2023/09/25 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にラッツィオさんが現れました。
ラッツィオ > ハイブラゼールには夜も朝もない。
日は昇り、そして沈むが、陽光はハイブラゼールの建物にほとんど入り込むことができない。
建物のなかを照らすのは、天井からぶら下がっている怪しげな照明だけだ。
この地で休暇を過ごしている男も、今が果たして昼時なのか、夕刻なのか分からず。
目が覚めるとベッドから這い出て、シャツを引っ掛けただけの格好で酒場へきたところで。

「――とりあえず水……と、キツいのも1杯くれ」

昼夜問わず店が盛況であることも、時間を忘れてしまう一因だ。
仄暗い酒場で注文を済ませると、立ったままの姿勢でカウンターテーブルに背中を預け、室内の客をざっと眺めていた。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からラッツィオさんが去りました。