2025/05/10 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 倉庫街」に海柘榴さんが現れました。
■海柘榴 >
海の上で悪行とは少し違う。
力があるからできる、成り立つ商売がある船社会。
襲いもするし、護りもする。
運びもするし、始末もする。
海賊は頼られもするし嫌われもする。
どうせ死に方も結末もろくでもないに決まっている。
誰かのケツに顔を擦りつけてチリ紙代わりにされるやつ等と同じくらいにね。
そんな屑共
仲間と仲間なのか バラバラなのか ある程度の人数での素手喧嘩
ラムでほろ酔いしているところで眠気も覚める小雨が降りしきる倉庫街
今更海賊が雨と濡れた足場で不利になることはない。
殴りつけ、靴底で蹴りつけ、壁に叩きつける。
誰かが勢いに任せてカトラスを引き抜けば、ならば容赦はしないと誰かが腰の銃を抜く。
独特な火薬の弾ける音と共に一発こっきりのそれを放ったことで、後頭部から地面にキスした奴が笑われる。
ある程度転がるものらが増えれば、あと誰に拳を振ればいいんだっけ?とわからなくなり
熱も良いも覚めて皆ラムを飲んだり、腰のカトラスをちょろまかす。
「―――ペッ!」
素手のみでやったせいで、一発いいのが入っていた海柘榴も同様だった。
血こそ出ていないものの、頬に残る感触を消すように唾を吐くと雑に引き抜いた細巻を噛みちぎる。
バチンッと擦ったマッチは耐水性を帯びた少々金がかかる代物なのか、火がジリジリと先端を焦がせば濃いめの白煙を燻らせて。
「たく、気が収まらねぇ。」
ふぅーっと紫煙で少しばかりヤニを回せば気も紛れはするか。
ご案内:「港湾都市ダイラス 倉庫街」から海柘榴さんが去りました。