2025/05/17 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にグリードさんが現れました。
■グリード > 大掛かりな船から桟橋へかかるブリッジ。
既に乗客を降ろした後なのだろう。人でにぎわう桟橋を横目に
樽や木箱と共に屈強な男たちも降りてくる。
そうして最後に降りてくるのは台車にのせられた檻の中の猛獣や魔獣
そして……鎖に繋がれた人や亜人。どれもこれも憔悴しきった顔をし
男どもに連れられて桟橋から倉庫に続く一角に集められる。
そこへ数人近寄っていく、買い付けといえば聞こえはいいが人身売買のそれ。
「おいおい、こんなデカい船なのにそんなに荒れた航海だったのか?」
青ざめた顔、げっそりとやつれた様子。
そしてどこか、揺れぬ地面に安堵しているかのような様に船乗りへ不平を漏らす。
本来であれば活発だろうミレー属の雌も、牛のように乳の大きな人間も
雑用に使えそうな雄の子供も一様に具合が悪そうで、
嘔吐く様子も見られるが、碌に食事も与えられなかったのか吐くものすら……
「流石にここまで酷いと、この場でってわけにもなぁ」
牛乳女の前にしゃがみこむ。薄汚れた肌着一枚のみのそんな女の頭を掴みこちらへと向けさせる。
恐怖と、嘔気と、不安と混ざり合った表情に、一瞥くれるだけですぐに離した。
そうやって大勢いる中の女性を中心に値踏みしてゆく。様々な種の、様々な年齢を。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」からグリードさんが去りました。