2025/03/30 のログ
:: [一覧へ] :: :: ::

ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」にニュアさんが現れました。
ニュア > 「いや、おかしくない?乗船券あるのに、部屋が無いって意味ワカンナイし――…」

港湾都市ダイラス船着場――乗船受付にて。
外套にフードを目深に被った旅装の痩躯。
その少年風貌は、切符を確認する船員に呼び止められ白面を怪訝に顰めさせる。
あと出港迄30分も無いだろう。それなのに、船室番号を見るや、呼び止められて今に到る。
些か如何わしいルートから仕入れたとはいえ、紛い物等じゃない、正規の乗船券であるのに、だ。
鬱陶しい野郎共と同室なんて真っ平で、敢えて個室を押さえた。それなのに。

「大部屋ってどういうコトだよ。
 知らない奴らと雑魚寝とか絶ッ対ヤなんだけど―…っ。」

恐らく、誰かが“袖の下”――賄賂を通したのだろう。稀にあること。
『まぁまぁ、別に細っこい坊主なんざ、大部屋の隅でもいけるだろうよ』
男はへらへらと呑気に宣う。余程色をつけて貰ったのだろう。
こんな場適当に収めてさっさと女でも買いに行きたいに違いない。
外套の細い背をばんばんと叩いて去っていこうとし。
此の儘踵を返させては拙いと食ってかかる。割に合わなすぎる。

「だから、――――… ッ!まだ話終わってないんだけど!!」