2023/09/08 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」にルヴィエラさんが現れました。
ルヴィエラ > (どんな状況に在っても、変わらない物が在る
其れは、人の欲だ。 人間を形作る三大欲求は、決して、切り離す事の出来ぬ原罪でも在る
だからこそ、娼館には人が集う。 たった一晩の享楽を求めて。
其処に幻を見るのか、或いは微かな現実を望むのかは人それぞれだろうが
其れらを受け入れ、許容する。 ――なればこそ人は、幾度も足を運ぶのだ。

今宵もまた、受付には人が並ぶ
出来るだけ列を作らず、待たせぬ様に考えられた案内方法に従い
訪れた客人を娼婦達が、部屋まで連れて行く光景を
見守る様に眺めながら、館主は片手に葡萄酒のグラスを揺らす。)

「争いも気にせず。 ……或いは、争いの気配が近いからこそ…かも知れぬねぇ。」

(アスピダの動乱は、決して己も知らぬ訳では無い、が
其処には、積極的に絡む心算は無い。 ……少なくとも、今の所は。
娼館の娘達を危険に晒すような真似はせぬ。 そうしない為に動いて居るのだ

悪目立ちは元の木阿弥――無論、もし、其処に手を出す理由や利点が見えれば、話は変わるだろうが)。

ルヴィエラ > 「……例えば。
街の活性化に繋がる様な催しでも、在れば良いのかも知れないね。
……何か思いつくかい?」

(王都でも、或いはハイブラゼールでも
娼館の宣伝や、活性化に繋がる様な、何かが
傍に居た娼婦の娘に、何気なく問いかけてみたけれど
流石にそんな事を直ぐに思い浮かぶ訳でもあるまい
答えが返るよりも前に、その娘もまた客に呼ばれて仕舞えば
行っておいでと掌を振って、笑顔で見送り

――さて、別に急ぐような事が在る訳でも無いが。
何かしらの催しについては、本当に考えても良いかも知れぬ。)

「――――……シェンヤン風の模様替え、は、前に一度行って居るからねぇ。
……他の国の文化で行ってみるか…、……其れとも。」

(いっそ、全員を男装させて見たら、そう言う人気は出たりするのかな、なんて
考え、発想するだけなら自由だ。 とりとめなく独り言ちて)。

ルヴィエラ > (焦る事は無い、焦る必要もない
純粋に、そう言った方策を考える事は楽しい物だ
己の考えや発想だけでなく、娼婦達から何らかの意見を集めるのも良いだろう
館主の部屋、其の扉前に、意見箱を設置して置くのも一つの手だ

――無論、己が直接、一人一人に問うのも。)

「―――……稼ぐ、と言う事は大切だ。
其れは、生き抜くための知恵であり、術なのだからね。」

(巡り巡って、全ては、己が娘達へと還元される事だろう
少しでもこの世の中で、強く、逞しく、生き抜いて行ける様に

――この娼館は、己が娘達へ用意された、家。
家を出て、離れて生きる事を選ぶ娘も居るだろう
だが、そんな娘が、何時でも戻って来れる様に
何時でも居場所を、与えてやれる様に

――まだ、まだ、この地に無くてはならぬ存在へと
この家を、大きく育てて行かなければ、ならないのだから――)。

ご案内:「港湾都市ダイラス “ハイブラゼール”」からルヴィエラさんが去りました。