっ♡」

瞳の光が明滅し、体を弓なりにそらせながらがくがくと激しい痙攣をする。
全身の感覚神経がすべて快楽神経に書き換えられていくような錯覚故に、シーツに触れる背中すら気持ちいい。
その圧倒的な快楽信号に、その薬を注がれただけで絶頂へ至ったようだった。
とはいえ、まだまだこれからの絶頂の入り口でしかなかったのだろうけれど。

スルーシャ > ベッドに上がり、服を脱ぎ捨て、押し倒し、囁く言葉に頷いて、どこまでも堕ちていく。
注ぎ込む呪詛を受け止め、心が歪んでいくが、それ以上におそらくは耳年増なことが幸いにして災いする。
素敵な女の子が満たされて、己の手の内で歪んでいく、否、正しく魔女に傅く幸福に満ちていく。

己の提案する破滅的な宣告さえ、頷いてしまう。
戻れないところまで歪む魔薬による汚染が目の前で少女を解き放っていく。

「素敵よフィリア♡ こんなに鍛え抜かれた体があっさりメスイキ覚えちゃって♡
 さあもっと【魔薬に馴染みなさい】 肉欲に溺れて【私のペットになりなさい】」

崇拝を抱く心を歪め、快楽に堕ちた体が馴染むように呪詛を紡ぎ、人としての尊厳を揺らがせる言葉を注ぎ込む、
ただ人間を貶めたいわけではない。生まれ変わる悦び、見出される多幸感。
それに弱いことを、篭絡されることにこの上ない法悦を覚えてしまうと予感してのこと。

だが、まだその言葉は弱い。ペットになるか、少女になるかはまだ天秤にかかる程度。
乳首への淫具責めを容易い絶頂の後に止めれば、貴女の目の前で身を起こす。

20センチ近い身長差、高く見下す中で、膝立ちのスルーシャが絶頂に身悶える中、己に魔術をかける。

「フィリア♡ 貴女の純潔いただくわね♡
 今の貴女ならロストヴァージンのレイプセックスもたまらなく気持ちよくなるわよ♡」

 女性としての魅力を見出され、言い寄られ、抗えない体で無理矢理犯され処女を散らす。
 戦士としてではない、少女としての散華を宣言するスルーシャの陰核がずぐりと蠢き、伸び上がり、節くれて、
 禍々しい毒色の肉棒をそそり立たせていく。

 下品な男達が時折見せる逸物よりよほどいびつで長く太く雄々しい逸物を、魔薬でイキ癖が付き始めた貴女の下腹部に
ぴたぴたと叩いて煽る。
 そのまま、裏筋で陰核を圧し潰すように擦り付ければ、鈴口はへそ下まで届く有様で、
 脈打つ熱を押し付けてくる。

「ほら♡ 抵抗しなさい♡ フィリア♡ 逃げないと処女を奪われるわよ♡」

 レイプと言うには甘い囁きと共に覆い被さり、弛緩した両腕を頭の上に容易く抑えつける。
 頭上で、眼前で爆乳が揺れる中、顔が近づいて、まるで強姦魔が無理矢理穢すようにフィリアの唇を奪い、
舌をねじ入れて下品な音を立てて唾液を啜る。

 そこまでして駆り立てられて犯したくなるほどに貴女は価値ある存在なのだと、歪んだ肯定を押し付ける中、
 スルーシャの後付けふたなり肉棒が切っ先を処女孔に押し当てられる。

 そして、イキ癖がつき、自慰慣れしているとはいえ経験のない穴を、エラの張ったカリ高肉棒がずぶりとねじ込んで押し広げていく。
 みちりと、膣襞を押し広げる、形がスルーシャの肉棒に変えられていく。

「犯して♡ 中出しして♡ フィリアのオマンコにマーキングしたら♡
 次はアナルも犯してあげる♡ 全部全部♡ フィリアの全部を私でマーキングして、あげる!」

 弛緩した処女孔を、無理矢理、無慈悲に、一気に最奥までずぐん、と魔女の侵略肉棒が制圧する。
 子宮口を圧し潰すように濃厚なディープキスを施しながら、長身の魔女が覆い被さって貴女を抱擁しながら胸板乳房を爆乳で圧し潰す。

 そのままずぐん♡ どぢゅん♡ と少女の穴を凶悪な肉棒が凌辱しながら、再び唇を貪って舌を絡ませ、
少女戦士をベッドに沈めながら犯す。

 執拗に、お前が魅力的だから犯されるのだと、体に理解させて、穢して、理性を崩し、
表情から知性を失うほどの激しい律動がベッドを軋ませる。

「んじゅぶ♡ んぶ♡ んふぅ♡ ちゅぁぶ♡ あむぅ……♡」

実際本当に可愛くてたまらないのだから、腰が浅く早く浅ましく少女戦士をレイプして心を崩しにかかる。

フィリア > 魔薬による絶頂の中、半ば朦朧としかけた意識の中で、スルーシャの呪詛がさらにしみ込んでくる。
その呪詛は、己の精神に作用し、その精神作用が肉体へも作用していく。
脳を作り変えられることで、その体をめぐる血液が、ホルモンが、オーラが歪んで、肉体をも作り替えていくのだ。

「はぁい♡ スルーシャのおクスリでぇ♡ メスイキ、しちゃいましたぁ♡
あぁ……素敵♡……はぁい♡ 魔薬に馴染みますぅ♡ スルーシャの、ペットにぃ……♡」

そこまで口にした所で、魔薬の作用が体にさらに馴染む。
それに伴って、既に何度か行われているが、さらなる価値観の転倒が行われる。
ナンパしてきた女性から、自分を見出した女性に、自分を作り変えた女性に、自分と肌を重ねた女性に、そして……
『これから己の純潔を捧げる、唯一無二のご主人様』に。

故に、先ほどの言葉の後、ふるふるっと頭を左右に振れば

「ううん、違うのぉ♡ そうじゃ、ないのぉ♡ アタシ、はぁ……スルーシャ『様』のぉ♡ ペット、になりましゅぅぅっ♡』

そこでまた、体を激しく痙攣させる。
己の無様な宣言に、また絶頂したのだ。
メスイキの次に、脳イキを覚える。
だんだんと、人の尊厳を手放していく。

そんな中でのスルーシャの宣言。本来であれば、おぞましいとも思えるはずのそれも、とろけた脳みそではもはやご褒美でしかない。

「はいぃ、スルーシャ、しゃまぁぁっ♡ アタシ、のぉ♡ ヴァージン、奪って、くだ、しゃぃっ♡」

そして、レイプセックスもたまらなく気持ちよくなる、と言われれば、ぞくり、と背筋に期待が這い上がる。

そして、始めてみる男根が目の前にさらされる。
明らかに大きく、明らかにいびつで明らかに雄々しいそれが、己に触れて己をあおる。

レイプされるのだ、と宣言するスルーシャ。されるのだと認識する己。
でも、それは……

「ああああっ! らめ、れしゅぅっ♡ らって、アタシぃ♡ ホントは、したかったんだもぉんっ♡ だか、らぁ♡ こんなしゅごいの、みせられてぇ♡
こんなぁ♡ 素敵なご主人様に、奪われる、ってぇ、考えた、らぁっ♡」

そこで言葉はさえぎられる。
スルーシャと重なる唇。己の価値を伝えるその言葉に、その行為に完全に酔わされる。
無理やりするようなキスなのに、それを受け入れて、むしろ、己からも舌を絡め、吸いたてさえして。

己の秘芯とスルーシャの裏筋がこすれあう心地よさに、知らぬはずなのに、無意識に迎え腰すら使って次を期待する。
期待するがゆえに、押し当てられて、向けられた言葉に、完全に色欲によろけた瞳を向けながら

「来るぅっ♡ きちゃうぅ♡ スルーシャしゃまのぉ、おちんぽぉ♡ アタシの、なかにぃ♡」

そして、未経験の処女孔に潜り込み、その形を変えてくるカリ高肉棒を痛いほどに締め付ける処女肉。
だが、既に魔薬の力によって弛緩してなおこの締め付けは、全身が鍛えられている証拠か。
故に、男を食いちぎるほどに強い肉襞が、魔薬のちからとスルーシャの力によって、淫らに締め上げる淫乱な孔へと変えられていくのだ。

「来たぁ♡ きちゃ、ったぁっ♡ アタシ、初めて、なのにぃ、初めてなのにぃ♡ こんなに、こんにゃ、にぃ♡ きもち、いひぃっ♡」

快楽の歌が室内に響く。
何度も何度も膣の奥をノックし続ける侵略肉棒を受け入れながら、押し当てられる爆乳の柔らかさを感じてさらに快楽が高まっていく。
そして、その先の絶望的な宣言すらも、完全に肉欲にとろけた脳みそは次への期待と受け止める。

「してぇ♡ もっと、犯してぇ♡ まえも、うしろもぉ♡お口も、じぇんぶぅ♡ 全部、全部、スルーシャしゃまのぉ♡ ものに、してぇ♡」

転がり落ちればもう早い。
奥底まで堕ちていくのはあっという間だ。

きしむベッドを感じながら、重なる唇を受け入れて、自らもむさぼって、淫らに淫らに舞い踊る少女戦士は、もはや戦士としての体をなしておらず、ただただ快楽に溺れる雌の姿をさらしていた。

スルーシャ > 思った以上に早く陥落した。自ら、己に敬称をつけてペットになることを宣言する。
まともにやりあえば相応に苦戦するはずであったことは肌を重ねることで
否応なく痛感する。

そんなフィリアが、それまでの男のような性を捨てていた言葉遣いから甘ったるい声色で
屈服宣言をするのだから否応なく興奮してしまう。

「じゃあフィリア、貴女のことを飼ってあげる♡ 沢山可愛がってあげる♡
 その代わり今まで覚えた”狩り”で私の役に立ちなさい♡」

 己への崇拝を抱いたまま、己へ隷属する様がたまらなく心地良い。
 己の男根を見せてもすくむどころか、押し殺していた願望をつまびらかに語ってねだって懇願して。

 だから、愛でてやる。唇を奪って舐り、嬲り、少女だった牝を煽るように腹筋と秘芯へ裏筋を擦り付けて。
 ご主人様の男根を悦ばせる為の腹筋なのだと体に覚え込ませてから、ずぐりと男根を奥深くへ沈み込ませて。

己か他の魔族を苦戦させるはずだった鍛えこまれた芸術的な肉体は己の男根に媚びる為の精処理孔に堕ちていく。
可愛くて可愛くてしょうがない。こんなにも手玉に取られる優秀な牝。

ただきつく締め付けるだけの膣圧が淫らに蠢いて主へ淫肉奉仕するように絡みつく。
人としての尊厳を砕かれる悦びに打ち震えるのだから、もっとご褒美をあげたくなる。だから、

「フィリア♡ たっぷり楽しんだら♡ 私の為に人間を裏切るとどれだけ気持ちよくなるか教えてあげる♡
 後から貴女の依頼人♡ 二人で始末しにいきましょうね♡」

 頼んだはずのルームサービスが来ることはない。それは依頼人を足止めする為の最期のサービスの為。
 フィリアの為の本当のルームサービス。戦士としての矜持も捨てて尽くす悦びを教え込む為のデザートを提案して。

「全部私のものにしてあげる♡ だから宣言なさい♡
 今から私に洗脳されるって♡ 淫紋を刻まれて管理されるって♡
 私に今日一晩可愛がられて人間を裏切る愛玩動物になるって♡
 全部自分の口で♡ 人として駄目なこと全部言って♡ たっぷり脳イキなさい♡」

 打ち据える腰遣いと迎え腰が打ち据え合い、言葉を交わす度に濃厚なレズレイプディープキスに没頭して、
 囁いて、堕として、どこまでも堕落させて、

「全部言えたら♡ 乳首とクリトリスにも気持ちよくなるお注射してあげる♡
 私のペットとしていやらしい体にしてあげるわね♡」

 自分専用の牝にするのだと、残酷なご褒美を提案する魔女の腰遣いが更に早く、射精を堪えられないぐらいに昂って、
猿のオナニーの様にフィリアを使って達しそうになってしまい。

フィリア > 自分自身ですら、自分の本質はわかっていなかった。
それをスルーシャは容易く看破した。そして、己の奥底にため込んでいた欲望をも見つけて解放してくれた。
それはまるで自分が生まれ変わったかのようだった。

その生まれ変わりをフィリア自身が認識することで、魔薬がスルーシャに向けてシグナルを見せる。
スルーシャの下で快楽の歌を歌い、快楽に酔っている新しいペットに重なるように一つのオーラの姿を。
それは、魔界の猟犬。主のために尽くし、主の命をもって命じられた者の命を奪う冷酷な猟犬のオーラ。
スルーシャの紋を刻まれることで完成されるそれは、姿形を大きく変えるものではないが、その力を得ることでもともと高い身体能力をさらに向上させることと、ただでさえきちんと縛るスルーシャの洗脳をさらに強化するもの。
特に、愛玩されることによる喜びはより強く、より深く感じられるようになることだろう。

そんなことがスルーシャに見えているとは知らぬフィリア自身は、ただただスルーシャとの交わりに酔いしれて、狂っていく。

「はいっ♡ アタシを、飼ってくらしゃいっ♡ 可愛がって、くらしゃぃっ♡
そしたらぁ、スルーシャさまの、ためにぃ、沢山、たくしゃん、「狩り」しましゅぅぅっ♡」

もはや、言われるがままにすべてを受け入れていく少女は、ただただこの快楽を失いたくないがために、己が主となるだろう彼女の寵愛を失いたくないためだけにただただ宣言を繰り返す。

人間として戦えば、魔族を苦戦に追いやることだったろうその肉体が、精神が堕ちて、ただただ寵愛が欲しいがためだけにその身を捧げていく。
そんな中で向けられる、新たな提案。
冒険者として、戦士としての矜持が一瞬眉根を寄せさせたが、その一瞬の反抗も、魔薬の力とスルーシャの肉棒の一撃で霧散する。

『コノ、キモチヨサのタメなら、アタシはゼンブ、ステテイイ』

そして、少女の理性は、矜持は、完全に粉砕されて霧散した。

「はぁいっ♡ もっともっと、キモチイイが、ほしぃれしゅぅっ♡
らからぁ♡ しまちゅ、しましゅぅぅっ♡ あんな、仕事の途中で、女を抱くことしかかんがえてにゃい、クズ男なんて、死刑、死刑、死刑、死刑っ♡」

瞳の色が狂気に彩られる。
もはや人間としての理性は持ち合わせていない。
少女にとっての理性はご主人様であり、少女にとっての全てもまた、ご主人様なのだ。
だから、殺せといえば、殺す。襲えと言われれば、襲う。体を開けと言われれば、開くのだ。
ご主人様からのご褒美のために。

だから、迷うことはなかった。

「はひっ♡ 全部、ごしゅじんしゃまの、ものに、してぇ、くらしゃひぃぃっ♡
今から、フィリアはぁ♡ スルーシャしゃまにぃ♡ 洗脳、しゃれましゅぅぅっ♡
淫紋きざまれてぇ♡ 管理されるぅ♡ ペットになりましゅぅっ♡
人間うらぎってぇ♡ 気持ちよくしてもらうのぉっ♡ 愛玩ペット、なりましゅぅぅぅっ♡
だからぁ、もっと、してくらしゃぁぃっ♡ スルーシャしゃまのぉ、したいこと、アタシ、にぃ♡ じぇんぶ、じぇぇんぶ♡
して、くらしゃぁぁぁぃっ♡」

どこまでもどこまでも堕ちていく。
さらなる注射ももちろん求め、何度も何度も脳内で絶頂を繰り返し、もう完全にドロドロに狂った脳みそと、
最後の一撃を……己の子宮に射精を受け止めるために、弛緩した体はカリ高ちんぽをその子宮口で加えこんでいきながら、
体を小刻みに痙攣させて、最も深い絶頂に至るサインをスルーシャに伝えていく。

スルーシャ > フィリアの一番の魅力は足腰だと考えていた。愛でて絡み合ううちに体に触れる足の筋肉。
これまで触れたことのない質感。これは鍛えたものではなく、絶えず使い込み仕上がった極めて実戦的な脚線美。

飾られた装備を一瞥する。ロングソードとダガー。そして手甲を見れば組み換えの余地がある。
おそらくは、格闘戦もいけるのだろう。だからこそ絶えずフットワークを維持する為のこの脚。

フィリアから感じられるオーラ。それは身も心も主に曝け出して屈服した証でもある。
そのしなやかな足腰を活かせる戦闘。それが狩りと言う言葉を口にさせた。

そう、猟犬。嗚呼、愛玩するに相応しいフィリアに何と相応しい像だろうか。

これでは獣姦ではないか。だがその獣姦が気持ちいい。
己に褒めて欲しくて命を奪う猟犬がすり寄ってくるこの様がたまらない。

「良い子ね……♡ ええ♡ 私の為に沢山狩りなさい♡
 ええ♡ 殺しましょう♡ 貴女みたいな素敵な子を見出せない愚かな人間なんて私にも使う価値がないもの♡
 貴女を侮辱した男を始末してしまいましょう♡」

 この少女は私のもの。装備もこの娘に相応しい彩りにしよう。化粧も、己を着飾ることも覚えさせよう。
 私の命令を受け入れる為に自ら矜持を捨てたこの娘に応えてやろう。

「ここまで可愛く鳴けるフィリアを誰も可愛がらなかったなんて♡
 人間って本当に愚かねえ♡ 貴女は今日から私の猟犬♡ 愛玩動物♡
 一生私のもの♡ ずっとずっと可愛がってあげる♡
 私とレズセックスする為のいやらしい体と獲物の首を狩るしなやかさを併せ持った特別製のペットにしてあげる♡」

 言われるがままに、自らの意志で洗脳されることを、淫紋で管理されることを、
 人間を裏切ってペットになることを誓ったフィリアの為に、身を起こして注射器と魔薬を手に取り、
 胸板の上に乗る乳房に指を這わせながら、乳首の先端に針を突き立てる。
 右の乳首に、左の乳首に、冷たい魔薬を注ぎ込み、己の為の猟犬の体を作り変えて。

「こんなに鍛えられた体が感度抜群なんて♡ なんていやらしいペットなの♡
 大好きよ♡ フィリア♡」

 自分に気持ちよくしてもらえるなら、愛される為ならなんでもするペットを可愛がって名前を呼んであげる。
 たとえここでウレションしてしまっても可愛い猟犬なのだから当たり前だとさえ思ってしまう。

 そして、しばし胸を弄って弄んでから、秘芯にも針を近づけ、つぷりと、神経の塊に
 痛覚の象徴を、今となっては快楽の塊を注ぎ込んで、後戻りできない体にしていく。

「んふぁ♡ はっぁああ♡ フィリア♡ しゅご♡ いくらなんでも♡ はまりこんで♡
 ああもう♡ トドメ刺してあげる♡ 人間辞めさせてあげる♡」

 注射器を棚に置き、再び覆い被さる。魔薬で感度が跳ね上がったフィリアの乳首をスルーシャの乳首が的確に咥え込んで
乳輪の中で乳首同士が犯し合う。
 女らしからぬ射精の衝動に狩られた猟犬種付け調教ファックに没頭する中、
犬への愛情表現のように顔を舐めて甘やかしながら脳髄迄砕くようなくい打ちファックで子宮内を蹂躙する。

「出る♡ 出ちゃう♡ 洗脳ふたなりザーメン出ちゃう♡
 子宮に種付けされたら淫紋定着しちゃう♡ フィリアが人間のままで味わう最初で最期の種付け♡
 ほら出すわよ♡ 中出しレイプ♡ 人間失格深イキアクメたっぷりあじわいな、ひゃぁああああああ♡」

 腰がびくりと震える、その刹那、どぷりと濃い精液が子宮に注がれ、しかし、

 どぶぅ♡ ごぼ♡ びゅぐぅ♡ ごぶ……♡

 一度や二度の脈動では収まらない、フィリアに人間を辞めさせるための種付け(愛情表現)
 冒険者であった頃に女を抱いている仲間を見たことでもあれば、比べ物にならないほどの量と時間が続いて貴女を満たし蝕んでいく。

 固形化した汚染魔力が子宮を満たして胎を蝕めば、粘膜に浸透して魔力を汚染していく。
 魔術の才能がないフィリアの魔力経絡へ強引に流れ込み、拡張していく。
 スルーシャの魔力で汚染し、浸蝕し、後付けで魔術の才能が上乗せされていく。

 猟犬に必要な肉体強化、消音等の魔術が本能に刻み込まれていく。

 その魔術を使用する為の魔力タンクに、子宮が作り変えられ、スルーシャに中出しされることで補充される体に。
 ご主人様に愛されるほどに強くなる猟犬(雌犬)に生まれ変わっていく。

フィリア > 殺せ、殺そう。スルーシャだけの猟犬、愛玩動物。一生スルーシャのもので、ずっとずっとかわいがってもらえる。
あらゆる言葉が心地よい。そのすべてが己が従うべきものだ。
完全に作り上げられた思考回路にスルーシャの魔力が注がれれば、一個の芸術品ににた新たな存在が完成する。

その前に、大好きとささやかれれば、当然受け入れるつもりの注射を左右の乳首に突き刺される魔薬。
更には秘芯にも突き刺さる魔薬。

「ひぎぃっ♡ 痛い注射が、キモチ、イィっ♡ 素敵♡素敵♡ スルーシャ様から与えられるすべてが、素敵ぃっ♡」

最初に痛みに眉根を一瞬寄せてもその一瞬後に押し寄せる快楽にあっという間に狂わされる。
もはや痛みは快楽なのだ。もし、心臓を貫かれても快楽のままに死んでいくことだろう。
それほどに、狂った肉体となった少女は追加の注射でも完全に快楽に狂う。

そして、トドメの言葉を耳にすれば、全身でスルーシャに抱き着いていく。
本来の筋力であれば動けなくなるほどであろうが、今は魔薬によって普通の少女以下の力しか出ないためにまるで縋り付くためだけのようなそれ。

顔舐めの愛情表現に、己もまたスルーシャの頬を、顎を、舌を己が舌で嘗め回し、最後の理性すらをも削ぎ落す杭打ちファックの緩急に、狂いそうなほどの歓喜の声を上げながら、己の中で膨らんでくる洗脳ペニスをしっかりと肉襞で絡みつく。

「ごしゅじん、しゃまぁ♡ アタシ、もぉ、も、しゅごい、のぉ♡ きま、しゅぅぅぅっ♡
らめぇ♡ らめぇ♡ 洗脳ふたなりザーメンそそがれてぇ♡
人間やめちゃう♡ にんげんやめてぇ♡ ごしゅじんしゃまのぉ♡ 雌犬に、にゃるのぉ♡
ら、めぇ♡ も、ぅ♡ ………♡♡♡
きたぁ♡ ごしゅじんしゃまのぉ、濃厚ザーメン♡ アタシの子宮で、ごくごくしちゃうのぉ♡」

何度も何度も繰り返される射精。
その全てを己の体内で飲み込んで。
作り変えられた子宮はどんどん魔力へと変換していく。

小型の魔力炉へと変わった少女の子宮、そしてその子宮に刻まれた淫紋は、その魔力の強さから下腹部にもその姿を見せて。
魔力の才能を開花されて、その魔力は己の身体能力を爆増させていく。

筋力も、敏捷力も、隠密性も。
素手で人体程度なら切り裂くほどの破壊力も。
スルーシャのように本質を読み取ることはできずとも、スルーシャによって堕落させられるであろう素質と淫欲を秘めたものを嗅ぎ分ける鼻を。
そして、スルーシャの魔力に感応して現れる、雌犬としての姿。
ささやかだった胸のふくらみが二回りほど大きくなり、乳首を秘芯は快楽を求めてあさましい大きさをさらけ出すような、淫らな肉体へと変転していった。

その後、一晩中可愛がってもらうことで絶対の忠誠を誓ったうえで、新たな猟犬は初めての狩りを己が主人に披露する。
気付いた時にはすでに首と胴が離れていた、というその狩りを。

魔将は新たな猟犬と、新しい雌犬をその傘下に加えたのだった。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からフィリアさんが去りました。
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からスルーシャさんが去りました。