2024/03/17 のログ
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」に八蛟さんが現れました。
■八蛟 >
港湾都市 ダイラス 船着き場
多数の大型船や小型船が並ぶダイラスという港を象徴とする場所
多くの積み荷 小汚い海賊 日焼けした海人 逞しい船夫がいるだろう空間。
しかし、“真夜中”故に朝が焼ける前に動き出す漁船や海人もまだいない。
船着き場の一角
そこらに身を転がす逞しい船員
海の上で背中を向けて浮かぶ小汚い海賊。
一人木箱の上で、火花を散らすのは身の丈が影だけでもわかる大柄な“鬼”。
―――“ カチッ カチッ ”―――
―――“ ―――ィンッ! “―――
火打ち金を用いた火起こし
火口と呼ばれる燃やす種 それ乗せた上で二枚の火起こす道具を使い二度鳴らし
そして最後に鋭い音を立て、迸った激しい火花で着火された火種。
歯並びのいい太い歯列に咥えた、銀の太ましい手綱煙管
其処に詰めた刻みは楊枝の先ほどの燃えカスでも火が簡単に広がる。
小さく吸い込み、パッと口から出た独特な紫煙の香り。
次いで吸い込んだ一口目。
煙管の煙草の寿命は恐ろしく短い。
刹那的な時間を全身で味わうかのように、口の中で転がした白い煙。
それがゆっくりと口の中から微動の吐息で押し出されていく。
「ふ ぅぅぅぅ―――
喧嘩の後の一服は、やっぱ旨いなァ。」
傷らしい傷は無い。
肌が裂けず薄い痕がついているだけの斬撃跡
独特な衣である腹掛けの上から肩口がわずかに避けた弾撃跡。
木箱に寄りける八角の棒 八角の鋲が連なる金砕棒に一切の血が無い事から
今宵の鬼は素手で終わらせているらしい。
真夜中の月の下 喧噪の外の海辺 波の音と潮の香りが強い場所。
殴り合い 受け止め、砕いた感触は雑多な環境に汚されず、鬼の口の中で転がる煙のように
未だ反復して味わっていたようで、その笑みは薄っすらと満足げ。
ご案内:「港湾都市ダイラス 船着き場」から八蛟さんが去りました。