2024/02/29 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」にタマモさんが現れました。
■タマモ > さて、これで何人目の相手だろうか?
そんな考えを、ふっと頭に過ぎらせる。
アケローン闘技場、本日の試合は、主催側の用意した相手…つまりは、己の事なのだが。
その相手へと、決められた時間内に、その体の一部のどこかに攻撃を当てれば良い、そんな感じのもの。
ただし、こちらからは攻撃はしない為、対戦者は攻撃に集中出来る訳だ。
参加費用はちょっとお高いが、当てるだけで倍どころか十倍になって返って来る、悪くは無い話…
なのだろうか?己からすると、いまいちピンとこない。
「………まぁ、何とかなっておるから良いが…なんとも」
はふん、と時間切れで退場をする相手を遠目に、軽く溜息。
己は己で、これをやり切れば、良い感じの報酬が入ってくるのだから、頑張るしかない。
一つ、何か文句があるとすれば…これ、己の式の一人が勝手に持って来た仕事、と言う事だ。
理由は色々とあるようだが、とりあえず、やるだけはやろう。
さて、次の相手は誰だろう?そろそろ、終わりも近付いてきている頃合。
完全制覇まで、後少しだ。
舞台の上で、ぐーっと伸びをして寛ぎながら、次の相手が姿を現す、その時を待って。
■タマモ > 内容が内容だけに、期待を胸に、色んな相手が挑戦してきていた。
危険はないし、上手く勝てれば小遣い稼ぎにはなる。
挑戦者に制限はなかったので、腕に多少自信のある一般人から、果ては魔術師とか、バリエーション豊か。
始まってから、終わりを前にした今の時間まで、なかなかにハードだった。
「唯一の救いは、妾も攻めさえしなければ自由、と言うところじゃろうなぁ。
さすがに、素手でやれ、なんてのは面倒な事この上ないのじゃ」
ぽつりと零しながら、その気持ちを現すように、ゆらりと少女の尻尾が揺れる。
とは言え、己は己で、手持ちの道具次第では、まずい事となる。
その点は、ちゃんと考えてやっていたりする。
現時点で言えば、使っているのは普通の扇子と唐傘、一見すれば舐めているように見えるも。
少女を知る者からすれば、それで十分だと理解されている。
持っている道具は、条件付きだが、不思議な事に壊れない、魔法を吸収する、等々と結構便利なもの。
ここまでだって、そうしてやり切ってきているのだ。
くるりくるりと、手にした閉じている唐傘を手元で回し、相手が来るまでの暇潰し。
なかなか出てこないのを見ると、次の相手の選出で、何かあったのだろうか。
■タマモ > ぴくん、少女の耳が揺れる。
どうやら、次の…時間的に、最後の相手が決まり、やって来たらしい。
とは言っても、まだ舞台向こうの扉の奥、姿は現わしていないが。
「さて、さっさと終わらせて、今日は贅沢三昧じゃのぅ。
………あぁ、まぁ、時間いっぱいは、動き回らなければならなさそうじゃが」
とん、と回していた唐傘を立て、軽く体を預ける。
さすがに、全力全開では相手をしないが、気を緩めたりもしない。
ここまでやって、報酬がおじゃんになるとか、勘弁したいのもあるし。
と、扉が開き、対戦相手が姿を現す。
これからの試合、その結果はどうなるのか、報酬は無事に手に入れたのか。
それは、ここからの試合の流れによりけりか。
ご案内:「港湾都市ダイラス アケローン闘技場」からタマモさんが去りました。